岡崎京子による

引用・言及事例集

岡崎京子は他の作品の引用や言及が多い作家です。
その範囲も、コミックはもちろん、音楽、映画、文学、現代思想と、多くの分野に跨っています。

ここではそうした引用・言及例のごく一部を抜き出してまとめてみました。

「海岸で砂粒を三粒ほどつまみあげてるようなもの」(©晄晏)ですが、それでもじっと眺めていれば、あなたがまだ知らなかった岡崎のもう一つの側面が見えてきて、そこから更に豊穣な「岡崎ワールド」が広がって行くかもしれません。

また、興味深い引用例や言及例が新たに見つかった場合は、順次追加させていただきたいと思います。皆さんからも掲示板メール等で情報をお寄せいただければ幸いです。

作成開始:1999.07.14
最新更新情報はこちら
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謝辞
このページは他の多くの方々のご指摘に基づいて作成したページです。 順不同で、渋谷義人さん、中山"ラミ"貴弘さん、晄晏隆幸さん、枡野浩一さん、南G太さん、Korosukeさん、quizさん等々。(詳しくは下の「ご協力頂いた方々」をご参照下さい) 予めお断りしておくと共に、この場を借りて、皆さんにお礼申し上げておきたいと思います。 ありがとうございました。 尚、各項目最後のカッコ内はご指摘いただいた皆さんの略称(敬称略)です。
使用上の注意
以下の事例集はあくまで私(tach)が作成した「まとめ」であり、その内容に関する責任は tach が負うものです。従って、誤り等のご指摘・苦情等は tach の方(掲示板またはメール)へお願いします。尚、ご指摘いただいた方々の言葉をそのまま引用した部分は青色の文字で表示していますが、それでもカット&ペーストを行った以上はオリジナルの真意がゆがめられている可能性がありますのでご留意下さい。可能な場合には、出来る限り、各項目の末尾にある指摘者の名前からオリジナルの発言へとリンクを張っておきました。
重要なお知らせ
なお、音楽関係の引用・言及に関しては、池田さんが「岡崎京子の音楽趣味を解析する試み」と題する素晴らしいターム集をご自身のサイトで公開なさっているので、是非、そちらもご参照ください。簡潔にして要点を押さえたコメントが光る労作です。必読! なお、本引用集とダブる項目については「bbiw」印をつけてリンクを張っておきました。(20010102追記)
重要なお知らせ その2
「東京ガールズブラボー」に絞った詳細な引用事例集がネット上に公開されました。hitomisiringさんの「東京ガールズブラボー引用元リスト」です。いや、もう、その詳しいこと! 是非、ご参照下さい。(20031104追記)

索引

▼コミック・絵画
大島弓子
長谷川町子
高野文子
きいちのぬり絵
望月峰太郎
金子國義
丸尾末広
藤子不二雄
ジョージ秋山
山松ゆうきち
赤塚不二夫
つげ義春
吉沢やすみ
みつはしちかこ
貝塚ひろし
大友克洋
手塚治虫
山田えいじ
楳図かずお
ぐりとぐら
山岸凉子
岩館真理子
コンタロウ
川崎のぼる
魔夜峰央
桜沢エリカ
萩尾望都
奥平イラ
吉田秋生
杉浦茂
漫☆画太郎
小林よしのり
クレパックス
風呂上がりの夜空に
▼音楽
フリッパーズギター
カステラ
A.K.I.
ビッケ
ハルメンズ
さいとうみわこ
矢口博康
蓮実重臣
戸川純
スネークマンショー
Sonic Youth
モーマス
近田春男
藤圭子
僕は特急の機関手で
お座敷小唄
守屋浩
ウサギのダンス
ローザルクセンブルク
江戸アケミ
矢野顕子
スチャダラパー
少年ナイフ
スロッビング・グリスル
THE VELVET UNDERGROUND & NICO
Lou Reed
トーキングヘッズ
PiL
北原ミレイ
ムーンライダーズ
ピチカート・ファイヴ
大槻ケンヂ
岸野雄一
phew
薬師丸ひろ子
浪花節だよ人生は
美空ひばり
ウィークエンド
ディー・ライト
野坂昭如
さくらと一郎
山寺の和尚さん
レベッカ
シショーネン
ボ・ガンボス
シーナ&ロケット
アルバート・キング
▼文学
村上龍
村上春樹
糸井重里
高橋源一郎
金井美恵子
ギブスン
バラード
ランボー
坂口安吾
矢田津世子
サリンジャー
ファウルズ
武田百合子
リラダン
沼 正三
フローベール
ヴィアン
ダンテ
橋本治
石川啄木
ケストナー
ピンチョン
向田邦子
カポーティ
バロウズ
谷川俊太郎
マザーグース
夢野久作
▼映画・写真
ゴダール
「リバーズ・エッジ」
アニエス・ヴェルダ
「Back to the future」
「初恋地獄篇」
「兄いもうと」
「唇からナイフ」
ヴェンダース
ブニュエル
ジョン・ウィリー
ベティ・ペイジ
「ロッキーホラーショウ」
笠智衆
小津安二郎
ナン・ゴールディン
ホークス
荒木経惟
セダ・バラ
ヘルムート・ニュートン
ロバート・フランク
エドワード・ホッパー
デヴィット・リンチ
レオス・カラックス
「ピクニックアットハンギングロック」
「ローマの休日」
「ひなぎく」
「パーマネント・バケイション」
「ボーイ・ミーツ・ガール」
「狩人の夜」
鈴木清順
サリーマン
ウディ・アレン「アニー・ホール」
フェリーニ
「百万長者と結婚する方法」
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
「バベットの晩餐会」
デニス・ホッパー
「レット・ゲット・ロス」
「ヘアースプレー」
▼思想
ゾンバルト
グルジェフ
出口王仁三郎
ソシュール
R・D・レイン
伊藤俊治
ドゥルーズ/ガタリ
柄谷行人
浅田彰
植島啓司
バタイユ
蓮実重彦
フロイト・ユング
▼その他
津田沼「パルコ」
実在の人物
椎名桜子
SMスナイパー
伊東四朗
牧野富太郎
香山リカ
ロシアの山
横浜
兼田さかえ
島崎夏美
甲田美益子
死ぬにはうってつけの日
ウゴウゴルーガ
小学館のマーク
せっかちくん


大島弓子

岡崎が引用・言及する作家のベスト・スリーに間違いなく入る。それも、「ジオラマボーイ、パノラマガール」辺りから以降、ずっと引用し続けているし、その比重は年と共にますます重くなっていったのではないかとすら思う。岡崎と大島を結ぶ線は「フェミニズム」だと思うのだが、それはまた場を改めて。
「バナナブレッドのプディング」その1
「ジオラマボーイ、パノラマガール」Scene 5 の60ページで津田沼春子は神奈川建一の空の布団に潜り込む。「バナナブレッド」では御茶屋さえ子が、教授とのホモSMプレイで疲れ果て昏々と眠る奥上大地(男色家)の傍らに潜り込む。(単行本71ページ)このシーンに関しては、設定のクレージーさに置いて大島弓子の方が勝ってると思う。(晄晏

