森木弘策 (????〜????)
 榎本艦隊所属の軍艦「千代田形」艦長
 明治二(1868)年五月一日夜半、千代田形は箱館防御の要である弁天台場沖の暗礁に乗り上げて座礁してしまう。パニック状態に陥った森木は副長の市川慎太郎らが諌めるのも聞かずに機関を破壊し、備砲の火門に釘を打ち付けて退艦した。しかし、翌朝満潮になるや千代田形は自然に暗礁を離れ、明治政府海軍は無人の千代田形を拿捕する事に成功した。
 この失策を重く見た五稜郭政府首脳は森木を一兵卒に落として禁固刑(苦役とも)に処し、これ以上の艦の喪失が無いように戒めた。

 しかし、パニックに陥った割りには冷静に退艦してるんだよなぁ。大砲の火門に釘を打つなんて、実にセオリー通りの手堅い処置だし。確かに、自沈しなかったのは失敗かもしれないけど……。