次のページ目次へトップへ前のページ

剣技一覧

馬庭念流 (Maniwa-nen-ryu^)
 室町時代に兵法を中興した人物・念阿弥慈恩和尚より免許皆伝を受けた「念阿弥十四哲」が一人樋口兼重の孫が、安土桃山時代に至って上州馬庭に道場を開いたのに始まる。念流の「念」の一文字は囓り付いてでも相手を倒す一念とも、太刀先に一念を込めるとかの解釈があるが、極限状態での心法とも云われている。
 馬庭念流は専守防衛の剣術で、腰を思いきり引いて、重心を後ろの足に置くと言う他の流儀には見られない、一見不格好だが防御には極めて有利な構えを取り、相手の攻撃を外す事に専念し、攻める時には接近してひたすら面のみを狙うという特殊なものだった。即ち『念流兵法心得』に曰く、「当流は天下の道に叶い、万事に通じるように修練したきものなり」、専守防衛の念流は無意味に殺生する他流試合を嫌い、相当の腕前を持ちながら、代々の当主は馬庭を出ることがなかった。しかし、攻めに転ずればその技は相手を正面から両断する技が主であり、その威力は岩をも砕くと云われている。
 江戸時代後期には、天領・寺社領・小大名領が入り組んでいる上州は治安が悪化し、多くの博徒を抱えることとなった。彼らは実戦向きの馬庭念流に入門し、専守防衛が主だった念流も彼らに引きずられるように荒っぽくなって行った。江戸時代後期に北辰一刀流千葉周作がこの地に来て指南を始め、多くの門弟を得ると、それに挑戦し合戦寸前の騒動を起こした。ここに至って念流宗家樋口十郎左衛門は寸前でそれを回避、「非戦」念流の真髄を見せた。その後、念流の風紀を乱す者を追放し、綱紀を粛正し、再び田舎の静かな剣術に戻った。
 主な門弟は上州の豪農・博徒や、江戸の岡っ引き等。有名な門弟には小説家兼肥売りの滝沢馬琴や赤穂浪士堀部安兵衛等が居る。また、分派ではあるが奥山念流には新選組隊士沼尻小文吾がいる。


〜門人(1レベル)〜

【斬り割り】 (Kiriwari)
種類: 構え
効果: 1回の攻撃に対して「受け」と「回避」を両方判定出来る。
使用武器:
説明:  馬庭念流では最初にこの技を修得しなければならない。腰を引き、重心を後ろの足に置き、更に相手の面を狙って相手に攻撃する隙を与えない。また、常に目を半眼に保つ。刀は、柄頭を胸辺りまで上げ、切っ先を相手の額辺りまで上げる、高めの中段青眼に構える。一見蛙の様かつ不格好な構えで、昭和の剣道家高野佐三郎は「蕎麦種の如し」と評した。
 馬庭念流の基本の構えである。

 

【一刀両段】 (Itto^-ryo^dan)
種類: 反撃
効果: 相手の攻撃を「受け」もしくは「回避」した後、命中値−4で反撃可能。以後、戦闘終了まで相手は命中値・防御値−1。
使用武器:
説明:  相手の攻撃をかわし、横に抜けて、攻撃の為に伸びきった腕を斬る技。

〜切紙(2レベル)〜

【一葉浮水】 (Ichiyo^-fusui)
種類: 防御
効果: 脇差を差している時のみ使用可能。対する相手に居合系剣技を、戦闘終了まで使用させない。
使用武器:
説明:  左手で脇差を抜き、自分の前方に横一文字に放り捨てる。これによって、居合を仕掛けようとしている相手は踏み込む事が出来ない。

 

【柳枝之乱】 (Ryuushi-no-midare)
種類: 防御
効果: 射撃武器を受ける事が出来、射撃武器のみ1ターンに何回でも「受け」可能。
使用武器:
説明:  柳の葉は一枚一枚が勝手な向きに生えているが、一度風が吹けば枝に従って同じ方向に流れる。柳の枝は乱れているようで、其の実は風邪によって流れが決まる。同じく、多数の手裏剣が飛んできて、胸元で別れて散り散りに何れの部位を狙おうとも、詰まるところは全て投げた者の心次第なので、落ち着いてそれを見切れば、受け流すことが出来る。