「バナナブレッドのプディング」その2
「3つ数えろ」(短編集「私は貴兄のオモチャなの」142ページ)。ヒロシの帰りを待つ洋子のエプロン姿。「バナナブレッド」では(単行本100ページで)御茶屋峠の帰りを待つ三浦衣良のエプロン姿。構図からネームまで全て同じ。よく見るとページ全体のコマ割りも同じなので爆笑。快楽殺人者洋子と永遠の純潔の象徴三浦衣良を対比させる辺り、岡崎の引用の手つきは際立っている。(quiz
今気がついたんだけど、洋子の旧姓永田洋子って、ひょっとして、連合赤軍のリンチ殺人事件で有名な永田洋子? ひゃ〜、ちょっとやばいんじゃないの。(tach)
そう言えば永田洋子の「少女趣味」を論じた大塚英志の「『彼女たち』の連合赤軍」って本もありました。まさか読んでいたとか? でも、出版時期から考えてちょっと無理かな?(tach)(2002.06.11追記)

「バナナブレッドのプディング」その3
「ジオラマボーイ、パノラマガール」Scene 18 の184ページ。津田沼春子は寝る前に「バナナブレッド」を読んでいる。(quiz

「バナナブレッドのプディング」その4(冒頭の三浦衣良の台詞「今日が明日の前日だから、だからこわくてしかたがないんですわ」)
1.「ロシアの山」(短編集「UNTITLED」224ページ)ボーイフレンドとの初体験を放課後に控えた主人公がダンテの「神曲」を手に心の中でつぶやく。(tach)
尚、このコマは同時にゴダールの引用でもあるという指摘を Korosuke さんや pooh さんから頂いてます。まとめると、このコマは三重の引用ということになります。構図としては「アルファビル」で、ただしポール・エリュアールの詩集の代わりにダンテの「神曲」を手に持ち、大島弓子の台詞をしゃべる。(tach)(19991119追記)
2.「ローマン・ホリデーズ」で、結婚式を明日に控えた主人公が「今日が明日の前日だから、こんなことしてんのよ」(赤背版では165ページ)(tach)

「バナナブレッドのプディング」その5
Part5 「お酒の力をかりて・・・」の冒頭、衣良が教授の墓をつくる場面、「きたるべき食糧難のときのため貯蔵です」のコマは、岡崎「コレクター」の175ページ、トシミに溺死させられた(それとも絞殺?)カナが埋葬されたコマと、構図がそっくりです。(pooh)(19991019追加)

「四月怪談」その1(設定一般)
「恋愛依存症 KARTE.2」 主人公の霊が肉体を抜け出てさまよい歩くという設定。(tach)

「四月怪談」その2(お花畑のエピソード)
「チョコレートマーブルちゃん」 子供の頃に好きだったすてきなお花畑を思い出して行ってみたら、「四月怪談」では地面が剥き出しの更地(団地用地)になっていて、「チョコレートマーブルちゃん」ではそこに立派な団地が建っていた。この引用は大島弓子ファンにとっては堪らない。泣かせる。(tach)

「秋日子かく語りき」
「ジオラマボーイ、パノラマガール」で、主人公が死にかけたお祖母ちゃんに憑依され「青春」のやり残しの実行を強制されるというエピソード。秋日子はよそのおばさんに憑依されて同じようなことをやらされた。(tach)

「草冠の姫」その1
「pink」の「目をつぶると ウルトラQのイントロみたく ぐるぐるするのは 熱がある証拠」というハルヲ君の台詞(単行本57ページ)。「草冠の姫」の貴船君の台詞「部屋が とてつもなく 大きく感じたり 自分がものすごく 小さく感じたり するのは 熱がある証拠」(単行本30ページ)(中山)

「草冠の姫」その2
家に一人でいるときに好きなことをする描写と、「カトゥーンズ」第19話の同じ状況の時の描写は似てますね。とみた)(19991111追加)
と言うか、もろに意識的な引用だと思います。(tach)(19991111追加)

「草冠の姫」その3(最後から2頁目)
「さらば愛しき人よ」(p36)、「聞いたか新緑よ」…これって、すでに「マンガ夜話 Vol.2」(p246)の「岡崎京子を読み解くための46のキーワード」に指摘があります。北川たけしさんによる執筆です。(pooh)(19991116追加)
蛇足ですが、すばらしいセンスの岡崎ページを運営しているquizさんが、即ち、北川たけしさんのようです。(tach)(19991116追加)

「さようなら女達」
「ジオラマボーイ、パノラマガール」Scene 9 の「キスしたあと転校していく女のコ」(晄晏tach

「綿の国星」その1
「ジオラマボーイ、パノラマガール」Scene 12 の扉絵に「猫を触っても平気なように防空頭巾をかぶって」時夫の母登場。(晄晏

「綿の国星」その2 Part 20「ギャザー」
「ドッペルゲンガー」(短編集「ボーイフレンド is ベター」収録)。この双子の姿は大島弓子描くところの双子の猫のパクりのような気がしてならない。ちなみに大島の初出は85年の「ララ」2月号で、岡崎の方は85年の「漫画ブリッコ」10月号。時期的にも辻褄は合う。(tach)(19990901追加)
異説有り→村上春樹「1973年のピンボール」

「綿の国星」その3
「東京ガールズブラボー」下巻 p5、新書版(?)「綿の国星」と、そのマネしてちびねこが落書きされたノートが、描かれてます。pooh)(19991028追加)

「赤すいか黄すいか」
「カトゥーンズ」第17話「シキューテキシュチュ大作戦」。“生理がつらくていっそ猫のように手術してしまうことを望む少女”ってのは大島弓子「赤すいか黄すいか」の主人公と同じです。(Korosuke)

「赤すいか黄すいか」その2
「水の中の小さいな太陽」P125で主人公(ミーナでしたっけ)が朝、母親のボロい服や父親が買った一戸建ての住宅に対して疑問を持つシーンが大島弓子「赤すいか黄すいか」(花とゆめCOMICS版「綿の国星」第3巻P177)千草が母親のお茶漬けをすする光景に抱く不問・「ハリコのなんとか」と表現された一戸建ての住宅への思いと同じような感じでこれも大島弓子引用でしょうか?koko)(20001229追加)

「ロングロングケーキ」
「エイリアン」(短編集「好き好き大嫌い」)。直接の引用ではないけど、大島弓子「ロングロングケーキ」に出てくる宇宙人の宇さんが同じく大島弓子「夏の夜の貘」の家庭に登場したらこうなるであろーというような短編だなーとおもいます。(Korosuke)

「ほうせんか・ぱん」
「ほうせんか・ぱん」(『大島弓子選集 第4巻』に収録)にある、「熱があるときにはモモの缶詰を食べると治る」というエピソード…(中略)…岡崎さんは結構このエピソードが気に入っていたようで、「pink」(59〜62頁)ではハルヲ君に、「東京ガールズブラボー」(下巻42頁)ではのび太君にモモの缶詰を食べさせています。(渡邊)(19990807星野氏の岡崎掲示板より転載)

