わかってます。
これは中でも北インドの古典音楽のごく一部に過ぎません。
「声楽はどうしたんだ!」とか「本物のインド音楽は南だ!」とか、一斉に異議申し立てがわき起こるのが目に見えるようだ。
でも私が凄いと思ったのはこの音楽なんだ。
あしからず。
考えてみると、ここで紹介したCDはみんな中近東の香りがするような気がする。
もちろん、インド音楽独特の複雑な味わいが基本にあるのだけど、どこかにドライで無機的なイスラムの感性が顕れているような気がする。
イスラムという文化の坩堝の中で、様々な民族音楽が出会って融合した成果の一つが北インドの古典音楽だと考えるのは無理だろうか?
確かに、シリアやイラン辺りの民族音楽を挟んで、スペイン古楽と北インド古典音楽を並べてみると、どことなく通じるものがあるように思えて仕方がない。
イスラムは西はイベリア半島から東はマレー半島までを支配した。
正倉院に連れていかれ、目の前に見ている御物の様式が古代ギリシャの何とか様式そのものに他ならないことを指摘される。あ然としていると父親が言う。「ご覧。人類の文明は一つなんだ。」・・・何処で読んだ誰の話なのか忘れてしまいましたが、ある人(笹川良一でないことは確か)の幼い頃の思い出です。大変な父親もいたものですが、(ああ良かった、私の父親じゃなくて)、インド音楽とスペイン古楽を並べて聞いていると、時としてその大仰な言葉もまんざら嘘ではないような気がしてきます。
そうかもしれない。
異議申し立て等は、こちらまでどうぞ。