依田学海
 通称は右衛門次郎、諱は朝宗。佐倉藩の漢学者。
 性格は倣岸で、決して自分の学説を曲げて人に阿るところが無かったので、重臣達からは反感を買っていた。しかし堀田正睦からは知遇を受け、藩主側近・世子正倫の侍講等を務めた。

 慶応三年二月、江戸留守居役に就任。
 慶応四年、鳥羽伏見の戦いで敗戦した近藤勇・土方歳三と江戸城で面会。近藤に対して戦いの様子を尋ねたが、近藤は土方に振り、土方は有名な「これからは銃の時代だ」と述べた。この発言は、維新後に自身の見聞を纏めた歴史書『譚海』に残した。『譚海』にはその他にも「近藤が総督府に出頭する際、土方に止められたがそれを退けて出頭した」話や、近藤・土方の活動を弁護する話が記載されて居るそうである。
 維新後は文部省官吏として出資した後、退官して文芸評論家として活動。弟子には森鴎外等が居る。