「パスカルの群」
「リバーズ・エッジ」
60ページから63ページ…山田君のせりふ「何かこの死体をみるとほッとするんだ」云々というシーン。(「パスカルの群」の)結のセリフ「失敗したり自信がなくなりそうになるとこの葦の中にはいるんだって。」
135ページ、「あの人がいて/ぼくがいて/あの人を見つめることが/出来る」、ここも対応箇所があります。大島作品の中盤あたり、「みてりゃいいんだ(中略)それでいいよ」です。
引用箇所を指摘するなら、これら二個所でよいとおもいます。
ただ、箇所を特定することのむつかしいモチーフやプロットもろとも、引用していると考えることができるようですね。具体的には、「自然」、「性(と)愛」、「青春の日び(大島)」。これらの<大島−岡崎>という連関は、「リバーズ・エッジ」巻頭の、ふたつのくまのぬいぐるみの描かれようのうちに、(岡崎によって)自己言及されているかのようにも感じられます。
pooh)(19991005追加)

「ジィジィ」
大島作品(アスカコミックス版)の113ページからの、スイカの盗み食いのシーンは、岡崎「夏の思い出」の40ページ以降に、反映されているような気がします。(ところで、岡崎作品のスイカって畑のスイカですよね。ヨーコとセーコはいったいなんだとおもっているのでしょう?)
もう一個所、大島135ページ、主人公の女の子が夢の中で、車道を眺めるシーンは、「夏の思い出」24ページ、セーコとヨーコがトラックの荷台から首都高の照明(?)を眺めるシーンと、似ています。ただし、遠近法の消失点(でしたっけ?)は、大島はコマの上部、岡崎はコマの下部。
(pooh)(19991019追加)

「ダイエット」
1.「ROCK」p31の、「これを食べたら死のう」のコマ、大島さんの「標縄福子」ですね。ひっつめに、セーラー服。モデル経験ありで、セイリ止まっちゃうとこまで、いっしょです。(pooh)(19991116追加)
2.「四コマ好奇心
にも言及例有り。(20000426)

「裏庭の柵をこえて」
「お散歩」p241の「今でも思いだすんです」、大島「裏庭の柵を超えて」のラストのセリフ「あの夏休みを/想い出すんです」かな。小学生の女の子が夜遅くまで帰ってこなくて両親に心配されちゃうところとか、2階の部屋から、隣家の2階の部屋を眺めるところなんかも、そっくり。pooh)(19991228追加)

「夏の夜の貘」
「リバーズ・エッジ」旧版の187ページ、ルミちんのセリフ「ブタのくせにうるせーんだよ!!」「ブヒブヒ言わずブタ小屋帰れ!!」は大島弓子の「夏の夜の貘」(角川書店1988刊短編集「つるばら つるばら」P16)にでてくる、男の子の兄が父親にむかっていうセリフからの引用ではないかとおもいだしました…最初に『リバーズ・エッジ』のそのセリフを読んだときは「さすがヲカザキ、ひどいセリフだ」とおもったものでしたが、まさか大島弓子とは……でも、考えてみれば大島弓子もひどく残酷なことをけっこう描くマンガ家ですし。it)(20000508追加)

金髪の草原
「ジオラマボーイ、パノラマガール」P60で春子が布団に潜り込んで「こういう片思いは変態の域よねえ」というのは大島弓子「金髪の草原」(選集第10巻70頁)の引用ですよね。高橋
蛇足です。シチュエーションとしては大島弓子の「バナナブレッドのプディング」だというのが「定説でしたが、確かに「変態の域よね」というせりふそのものは「金髪の草原」から来ているのかもしれません。(tach)(20001229追加)

その他大島弓子一般

1.「くちびるから散弾銃」(合本版 Date 25 MON.21st,Aug.「カオルと結婚したいの」199ページ)でなっちゃんの「大島弓子ルック」(quiz

2.「それいゆ」岡崎の「大島弓子趣味」がもっとも発揮された短編。中期から後期にかけての大島弓子の世界に通じる空気が流れていると思う。(tach)

3.「乙女ちゃん」「それいゆ」と何だか似た感じの作品で、これも「大島弓子ワールド」を目指した作品かもしれない。(短編集「エンド・オブ・ザ・ワールド」収録)(tach)
ただしこの作品は、小津安二郎の「晩春」だという解釈もあります。確かに、そう解釈した方が適切です。(tach)(20000407追記)

その他コミック・絵画関係一般

●長谷川町子「サザエさん」
1.岡崎京子における家庭像の一種の「理念型」の一つ。作品のいたるところにその影が投影されている。例えば「セカンド・バージン」における吉野家の間取り(「あとがき」参照)、「くちびるから散弾銃」のなっちゃんの家(単行本冒頭の登場人物紹介)等々。「ハッピィ・ハウス」の「みさちん」の家族辺りにも色濃く投影されているような気がするけど、巧く説明出来ん。(晄晏、tach)
2.「4コマ好奇心」のも言及事例有り。(20000426追加)
3.「pink」P116-で、ハルヲ君と住みはじめたとき、家事を楽しくこなすユミの髪型、「ハッピィ・ハウス」P163-で最終的にチチハハが家に戻り、るみ子を迎えるときの母の髪型は、いずれも「サザエさん」カットを意識しているように思える。フセ)(20001229追加)
4.「くちびるから散弾銃」でなっちゃんちについて「サザエさんちみたくていいじゃなーい」ってなセリフがあった気が。池田)(20001229追加)
それ、「FRI.25th,Nov.ユウウツなニュースペイパァ」(合冊本p.125)でした。(tach)(2003.10.30追加)
合冊本冒頭の登場人物紹介の欄にも、なっちゃんが「サザエさんのよーな家ですくすく育った」と書いてありました(tach)(20001229追加・20031030改訂)

高野文子「玄関」(「絶対安全剃刀」1982.01.19白泉社刊)
「水の中の小さな太陽」の冒頭は高野文子の傑作短編「玄関」…にちょっと似てる気がします。…(中略)…どちらの短編でも海で溺れかけた少女の経験が語られます。その経験が少女の中に解消できない何か(世界への距離、違和感のようなもの?)を育んでいる、という構図も似ています。もっとも「玄関」は小学3年生ぐらいの女の子が主人公のかわいらしい(でも痛切な)作品ですが。誰も死にませんが小さな女の子が泣きます。Korosuke)(20010306追加)

高野文子「おともだち」(奇譚社1983.07.01刊)
「好き好き大嫌い」のコニーちゃんの話って高野文子の「おともだち」(特に外国のお友達)の影響モロ出してませんか? あの髪型、アメリカーンな雰囲気、まさにそう。 あと「私は貴兄のおもちゃなの」にも見られる電灯の書き方、あのこうライトから光が逆三角形にでる書き方もそこがルーツだと思います。(あき)(2002.06.11)

高野文子「田辺のつる」(「絶対安全剃刀」1982.01.19白泉社刊)
「pink」P15のぬり絵を模した扉絵。全体的にも何処か影響を受けているような気がする。(中山)

きいちのぬり絵
「pink」P15の塗り絵を模した扉絵。「きいちのぬりえ」ですけど、そういえば「東京ガールズ…」でも「きいちのぬりえ」調ってのをやってました。(Korosuke)
結局、高野文子がきいちのぬり絵を引用しているということか?

