| [次のページ|目次へ|トップへ|前のページ] | 第漆章 追加銃器 |
2)拳銃
幕末には一部の士官の護身用銃器として漸く少数が個人的に購入された拳銃ですが、明治陸軍についてもその貧弱な実状は殆ど変わらず、多くは軍人の個人購入品でした。
しかし、その軽便さと破壊力は民間で注目され、また明治維新以降「帯刀禁止」の法令が出た為、民間人の懐剣携行も禁止されてしまったので、その代わりに民間人が購入・使用しました。……うーん、現代人から見ると、刀の代わりに拳銃、と言うのは逆な様な気がするんですがねぇ。拳銃の所持については許可制で、民間人でも装備可能です。
これらの武器は射撃武器ですが、近接戦闘でも使用可能です。また、片手でも使用可能です。
使用には銃器技能を使用します。故障した時の修理の難易度は、20前後です。
スターM1862
1862年アメリカ製。旧式のスターM1858に比べ、口径が大きくなり、銃身も長い。見るからに無骨な軍用拳銃。また戦場で不評だったダブルアクションを廃止し、シングルアクションを採用した。雷管を内蔵した中心打薬莢を使用し、ピン打式薬莢を使用していたM1858よりも更に装填速度を向上させている。南北戦争中、北軍の依頼で31,000挺が生産された。
明治政府電信局では、高価な銅製電線を狙って盗賊が横行し、更に時代錯誤の攘夷派が西洋文明の象徴である電線を切断するのを防ぐ為、電線看守人なる役職を設置した。彼らは電線を管理・補修する一方、電線切断を狙う武装した盗賊・攘夷派を撃退する為にスター拳銃を装備した。その為、此の拳銃は「電信拳銃」とも通称された。当初、スターM1858を使用したが、後にM1862が採用された。
口径:44(約11.2o)
全長:36p
レマット・リボルバー
デザイナーはフランス人ジーン・アレクサンダー・F・レマット。南北戦争が始まると、レマットは南軍のP・ボーリガード将軍と交渉して此の拳銃をニューオリンズで量産する手筈を整えたが、当時のアメリカ南部の工業力ではレマット・リボルバーの製造は難しく、僅か2,200丁を収めたに過ぎなかった。結局、
旧式なシングルアクション式かつパーカッション式であり、基本的機構には見るべき点はない。しかし、9連発弾倉と言う桁外れの装弾数を持ち、更に16ゲージ装薬の鹿弾を打ち出すと云う機能は非常に珍しいものである。この第2発射口は銃身下部に付いており、弾倉はこの発射口を中心に回転する。
シングルアクション式である為、連続射撃は困難になっているが、接戦になると使用者は撃鉄に付いたスイッチを軽く弾いて第2位置とし、鹿弾(散弾)を撃ちだした。その弾丸の形状が砲兵のグレイプ・ショットに類似している事から、使用した南軍兵士は「グレイプ・ショット・リボルバー」と呼んでいた。
難点としては、軍用拳銃としては些か口径が小さい事、その割に銃が大きく、取り扱いが困難な事等が挙げられる。また散弾の反動も相当なものであったと思われる。
南北戦争後、レマット・リボルバーは英国バーミンガム等でも少数量産され、フランス政府によってギニア等の植民地監獄で監獄用に採用された。
口径:通常弾44口径(約11.2o)/散弾65口径
装弾数:9+1
全長:39.5p
銃身長:19.4p
重量:1.588kg
コルト・ピースメーカー
米国の有名拳銃メーカー、コルト社製のシングルアクション式リボルバー拳銃。S&W社が独占していた金属薬莢の特許の使用期限切れを受けて開発された。
ピースメーカーとは「平和を作る者」と言う意味で、代理店が新約聖書から引用して名付けたものらしい。
銃社会であるアメリカ、特に西部開拓者の間では自分の身は自分で守る・法律は自分自身であるという独立不羈の思想が強く、このピースメーカーが多用された。
またS&W社と南北戦争後のアメリカ陸軍制式拳銃の座を競って勝利し、シングルアクション・アーミー(SAA)・リボルバーM1873と呼ばれた。勝因は弾丸の強さにあり、44口径に固執したS&W社に対してコルト社の45口径は十分なマン・ストップ・パワーを有し、インディアンの決死隊をくい止めるのに少なからず功績があった。
1873年に製作された銃である為、明治十一年当時には既に旧式化している。しかし堅牢な構造であり、信頼性は高い。回転弾倉部分は独特で、エジェクターのバーが銃身の下部に付いており、シリンダーの右側に装弾口が開くようになっている。撃鉄を半分ほど起こすと、シリンダーを手回しで自由に動かす事が出来る。そして、シリンダーの空薬莢を装弾口に合わせてイジェクターのバーを後ろに押し、空薬莢を押しだし、弾を込めるのである。その為、シリンダーを廻しながら一発づつ排莢・装弾を行う等のフレキシブルな使用法が可能となっている。また、別に装填済みのシリンダーを持っていれば、シリンダーごと交換する事によって素早い再装填を行う事も可能である。
西部きっての射撃の名手、コール・ヤンガーの愛銃としても有名。
口径:45口径(約12o)
全長:27.7p(銃身長:14.3p)
重量:1.1s
装弾数:6
バントライン・スペシャル
コルト・ピースメーカーの銃身を12インチに延ばした大型拳銃。西部劇小説の大家ネッド・バントラインがコルト社に特注で作らせた特殊な拳銃で、5挺のみが生産されて西部の名うてのガンマンに贈られた。この銃を贈られたのは何れもカンザス州ドッヂ・シティの保安官で、伝説の名手ワイアット・アープを筆頭に、バット・マスタースン、チャーリィ・バセット、ビル・ティルマン、ニール・ブラウン等であったが、バントライン・モデルを使いこなせたのはワイアット・アープのみであった。