 

【柄打】 (Tsuka-Uchi)
種類: 反撃
効果: 素手の相手に対してのみ使用可能。防御値+4で相手の攻撃を防いだ後、反撃可能。攻撃を受けた相手は抵抗力+剣技レベルで目標値20の判定を行う。判定に失敗すると、気絶する。判定に成功しても、通常のダメージは受ける。
使用武器: 刀、脇差
説明:  相手の攻撃をかわしたり、手に持っている武器で受け流した後に、腰に指した刀の柄頭を左手で突き出し、相手の鳩尾を打つ技。鳩尾を打たれた相手は、気絶してしまう。

〜初伝目録(3レベル)〜

【脱】 (Nuke)
種類: 防御
効果: 防御値+3
使用武器:
説明:  相手が刀を七分打ち出す所へ、三分体を乗り出して、自分の刀を相手の刀に打ち付けて、相手の打撃を相殺する技。

 

【体中剣】 (Taityu^-ken)
種類: 反撃
効果: 相手の攻撃を防御した後、命中値+1、ダメージ+1D6で反撃可能。
使用武器:
説明:  最初下段・中段に構え、そして上段に構えて相手を誘い、斬り付けて来た所をかわして斬る技。体の中から刀が生えた様に構える事からこの名が付いた。

〜目録(4レベル)〜

【一槌両当】 (Ittsui-ryo^to^)
種類: 防御
効果: そのターンの全ての攻撃を1回の「受け」判定の値で処理できる。また、反撃系剣技を併用している場合には全ての相手に反撃の効果を適用出来る。
使用武器:
説明:  姿勢を低くして刀を頭上に翳し、頭上に殺到する複数の刀を同時に受ける技。

 

【見切り】 (Mikiri)
種類: 防御
効果: 回避値+4
使用武器:
説明:  相手の刀の動きを見切り、紙一重でかわす技。

〜本目録(5レベル)〜

【続飯付け】 (Sokui-duke)
種類: 特殊
効果: 鍔競り合いに必ず成功する。
使用武器:
説明:  続飯とは米粒の糊の事である。相手の刀を受けたら、竹刀を体と並行に立て、前に突き出す。鍔元はみぞおちの前に位置し、剣先は右肩の上に突き出し、刀身を斜めに構える。腰は落として後ろに引き、足はガニ股、送り足ではなくゆっくり踏み出して進退、上半身は前のめりに突き出す。この一見不格好な構えで相手の刀を「受け」、相手の刀を恐ろしい力で押して行くと、相手は刀を引けばバランスを崩して倒れてしまい、押し返さざるを得なくなってしまう。この時の竹刀がくっついて離れない様子から、続飯付けの名が付けられた。そして動けない相手に一気に畳み込み、押切りに斬ったり突いたりする技である。この力、腰の粘りを付けるために、念流では竹刀を青眼に取り、右足を前に踏み出したまま静止して、背中に大人一人を乗せて左のふくらはぎを片足で踏ませ、揺さぶらせるという独特の稽古を行う。

 

【不動の構え】 (Fudo^-no-kamae)
種類: 特殊
効果: 相手がダメージを算出してから発動。装甲値+剣技レベル×2、相手が使用した剣技の「防御値無視」の効果を無視出来る。
使用武器:
説明:  腰を据えて防御に専念する技。

【武者隠し技】 (Musyakakushi-waza)
種類: 特殊
効果: 狭い場所での戦闘の際、命中・防御にペナルティを受けない。
使用武器:
説明:  馬庭念流とは友好関係に有る、菊外流の剣技。地味ながら応用が効くらしい。
 武者隠しとは武家屋敷や城に備えられた隠し部屋で、当主が他国の使者や浪人と会う時には数人の武士を控えさせ、万一に備えたと云う。
 菊外流は狭い場所での居合の技を多く持つ古流で、江戸牛込水道町に道場を構えて居る。道場主は嶋崎源次郎。