●望月峰太郎「ばたあし金魚」

1.「さらば愛しき人よ」(短編集「好き好き大嫌い」収録)。野々村君とマリちゃんの関係は望月峯太郎「バタアシ金魚」のカオルとソノ子の関係そのまんまです。(Korosuke)

2.「くちびるから散弾銃」(合本版p.195「Date 25 MON.21st,Aug.カオルと結婚したいの」)サカエちゃんが読んで大笑いしてるんだけど、私はそんなに面白い作品だとは思わないけどな。資本主義の中を泳ぐらならサカエちゃんが最高。カオル君なんて、「市場経済」の枠組みを疑わないただのバカにしか見えないし、サカエちゃんほどのパワーもない。彼はそのうち死ぬと思う。ひょっとしたらそれが「女尊男卑」主義者岡崎の男性観なのかもしれないけどな。(tach)

●金子國義
「退屈が大好き」表紙絵の女の子が画家のまるきり金子國義の絵のよーです。岡崎京子描く人物の目と唇が大きくなったのは金子國義の影響があんじゃないかと思うんだけどどうなんだろう。(Korosuke)
私は金子國義というとすぐ澁澤龍彦を思い浮かべてしまうので意外な指摘でした。でも、言われてみれば、確かにあの絵は似てるよーな…(tach)

丸尾末広「少女椿」その1
「ハッピィ・ハウス」各話タイトルも相変わらず他の作品のもじりが多いけど、「さまよえる日本人」なんてのが個人的には嬉しい。元ネタは(多分)丸尾末広の暗黒マンガ「少女椿」(って、まー、それぞれ独立に思い付いたのかもしれないが)。(Korosuke)

●丸尾末広「少女椿」その2
「girl of the year」(「チワワちゃん」所収)のP93、鏡で自分の顔をみつめる冷泉寺アンネのコマは、丸尾末広「少女椿」のみどりが鏡のぞきこむコマから。コマ外に(C)まるおって自己申告してありました。(Korosuke)(19990923追加)

●丸尾末広「少女椿」その3
「リバーズ・エッジ」(153ページ)、カンナの大泣きシーンは丸尾末広「少女椿」のラストシーン(150ページ)からかな、と。池田)(19991230追加)

●丸尾末広「江戸昭和競作 無惨絵英名二十八衆句」(出版リブロポート1988)
「リバーズ・エッジ」(109ページ)、こずえ 「あたしにもないけどあんたらにも逃げ道ないぞ」。「江戸昭和競作 無惨絵英名二十八衆句」(出版リブロポート1988)内の丸尾末廣のページ。浅間山荘リンチ事件の永田洋子が血塗れの日本刀を持って、柱に縛り付けられた下着姿の女の子を切り刻んでる図で背景に書き込まれてる独白(?) 少し長いですけど
「(前略)あたしはチャラチャラした奴を見ると
はらわたが煮へくりかへるんだ。
世の中はどうみたってあたしの為にはない。
あいつらだよ あいつら!!
ちくしょう 殺してやるてめえ
逃げ道ないぞ あたしにもないぞ
あたしの名前を云ってみろ!」
(iku)(20000508追加)

●丸尾末広「江戸昭和競作 無惨絵英名二十八衆句」(出版リブロポート1988)その2
「pink」(187ページ)ユミちゃんがハルヲ君のアパートでシーツを洗いながらの台詞「血まみれなんて恐くない、だって女の子だもん」。同上 やはり丸尾末廣のページ。狼(男?)の裂かれた腹から、骸骨だけになった赤ずきんちゃんが出てきて「おじちゃんどうもありがと」と猟師に取りすがる図の短冊に書かれたサブタイトルで「血なんてこわくない女の子だもん」
吉田秋生の「吉祥天女」にも似たようなセリフがありましたけど、「女の子はね、血なんてこわくないのよ。だって毎月一度は血を流すんですもの」(うろ覚え)でもこっちはちょっとはっきりしませんね
(iku)(20000508追加)

●藤子不二雄「ドラエモン」その1
「カトゥーンズ」第6話「ハイ・ジャック」ではのび太くんとしずかちゃんが飛行機をハイジャック。そういえばのび太くんは「東京ガールズ・ブラボー」や「ショコラ・エブリデイ」にも出演。(Korosuke)

●藤子不二雄「ドラエモン」その2
「東京ガールズブラボー」上巻P33で、サカエちゃんのことを想うのび太君が突然オナニーを始めたのでのけ反った。性をあたかも存在しないものであるかのように扱う「ドラエモン」的(或いは「サザエさん」的)「家庭観」に対する皮肉?(Korosuke、tach)(19990813追加、19990901改訂)

●藤子不二雄「ドラエモン」その3
「ショコラ・エブリデイ」P19に「ドラエモン」のキャラクターがまとめて登場。のび太君、ジャイアン、スネオ、できすぎ君…いずれもときめかない男の子達ばかりだと、ミミミとラララは溜息。岡崎風に描き変えられた各キャラクターの顔が可笑しい。(Korosuke、tach)(19990813追加)

●藤子不二雄「ドラエモン」その4
「砂漠王子と砂漠王女」。世界が滅びたあとたった二人取り残されるの15歳のび太としずか。永遠の子供たち。(tach)(19991229新規追加)

●藤子不二雄「ドラエモン」その5
「みりん星人大襲撃」。大人になったのび太としずか、同棲中。(tach)(19991229新規追加)

●ジョージ秋山「恋子の毎日」
「カトゥーンズ」第24話「ハルミちゃんの本」では恋子ちゃんとサブくんがジョージ秋山のマンガ「恋子の毎日」から出演。(Korosuke)

●山松ゆうきち「女系の愉しみ」
「ジオラマボーイ、パノラマガール」p112で小学生の女の子が「お金になるのは若い時だけ 女の一生は短いわ」とシビアな台詞を吐くのだけど、これは山松ゆうきちのマンガ「女系の愉しみ」(「怪力エンヤコーラ」青林堂刊に所収)の台詞。小学生と山松ゆうきちってスゴいとりあわせです。(Korosuke)

●赤塚不二夫「実物大マンガ」
「東京ガールズブラボー」これに出てくる固有名詞を挙げるとキリなさそうですが。マンガとしては下巻のP30から突然赤塚不二夫の「実物大マンガ」が始まるところがなんだかすごいなあと思いました。(Korosuke)

●つげ義春「懐かしいひと」
「恋愛依存症」(短編集「UNTITLED」P156)。「ああそこが急所」「ここ?」という台詞は、つげ義春の名作「懐かしいひと」の台詞「そこが急所…」「ここ?」から。(Korosuke)

●つげ義春「李さん一家」
「みりん星人大襲撃」(単行本未収録)ってありゃいわゆる「李さん一家」おちっていうやつですよね.つげ義春の.…(中略)…「李さん一家」がどういう漫画か知りたい人は,今月号の太陽(安藤忠雄特集),105ページを見てみよう.みりん星人と同じラストシーンを見ることができます.イノウエ)(2000.01.16新規追加)

●吉沢やすみ「ど根性ガエル」
「でっかい恋のメロディー」(短編集「私は貴兄のオモチャなの」P.24)(タイトル自体がパロディですね)の中で、妹のまりちゃんのクラス担任で、ヨシトモ君(おおここにも)に「リアルなものってなんですか?」と質問され、答えられなくて泣き出したよしこ先生って、ど根性ガエルに出てきませんでしたっけ。ちょっと自信なし。(minari)(19990910追加)

