『落花は枝に還らずとも 会津藩士・秋月悌次郎』
2004.12.10.中央公論新社刊、ハードカバー。著:中村彰彦。
| 粗筋── 8.18クーデターを演出した会津藩きっての外交官・秋月悌次郎の幕末における活躍を描く。 |
所謂「会津モノ」にも関わらず、会津士魂のマイナス面──強固な門閥主義、保守主義etc──にも言及している辺りがなかなか面白い。まぁ、実際秋月なんかは薩会同盟を締結した8.18クーデターの功労者にも関わらず、身分の低さから公用人にも昇進出来ず、それどころか嫉視反感を買って蝦夷地に飛ばされるとゆー「セイギのアイヅ」からはちょっと想像出来ない酷い扱いを受けてるわけだし、そう云った人物を扱う上では会津藩の生臭い一面も避けて通れないのかも知れない。そう言う意味で、戊辰通史や過去に刊行された人物伝で幾らでもお茶を濁せるのに、わざわざ秋月と言う会津で不遇の人材を取り上げた中村氏の率直さには敬意を評したい。
……まぁ、それでも矢張りヤーヤー一揆は無視かw
【総評】:会津藩の幕末外交を通しで理解するには最適の一冊。乱立する会津藩邸の関係も綺麗に纏まってるし、色々参考になりました。