〜免許皆伝(6レベル)〜

【見当の位】 (Kento^-no-kurai)
種類: 特殊
効果: 透明になる。透明になっている間は、相手から攻撃を受ける事は無いが、激しい動きは出来ない。逃走は自由。
攻撃を行う場合には命中値+5。但し、攻撃後は姿を現してしまう。
使用武器:
説明:  念流奥義書にいわく、「前に定まりたる位は無けれど、敵来ば其の色品に能く移る。例えば風、木に当たって声有るが如し…」と。すなわち気配を消して透明になる技。透明になるには精神集中が必要な為、激しい動きは出来ない。相手に見えてしまうことを覚悟して攻撃を行うなら、突然の奇襲を行う事が出来る。完全に透明なので、相手から攻撃を受ける心配はない。ゆっくり移動して逃走する事は自由である。
 この術はかなり強力なので、GMは必要と思えば、これに対抗する剣技を作ったり、相手に抵抗の機会を与えても構わない。但し、プレイの快適さを損なわない程度にして置く事。

 

【月永破】 (Eiha)
種類: 攻撃
効果: ダメージ+1D6、装甲値無視。
使用武器: 拳(命中判定は剣術技能で行うこと)
説明:  拳で相手の「月永(表記上は「月」と「永」ですが、合わせて一文字「月永(えい)」と考えて下さい)」を突き、相手の気の流れを破壊し、内側より相手を倒す技。月永とは臍の下に根元を持つ気の流れの事。元気が絶えると血が通らず人は死んでしまう。例えるなら孔明が呉の周瑜を気死させた様なもの…と、本当に奥義書に書いてある。

〜指南免許(7レベル)〜

【伝心剣】(densin-ken)
種類: 防御
効果: 防御値+6、戦闘中のみ毒物無効。忍術【分身の術】無効。またその他にもGMが認めた精神に効果を及ぼす幻術や威圧を無効にする事も可能。
使用武器:
説明:  馬庭念流中興の祖樋口定次が、摩利支天堂に7日間篭もり、自得した心法。勝ちを追いかけず、ただ負けない事のみを考える念流独特の哲学である。

 

【鸚鵡】 (Oumu)
種類: 反撃
効果: 相手の攻撃を自動的にそのまま返す事が出来る。相手は自分の命中値を用いて回避判定を行う。
使用武器:
説明:  位の技。鸚鵡の位で相手と対峙し、相手の攻撃に応じて鸚鵡の様に攻撃をそのまま返す技。
 この事から「太刀割りの術」と呼ぶ事もある。

〜奥義(8レベル)〜

【岩切】 (Gansetsu)
種類: 攻撃
効果: GMが特に指定した物品を除くあらゆる物品を破壊する。相手が身に付けていた防具は、所定の装甲点を発揮した後、二度と使い物にならなくなる。また、攻撃を受ける者は、無名の業物以上の品質の良い刀を使用していなければ、「受け」を行った後、折れてしまう。
使用武器:
説明:  あらゆる物を一刀両断する技。江戸時代初期、馬庭念流中興の祖樋口又四郎が編み出した技。
 樋口又四郎は道場の縄張り争いから天流の村上権左衛門と試合をする事になった。その前夜、又四郎は馬庭念流の守護神山名八幡に参拝して必勝を願った。彼はその帰りに宮前にある巨岩の前で、「南無八幡!我が願いが叶うのなら、この岩を割らせ給え。」と唱えて、手にした木刀で岩を両断した。そして、又四郎は村上と戦い、振りかぶった木刀で、太刀を翳して受け止めようとした彼の脳天を太刀ごと両断したと言う。

次のページ目次へトップへ前のページ