みつはしちかこ「小さな恋の物語」
「危険な二人」に出てくるセーコちゃんの理想の恋人は「のっぽのサリー」。かつて一世を風靡した、密のように甘く、ポルノグラフィックなまでに露骨に願望充足的な、純愛少女漫画に出てくる恋人役の男の子。作品の冒頭には、みつはしちかこへの献辞が掲げられているが、単なる傾倒と言うより、批判的引用であるように思えて仕方がない。何しろ「危険な二人」に出てくるサリーの正体は女を騙す最低のスケコマシ。最後に、セーコちゃんの怒りのパンチを食らいぶちのめされるのだから。(tach)(20000129追加)

●貝塚ひろし
「危険な二人」に登場するセーコちゃんの後輩「貝塚ピロシ」。
貝塚ピロシ…貝塚ひろしって少年マンガ家がいなかったっけ?(Korosuke)(19990929追加)
彼は、ど根性ガエルの「ひろし 」ですよね? めがねを頭にかけたところといい、長袖のTシャツといい。ラミ犬)(19990929追加)
貝塚ピロシは、「ど根性ガエル」の「ひろし」であるとともに、 漫画家の「貝塚ひろし」でもあります。「ど根性ガエル」の作者吉沢やすみは貝塚ひろしのアシスタントでした。絵もそっくり。私は「ど根性ガエル」が「貝塚ひろし」の作品であると思い込んでいました。(tach)(19990929追加)
なるほどー。ど根性ガエル&少年マンガ家貝塚ひろし‥てことはピロシ君は“昔の典型的な少年マンガの世界”から召還されてるのかな。 つまり『危険な二人』には、少年マンガの「元気な少年」の原形としての“ひろし”と、少女マンガの「王子様」の原形としての“サリー”の両方がいるわけで、でもヨーコさんとセーコさんは、「元気な少年」のガールフレンドにも「王子様」に見い出されるお姫様にもなりきれない。伝統的な物語のパターンに強く憧れつつ、その中におさまることは何故かできない。ここらへん、確か「ハッピィ・ハウス」の後書きにあった、“アンビバレントな反復横とび”、というフレーズを思い出します。伝統的物語世界と“わたしらの現実”の間でいつまでも続くどたばた・じたばた。そのじたばたを全肯定してしまう強さってのを岡崎作品に感じたりもするのですが。Korosuke)(19991005追加)

●大友克洋「童夢」その1
「リバーズ・エッジ」団地の絵で、大友克洋「童夢」の絵のモロな引き写しがあります。今ちょっと「童夢」が手許にないので該当箇所が確認できませんが。…マンガの置いてある実家から昨日移動して、今「リバーズ・エッジ」も手許にない状態なのでアレですが、確か田島カンナの焼死体にシートがかかってるコマです。手がかりは消防車です。と書くとクイズのようですが。(Korosuke)
分かりました! きっと、「リバーズ・エッジ」P210と「童夢」P184でしょう? 「童夢」では田島カンナの焼死体の代わりに、恐怖に震える超能力者のおじいさんが頭を抱えてうずくまってる。京子ちゃんってお茶目。(tach)

●大友克洋「童夢」その2
「超能力少女A(仮名)」(短編集「退屈が大好き」)p135。こたつのテーブルの上に突如首を突き出す超能力少女Aは「童夢」(単行本P67)の超能力ボケ老人の真似。欄外の書き込み「私ってマニアさん」に爆笑。(tach)

●大友克洋「大麻境」(短編集「ショートピース」双葉社刊収録)
「万事快調」(短編集「Untitled」収録)の第三話、弟が先輩からもらった地図を頼りに大麻を求めて山の中に分け入って行くという筋書きは、大友の「大麻境」そのもの。「大麻境」のラストは地図を後輩に売りつけるというものだったから、この第三話自体、「大麻境」の後日談かもしれない。例によってお茶目な京子ちゃんである。(tach)(19990819新規追加)

大友克洋「さよならにっぽん」(短編集「さよならにっぽん」双葉社1981.7.16刊収録)
「くちびるから散弾銃」第34話「WED.18th,Apr.サヨナラ・ニッポン」の題名に転用。(tach)(20031104新規追加)

●手塚治虫のキャラクター名
「ROCK」。登場人物の名前を手塚治虫のキャラクターから借用するというお遊び。ロック、ピノコ、サファイア、アトム、アセチレン・ランプ、メルモ、ミス・お茶の水、ウラン等々。(tach)(19990807新規追加)

●手塚治虫「リボンの騎士」第26話「女剣士フリーベ」
「東京ガールズブラボー」下巻 p7の、「あーら愛なんてエゴイズムよ」ってセリフとイラストは、手塚さんの描く「美と愛の女神ビーナス」ですね。いわく「愛は残忍なもの/愛はエゴイスチックで/気ままなもの・・・・・・(略)」pooh)(19991028追加)

●手塚治虫「空気の底」
1.「砂漠王子と砂漠王女」人類滅亡後、兄妹がドームの中に生き残って…というのは手塚治虫の短編集『空気の底』所収の『二人は空気の底に』なんですが、SWITCHに再録された『砂漠王子と…』のP34でのび太くんが読んでるのがその『空気の底』ですね。手塚ミーツ藤子。トキワ荘だなあ。
2.「ジオラマボーイ、パノラマガール」P239、手塚治虫に触れた2ページで、14才の岡崎さん(?)が読んでるのも『空気の底』でした。Korosuke)(19991228追加)

●手塚治虫の子供たち
「リバーズ・エッジ」のルミちゃんのお姉さんの名前ってマコちゃんでしたよね? それって手塚さんの『マコとルミとチイ』、すなわち、手塚 眞さんと手塚るみこさんから名前を拝借したのでは?フセ)(20000224追加)

●手塚治虫「火の鳥 未来編」
「コニーのお留守番」でドームの中にある街ってのが 「火の鳥 未来編」の猿田博士のドームにちょっと似てる気が・・・ ドームの外は放射能が・・・とか、絵の感じとかが・・・ フセ)(20000302追加)

●山田えいじ「ペスよおをふれ」
「退屈が大好き」の中に「ペスよ尾をふれ」というマンガのタイトルが出てます。私は小さい時このマンガ読みましたが、岡崎は小耳にでもはさんだのでしょうか。…別冊太陽「子どもの昭和史 少女マンガT」によれば作者は山田えいじ、「なかよし」の昭和32年から34年に掲載。ラジオドラマにもなったそうです。…「退屈が大好き」は、別冊太陽「子どもの昭和史 少女マンガの世界 T」より早く出てるので、別冊太陽を見たわけではないですね。とみた)(19991019新規追加)

●楳図かずお「洗礼」
往年の大女優「若草いずみ」その娘「若草さくら」という設定は、岡崎「VAMPS」の吸血鬼たちと、まったく同じですね。もっとも、岡崎さんの作品の<母娘の愛憎劇>は、短編であるためもあってか、未展開ですね。残念。(ところで、あのヴァンパイアたちは、どうなったのでしょう。死?逃走?岡崎94ページの点描のコマを、「ポーの一族」と比較してみなければなりませんね。なににしてもプロローグ「・・・そして犠牲者たち・・・」が効いているとおもいます。)
ちなみに、『ウメカニズム』95年小学館に掲載された、岡崎さんのインタビュー(?)「少年少女の新しい定義」では、(「洗礼」について)「現在でも、ものすごく好き。好きっていうか・・・・・・、すごいですよ、この作品は。」という発言に続いて、興味深い楳図論が展開されてます。
(pooh)(19991019追加)