スケルトン・ストック(鉄パイプを折り曲げて作った銃床)が付属していたらしい。コルト・サンダラー
米国コルト社製のダブルアクション式リボルバー拳銃。
コルト社は前年にも38口径のコルト・ライトニングを作り、かの有名な「ビリー・ザ・キッド」等のガンマン達に愛用された。しかし、口径が小さい為に威力不足であったり、旧式の側部装填機構を使用していた為弾薬の再装填に時間が掛かるという欠点を持っていた。
サンダラーはこうしたライトニングの改良要請を受けて1877年に開発された最新式の拳銃であり、新式のダブルアクションを使用した画期的な拳銃である。ライトニングの金属薬莢を継承した後装式の装弾と、新採用のイジェクターに依って6個の空薬莢をはじき出す排莢方法を採用し、素早い再装填が可能となっている。小振りで扱い易いのも特徴で、民間の護身用に広く利用され、1909年までに16万6,849挺が生産された。
しかし、ダブル・アクション機構やイジェクター・ロッドは故障が多く、更に口径が小さい為威力が小さいのが難点である。
この銃は精巧に出来ている為、発射後1D6を振り、1が出たら故障してしまう。
1ターンに2回射撃可能。
口径:41口径(約10o)
全長:20p(銃身長:11.4p)
装弾数:6
重量:720g
S&W No.3
米国の有名拳銃メーカー、スミス・アンド・ウェッソン社製のシングルアクション式リボルバー拳銃。通称「アメリカン・モデル」。
南北戦争が終了した1870年に開発された。S&Wの特徴である金属薬莢と中折れ式装填を採用。但し他のモデルとは異なりトップ・ブレーク方式を採用しているとの事。なお、中折れ式とは銃身を前に折ると、空薬莢が全て弾き出されるタイプであり、実に26秒で再装填が可能となっている(ちなみに、コルトSAAだと排莢するだけで同じくらいの時間が掛かった)。
S&W社としては珍しい大口径拳銃であったが、大口径拳銃好きのアメリカ陸軍は南北戦争終了に伴う軍縮の真っ最中で、僅か1000挺のみの納入で終わってしまった。却って外国政府の方がこの拳銃に注目し、特にロシア帝国のアレクセイ大公はこれを気に入り、ロシア用に幾つかの改良を施した「ラッシャン・モデル」を開発させ、16万〜25万挺を購入した。その他にもトルコや日本等で制式拳銃として採用された。
日本での制式採用は明治七(1874)年、制式名称は「壱番型元折式拳銃」。但し、日本陸軍では士官用拳銃は自弁であり、拘る士官は他の拳銃を購入したので、実際には制式採用と云うよりも指定機種扱いと云うべきかもしれない。
壱番型拳銃は明治二十六(1893)年に国産の二十六年式拳銃が登場するまで士官や砲兵の護身用に使用された。また二十六年式登場後もその不足を補う形で併用され、1904年の日露戦争でも制式拳銃として使用された。
口径:44口径(約11.2o)
全長:34.3p
重量:1.330g
装弾数:6
S&W スコーフィールドモデル
米国の有名拳銃メーカー、スミス・アンド・ウェッソン社製のシングルアクション式リボルバー拳銃。1875年にジョージ・スコーフィールド少佐がフレームを固定するラッチを改良した銃で、S&Wの特徴である金属薬莢と中折れ式装填を採用した進んだ構造となっている。
この銃は1879年にアメリカ陸軍に8000挺だけ納入されたが、結局陸軍の制式拳銃はコルト・ピースメーカーに決定した。
スコーフィールドモデルは、口径が小さい上に独自の短い薬莢を使った為威力が低いのだが、その分スリムな構造となっており、早撃ちに適している。此の低威力が祟って陸軍制式採用競争こそライバルのコルト・ピースメーカーに奪われたが、民間での需要は多い。
この銃を使用していた有名なガンマンとしては、ジェームズ兄弟のジェシー・ジェームズ等が知られている。
口径:41口径(約10o)
全長:30p
装弾数:6
〜拳銃一覧表〜
名称 命中修正 ダメージ 装弾数 装填 着剣 価格 国産 備考 スタール −3 +3D6 6 6 × 45円 × 隠匿判定±0
装甲値1/2レマット・リボルバー (通常弾) −2 +1D6 9 − × 50円 × 装甲値1/2 (鹿弾) +4 +1D6×1D6 1 × 前方60度のキャラクター全員に攻撃可能。 コルト・ピースメーカー −2 +3D6 6 2〜7 × 40円 × 装甲値1/2 コルト・バントライン・モデル +4 +3D6 6 2〜7 × 100円 × 装甲値1/2、「狙撃」可能 コルト・サンダラー −4 +1D6 5 6 × 40円 × 装甲値1/2、2回射撃 S&W No.3 −3 +2D6 6 3 × 35円 ○ 装甲値1/2 S&Wスコーフィールドモデル −2 +1D6 6 3 × 35円 × 装甲値1/2
《表の見方》 装弾数: 一度に弾装に装填出来る弾薬の数。この回数だけ攻撃を行ったら、再装填しなければならない。 装填: 再装填にかかるターン数。「−」となっている銃は、戦闘中の再装填は不可能。 着剣: 銃剣を装着出来るかどうかを表す。 国産: 日本国内で生産出来るかどうか。○で有れば、国内でも簡単に生産でき、民間にも広く流出している。△で有れば、軍の専門の銃器工場でのみ生産されているという事になり、軍人以外は入手出来ない。×であれば、国内では全く生産されておらず、輸入に頼るしかない。軍人以外の入手は困難である。