GMとは『ゲームマスター』の略称です。『ゲームマスター』はいま現在『キャラクター』が置かれている状況を伝え、また、『キャラクター』の行動の成否を判定したり、『キャラクター』以外の登場人物を(もちろん敵役も!)演じたりします。
コンピューターRPGではコンピューターが担当していることを全てこの『ゲームマスター』がするわけです。
| アーサー: |
「よし、扉をさがして中にのりこもう!」 |
| エミリー: |
「まってよ。あまりにミエミエじゃない。きっと罠よ、ワナ」 |
| シャドウ: |
「じゃあ、俺がとりあえず、そこら辺を偵察してみよう」 |
ここに登場する、アーサーやエミリー、シャドウたちは『キャラクター』です。ゲーム中、プレイヤーは『キャラクター』になりきって(つまり『キャラクター』を“演じ”て)行動します。
GM:「じゃあ、シャドウがなにかを発見できたかどうかの判定だ。ダイスを振って」
失敗する可能性のある行動には、その行動が成功したかどうかの判定を行います。その方法はゲームによって様々です。ランダム性のあるダイス(さいころ)を使うTRPGがその大多数です。ひとくちにダイスといっても皆さんにおなじみの6面体だけでなく10面体や8面体といった変わった形のダイスをつかうゲームもあります。成功するか失敗するか。ドキドキする一瞬です。
| GM: |
「君たちの目の前に現れたのは剣と楯で武装した骸骨たちだ。きみたちの方をひとみのない目で見ると同時に襲いかかってきた」 |
| アーサー: |
「こりゃ話し合える相手じゃなさそうだ。戦うぞ!」 |
映画やドラマでも主人公と敵との大アクションシーンは見せ場の一つですが、もちろんTRPGにおいても戦闘は重要な要素の一つです。勝つか負けるか、それはあなた方の腕と運しだいです!
| GM: |
「骸骨たちが守っていた扉をあけるとそこは小さな部屋だった。壁には一人の老人が鎖に繋がれている。君たちをみると弱々しい声で話し掛けてくるよ。『お前たちは誰だ?』」(編註;『』内の発言は、キャラクターとしての発言です) |
| アーサー: |
「敵じゃなさそうだな。『伯爵にさらわらた娘たちを助けにきた。あなたも伯爵につかまったのか?』」 |
| GM: |
「『そうか……。本物の伯爵はこの私だ』」 |
| エミリー: |
「じゃあ、誘拐事件をおこしていたのはニセの伯爵なの?『では、伯爵と名乗っている者はいったい……』」 |
| GM: |
「『私はもうダメだ。いいかよく聞けよ、ヤツの正体は……』」 |
TRPGの楽しみは戦闘だけではありません。『キャラクター』になりきって架空世界の人々との会話や交渉など、『キャラクター』を“演ずる”こと自体を楽しみましょう!
| GM: |
「その男は君たちが入ってくると同時に振り向いた。そして冷たい笑いを浮かべて君たちに言う。『ようこそ、私の部屋に。この伯爵に何か用かな?』」 |
| シャドウ: |
「『黙れ、ニセ伯爵!きさまの正体はもうバレてるんだ』」 |
| エミリー: |
「『そうよ、おとなしくさらわれた娘たちを返しなさいよ!!』」 |
| GM: |
「いつのまにかニセ伯爵の顔から冷たい笑いは消えて、冷酷なその表情がみてとれる。『そうか…。では君たちにとびきりのもてなしをしてさしあげよう。そう……君たちの血でいろどられた……』」 |
| アーサー: |
「正体を表したなこの吸血鬼め!さぁ、気合いれて行くぞ!!」 |
TRPGの醍醐味はなんといっても自分たちが主人公になれることです。映画や小説で“自分だったらあんなことしないのに……”と思ったことはありませんか?TRPGでは自分達が主人公です。無限の選択肢の中から自分の思ったとおりの行動をとることができるのです。
さて、アーサー達はこのあとどうなったのでしょうか?それはあなたたちがゲームをプレイして確かめてみてください。そして、TRPGの楽しさにふれてみてください。
■ふーん、で、どんなTRPGがあるの?■
もっともオーソドックスなのは剣と魔法のファンタジー世界をテーマとしたものです。その他にも恒星間宇宙船が飛びかうSF、見知らぬ恐怖にたちむかうホラー。それに電脳世界のサイバーパンクや、巨大ロボット、学園物、はては時代劇から妖怪伝奇アクションまで。空想世界たちはあなたの訪れをまっているのです。
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