●楳図かずお「まことちゃん」
1.「逆さはりつけ」。「東京ガールズブラボー」上巻p77、「girl of the year」p101。
2.「グワシ」。「3つ数えろ」p168、「チワワちゃん」p154。
3.「pink」p148、ケイコのセリフにも、登場します。「あたし"まことちゃん"の大ファンなんだ」pooh)(19991229追加)

●中川李枝子・大村百合子「ぐりとぐら」
「東京ガールズブラボー」下巻p119歯医者さんの待合室で、お子さまが読んでます。五冊ほどシリーズ化されている、絵本の古典ですね。もう一個所、岡崎さん引用してたと思うのですが、失念。pooh)(19991101追加)
私が覚えているのは「ROCK」P.3。チビロックが読んでいた。(tach)(19991101追加)
「pink」p25、ケイコの読んでいるのは「ぐりとぐら」ですね。(pooh)(19991116追加)
「くちびるから散弾銃」のサカエが生涯に最後まで読み通したことが出来たたった3冊の本は「白雪姫」と「植物図鑑」に「ぐりとぐら」。←合冊本p.88「SAT.18th,June.知性とダ性のめざめ」(tach)(2003.10.30追加)

●山岸凉子「天人唐草」
「万事快調」p32、ゆきちゃんのセリフ「たいしたことじゃない/たいしたことじゃない」、山岸作品「天人唐草」の最後から数えて3ページめの「たいした/ことじゃない/たいした/ことじゃない」の引用かもしれません。可能性は薄いと思いますが、<おんなのひとが自身について抱く女性らしさのイメージ>を補助線に引いて考えてみると、なんか案外、岡崎さんによる山岸作品の(部分的な)翻案じゃないかなって深読みしちゃいます。どうでしょうね???(えっと、どう説明しても、罪の深いネタばらしになっちゃいそうなので、山岸作品の文脈を紹介するのは、省略しますね。すみません。文芸春秋社が文庫化しています)pooh)(19991111追加)
蛇足です。「天人唐草」は数ある山岸作品の中でもインパクトの強い作品です。作品冒頭の「ギェェ〜」って叫び声、作品が出た当時、私の周辺では真似をするのが流行りました。いや、ホント、悪趣味な遊びですね。(tach)(19991111追加)

●山岸凉子「アラベスク」
「ROCK」だかなんだか忘れたけど、たしか「ユーリ・ミノロフか宗方コーチ」のようなことを言ってるところがありました。本当はミロノフなのに。(とみた)(19991116追加)
「ROCK」p97ですね。ほんとは、ミロノフなのですね、ぜんぜん気づかなかった。(pooh)(19991116追加)

●岩館真理子
「くちびるから散弾銃」p89、岩館さんの「まるでシャボン」について、こうおしゃべりしてます。「泣けたよね。マリコセンセに一生ついてこと思った。」(ところで、このセリフって、3人のうちの誰の発言か分からないように、描かれてますよね。どうしてなのかな?)
同じく「くちびるから散弾銃」p196で、ミヤちゃんの読んでいる本「私が人魚」ていうのは、岩館真理子「わたしが人魚になった日」ではないでしょうか?
どちらも、集英社マーガレット・コミックスで読めます。
pooh)(19991111追加)

●コンタロウ「1・2のアッホ」集英社ジャンプコミックス
「東京マドモアゼル劇場 第2話 恋の八方ふさがり」(「退屈が大好き」収録)、p98でジャンポール・中沢が、読んでます。pooh)(19991111追加)

●川崎のぼる「いなかっぺ大将」
「東京ガールズブラボー」下巻p114の、「わしは絶対大物になるだす!!」のコマって、このまんがからですよね。pooh)(19991111追加)

●魔夜峰央「パタリロ」
「ROCK」p39の、スピカの「眼力」、「パタリロ」のバンコランでしょう。どっちも、ホモセクシュアルですし、眼力の効力も、同性に限られるようですし。眼力って、たしか「パタリロ」20巻くらいに出てきたような?未確認です、すみません。(pooh)(19991116追加)

●桜沢エリカ「わたしに優しい夜」
「ROCK」の脇役、男デルモの「ケン一」くん(初登場p110?)、「わたしに優しい夜」に出てくる、やさしいやさしいゲイ「ノブくん」に酷似してるよな気がします。ヘア・スタイルも、おんなのこになりたい性癖も共通してますし、なにしろ二人ともやさしいひとです。岡崎も、桜沢も、主人公のおんなのこと、ゲイのおとこのこ(?)とを、屋上でだらだらさせてますしね。(岡崎p138、桜沢p90)あ、岡崎は連載1989年1月−1990年9月、桜沢は1989年−1990年6月。 で、屋上のシーンは、岡崎1990年7月?、桜沢1990年5月。岡崎ケン一くん初登場は、1990年4月?、桜沢ノブくんは出ずっぱり。???よくわかんないですね。いかがでしょうか??? あ、手塚マンガに「ケン一」ってキャラいましたっけ? 「ロック」中、名前に漢字の混じるキャラって、「ケン一」くんだけのような気がしますし。どうなんでしょうねえ。引用したのか、されたのか、あるいは二人して示しあわせたのか。???です。(pooh)(19991116追加)
ケン一てのは、手塚の殆どの初期作品で主役を張ってるキャラ…出てるのはロストワールド、メトロポリス、地底国の怪人(これはジョンくんという名前で出てる)、アトム、魔法屋敷、ケン一探偵長、月世界紳士、ふしぎ旅行記、以下多数。(陽水)(20010222追加)

●萩尾望都「雪の子」
「恋愛依存症」 KARTE.3 p205、死にたいフリするヨシオのセリフ(雪の日は)「死ぬのには/うってつけ/の日だよ」、萩尾望都さんの「雪の子」を思い起こします。雪の朝に自殺するエミールのセリフ「雪はぼくにとって神聖な死の使者だ」、「死ぬためには雪がいるね つもって降ってなけりゃならない」、「そう・・・たぶん早朝だね 雪が降って世界が真冬の死におおわれて白い・・・・・・」などなど。この萩尾作品は、小学館の萩尾望都作品集第1期、第1巻「ビアンカ」に収録されています。昔の小学館文庫「11月のギムナジウム」にも収められていました。(トレイド・マークがナマズで、表紙イラストの不気味な、変な叢書でしたね。)(pooh)(19991117追加)

●萩尾望都「エッグ・スタンド」
“何もかも極端なところで結びつくって本当かしら?” というのがありましたよね。 小田)
どの岡崎作品のどの部分のことなのでしょうか?tach
「エンド・オブ・ザ・ワールド」(p46)じゃないですかラミ犬)(20010719追加)

●萩尾望都「トーマの心臓」
「愛の生活」第2話 三太の質問に桜田(兄)が感電してしまう。三太の独白「思うんだけど人間てさわってほしくないモノふれられたくないコトにふれられると電気を出すんだ」
「トーマの心臓」冒頭部分(文庫でP.28)オスカーにからかわれたユーリが「ビリッ」となって、オスカーの独白なにかで彼の気にさわるとからだ中から青い火花が散る
ラミ犬)(20010731追加)

●奥平イラ(衣良)
1970年代末から80年代初めにかけて、ひさうちみちお等と並んで注目を集めたコミック界のニューウェーブ派。作品集「モダン・ラヴァーズ」(けいせい出版1980.11.10)、「地図と記号」(JICC出版局1982.12.15)等。現在は漫画家を廃業し、デザイン事務所の社長業に専念。といってもただのデザイン事務所ではなく、デジタル・コンテンツ作成を志向しているらしい。いかにも奥平イラらしい先端ぶり…だが、何だか惜しい。やっぱ、漫画家として好きだったからなぁ。大胆に省略されたスタイリッシュな絵柄とポップ・ミュージックへの傾倒は岡崎のスタイルに大きな影響を与えた…と言うより、岡崎の最初期はもろに模倣だと断言してもいい。誰もそのことを指摘しないのかしらと思ってたら、単行本デビュー当時の雑誌インタビューで本人が認めてました。作品としては「SCREEN-SINGLE BED」がモロにパクり。その他には「No Future Boy No Future Girl」あたりが、画風(特に表紙)とテーマ(音楽)にその影響が色濃く出ている例の一つ。(19991230新規追加、2000.01.06/2001.01.10改訂)

●吉田秋生「河よりも長くゆるやかに」
実は相当影響されているのではないかという気がするのですが、迷いました。
  1. 「pink」のユミちゃんが継母に会って生活費を受け取ることろは、「河よりも〜」でトシちゃんが毎月父親に会っているという設定を思い出させます。気のせいかなあ。(minari)
  2. ううん、難しいです。別居している親に会って生活費をもらうという設定は、離婚がらみの話には良くあるシーンなので、特に吉田秋生の引用であると断定してしまっていいものかどうか… ただ、「河よりも…」が岡崎作品に影響を与えている気配はかなり濃厚ですよね。例えば、私も、トシちゃんとあのおっかないお姉さんの関係は「ジオラマボーイ、パノラマガール」の神奈川建一君とお姉さんの関係に影響を与えているような気がするのですけど、今ひとつ決め手がないような気がして、事例集に入れる踏ん切りが着きません。(tach)
  3. 「愛の生活」の最初に引用されてる「ざんげの値打ちもない」…吉田秋生も「河よりも長くゆるやかに」で引用してますが、彼女の世代ならわかる。でも、岡崎がよく知ってたな。とみた
…と、いうわけで、これだけ例があると、状況証拠的に「引用だ!」と断言してもいいような気がしてくる。(tach)(20000216追加)
ちなみに、吉田秋生は「バナナフィッシュ」で大友克洋の「童夢」をパクってる(とみた)そうです。これも状況証拠と言えなくもないような…(20000216追加)

●漫画☆太郎「まんゆうき」
今、ひとん家でやってるので資料がなくてあれなんですが、主人公の弟が「まんゆうき」を読んでいたのはどの作品だったでしょう?なべお
「私は貴兄のオモチャなの」に登場します。ポチの弟が手に持っていて、「ジャンプ読む?くす(はあと)」とポチに言います。(書き文字) この作品は特に大好きで、ついでに漫☆画太郎も好きなので(笑)、ばっちり覚えていました。やぎ
(以上20001005追加)

●小林よしのり「おぼっちゃまくん」
「くちびるから散弾銃」DATE25 Mon. 21st, Aug「カオルと結婚したいの」(合冊本202ページ)で、「おぼっちゃまくんの始まる時間だー」「見よ見よ」みたいな会話があった・・・と思います。TV放映はテレビ朝日系列で89〜92年。けっこう面白かった。 びんぼっちゃまくんの服が前半分しかなくて、後ろがお尻丸見えでしたよね〜。minari)(20001027追加)

●クレパックス
『ヘルター・スケルター』の第一話と思われる回の扉絵が雑誌SWITCH(2000/1)の岡崎特集に小さく載ってます。これを見たとき、クレパックスのタッチをマネてるなーと思いました。クレパックスは『ヴァレンティーナ』や『O嬢の物語』のコミック化で有名なイタリアのアーティストです。(korosuke)(20020612追加)
ヴァレンティーナヘルタースケルター from TINAMIXうたかたの日々 from featuring OKAZAKI KYOKO
言われてみればそっくりです。「うたかたの日々」もそう。「ヴァレンティーナ」は結構古い作品で60年代からぼちぼち描かれていたようです。僕も子供の頃に雑誌の紹介記事を見て「なんてカッコのいい絵なんだろう」と感嘆した覚えがあります。1995年に翻訳が出て(1995.09.30発行フィクション・インク、発売河出書房新社)ようやく日本語で中身を読めたのですが…日本の漫画を読み慣れた目には、正直言って、ひどく幼稚な作品であるように見えてしまったのです、絵はすごいんだけど…やっぱり漫画は絵だけじゃない…ううん、偏狭なナショナリズム?(tach)(20020612追加)

●小林じんこ「風呂上がりの夜空に」
「くちびるから散弾銃」第7話「WED.20th,Jan.「風呂上がりの大空に」(合冊本p.47)。題名は、当時(1985〜1987頃)「ヤングマガジン」に連載されていた人気作品、小林じんこ「風呂上がりの夜空に」からか?(tach)(20031102追加)


岡崎京子の4コマ好奇心
- 漫画編 -

「anan」1989.2.20〜1990.10.15連載

●大島弓子「ダイエット」
最近手にした大島弓子さんの新刊「ダイエット」は一度はダイエットを試みたことのある人必読の一冊。ダイエットっていかにヒステリックな行為かということがよくわかる。

●「サザエさん」
私はサザエさんのファンだが色々ナゾがある。「フネを高齢出産にむかわせたものは?」とか。あの中川比佐子嬢すらサザエさんファンだ。

●杉浦茂
「ヴィサージュ」という雑誌のエキゾチック特集を読んでいたら大好きな漫画家の杉浦茂おじ様が大の”ベストテン好き”と知って嬉しくなった。私もよくやる。

以上岡崎京子の4コマ好奇心10項目(しまん)(20000426追加)

重要なお知らせ
音楽関係の引用・言及に関しては、池田さんが「岡崎京子の音楽趣味を解析する試み」と題する素晴らしいターム集をご自身のサイトで公開なさっているので、是非、そちらもご参照ください。簡潔にして要点を押さえたコメントが光る労作です。必読! なお、本引用集とダブる項目については「bbiw」印をつけてリンクを張っておきました。(20010102追記)

小沢健二bbiw小山田圭吾bbiwフリッパーズ・ギターbbiw

岡崎は音楽を空気のように呼吸していた人のようです。
ところが、ポップス関係は、映画関係と共に、私の苦手とするところ。完全に他力本願で作成した部分です。改めて、皆さん、ありがとうございます。
蛇足ですが、小沢健二は世界に活躍する日本人指揮者小沢征爾の甥っ子で、小山田圭吾はインターネット・ビジネスの若き旗手伊藤穣一の従兄弟。

●アニエス番長あらためA・P・C番長こと大山田健三
「girl of the year」(短編集「チワワちゃん」収録)に登場。
「アニエス番長」って、 小山田が、フリッパーズとコーネリアスの間の時期に、 小野島大編集「Parade」とかいうミニコミ誌でやってた石野卓球との連載で、名乗ってた肩書き。(渋谷
「大山田健三」は,じつは「健三」より「大山田」のほうに比重がかかってます。絵を見ても小山田のほうに似てますし,当時都内某所の中目黒にある小山田の事務所の階下にA・P・Cの店がオープン。晄晏
「APC」とは、服のブティックの名前です。「agnis.b(アニエス・ベー)」と並んで、なんつーか、フレンチ・カジュアルの定番てゆーか、オリーブ少女御用達ってゆーか、フランスの無印良品みたいなもん? アニエスはもう日本でもダイブ大衆化しましたが、APCはまだそんなにショップが日本にはないので、「アニエス改めAPC番長」ってことになったのでしょうか?渋谷
1.大山田健三って、小山田圭吾とサエキケンゾウをたしてるんじゃないんですか? サエキケンゾウって佐伯健三っていう字書くし。東京ガールズブラボーでハルメンズの名前出てきたし、ジオラマボーイパノラマガールはハルメンズのボ・ク・ラ パノラマからきてるみたいだし。(ちかりん)
2.ちかりんさん、それ、私のホームページに転載してよろしいでしょうか?「岡崎京子による引用・言及事例集」と言うページを作ってます。大山田健三については「小山田」圭悟+小沢「健二」だという説に従っていましたが、ちかりんさんの説も有りだと思う。(tach)
3.ちかりんさん、設定が「東大進学率〜%」となっていたので、小沢君の様な気がするのですが・・・。サエキケンゾウって「東大卒」なのかな?(無知でゴメンナサイ)(念の為)敵意はないです。(コーネリ君)
4.コーネリ君。サエキケンゾウって東大かどうかは分からないんだけど…(中略)…あ、そうだ、きっと小山田+オザケン+さえきけんぞう=大山田健三だ。あれ、じゃあ小山田健三でもいいか? たぶん岡崎さんは「みんなどう思うんだろう」ってニヤニヤしながらこれ書いてたんじゃないかと思う。してやられたのかな?私。みなさんはどう推理します?(ちかりん)
5.こういう問題は、たとえ作者に真意を問いただしたとしても、「絶対に正しい答え」にたどり着けるとは限らないと思います。作者だって「潜在意識」に操られてる部分があるかもしれないです。(tach)
6.でもさー、大山田健三って光和学園っちゅう和光のパクリの学校に通ってんだから、やっぱパーフリの二人だけでいいんじゃないっすか?ってーのが私の意見。(カガ)
7.サエキケンゾウは、かぶってるだけっぽいよね。どっちかっつうと、オヤマダ派です。やや、優勢?(yuzo)
8.カガさん、僕も同じ印象です。小山田中心な感じですけど。(この犬)
9.よく考えるとというか・・・ みなさん、すいません。サエキケンゾウ説はかなり思い付きでした。最近ハルメンズ聞きまくりだし。そういえば・・・と思って書きこんだんですけど、ゆくゆく考えるとやっぱりおやまにゃとオザケンですね。でも漢字に直すとどうしてもサエキケンゾウ氏を思い出してしまいます。(ちかりん)
10.そうかもしれない。皆さんの書込を読む内に私も9割方「小山田+オザケン」だなと言う気になってきました。でも、「引用・言及事例集」としては諸説紛々としていた方が面白いので両論併記で行きたいと思います。(tach)
11.いや。大山田健三にはサエキが絶対混じってる。(氛)
12.氛さま。そうかもしれない(笑)。私も諸説紛々が好きです。[「事例集」には]「岡崎ファンを二分する激しい論争が果てることなく続いている」と言う脚注を付けることにします。(tach)
13.諸説紛々。チワワちゃん(作品の方)みたいに色んな視線が存在しない真実を照らすのは好きです。その脚注、笑いました。かなり、滅茶苦茶。(この犬)
14.大山田健三は、小山田君の「外見」と「カリスマ」、小沢君の「知性」を持つキャラクターであることは周知のことと思われます。ここまで来ると、「サエキは必要か不要か?」ということになるのでしょう。ところで、「サエキ的要素」とは何なのでしょう? 僕の知る限り、大山田君にその要素は無いと思います。(少し不安)←あったら教えて!「健一」ではなく「健三」と命名する際に、岡崎さんの「潜在的サエキ意識」が働いたのではないかと思います。如何でしょうか?(コーネリ君)(1−16.星野氏の岡崎掲示板より1999.08.01転載)

●日の出橋
「チワワちゃん」の冒頭(p.126)に登場。「日の出橋」は,中目黒に実在します。マンガで描かれてる高架をくぐってまっすぐ歩いていくと,左手にA・P・Cが現れます。晄晏
と言うことは、このA・P・Cの上の階が小山田の事務所ってことか?(tach)

●山田一郎
と、言うことは、「リバーズ・エッジ」の変態大魔王山田一郎君も小山田圭吾だな。(tach)

●フリッパーズ再結成
「チョコレートマーブルちゃん」(短編集「チワワちゃん」52ページ)。「私の夢は、大金持ちになってフリッパーズギターを 再結成させて私だけのためにライブさせる」とか屋上で叫ぶシーン があったと思いますが、ほとんど僕のことで、泣き笑いしてしまいます。渋谷

●小沢健二セカンド・アルバム「ライフ」
オザケンのセカンド・アルバム「ライフ」(1994年)には、「愛し愛されて生きるのさ」、「ラブリー」、「ドアをノックするのは誰だ」、「今夜はブギーバック」と岡崎の世界に通じる曲がたくさん入っています。小沢の作品には洋楽などからの引用がたくさんあって、そういう点でも岡崎との共通点を感じます。また小沢には「ぼくは彼女(岡崎)の王子様だから」というような発言があるみたいです。(中山)

●小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」
「恋愛依存症 KARTE.2」(短編集「Untitled」184ページ)自殺を試みて幽体離脱した主人公が電柱の天辺に立ってつぶやく。「あたしは愛し愛されたかっただけなのに」タイトルであり歌詞でもあります。ついでですが、オザケンのこの曲はゴダイゴの「銀河鉄道999」のパクリかもといわれてます(笑)…ただしこのことば、「危険な二人」ほかたくさんの岡崎作品に見られますので、オザケンが先というわけではないと思います。相互影響的に見えます。(中山)

●小沢健二「ドアをノックするのは誰だ」
「万事快調」(短編集「Untitled」109ページ)で末っ子に女の子から電話がかかってきたのに、「なんかおれの心のドアをノックしないんだよな」。これは「ドアをノックするのは誰だ」です。オザケンの歌詞はすばらしいですね。あの声と、曲がパクリなのとには嫌悪感ある人も多いですが。この「ドアをノックするのは誰だ」に至っては、ジャクソン5に全くクリソツどころかカラオケかぁ?って曲があります。(中山)

●小沢健二「今夜はブギーバック」
1.「でっかい恋のメロディー」レンタル屋にいってオザケンのセカンド「ライフ」を借りてみてください。最初の曲が「愛し愛されて生きるのさ」二曲目が「ラブリー」五曲目だっけが「ドアをノックするのは誰だ」その次が「今夜はブギーバック」です。この曲にはスチャダラパーが「メモれコピれ、メクマンネー(make money)」とラップするくだりがある。このせりふを「でっかい恋のメロディー」(短編集「私は貴兄のオモチャなの」P30)で教師がしゃべってるコマがある。(中山)
2.「エンド・オブ・ザ・ワールド」の「あとがき」でも「メモれ。コピれ。make money」って清岡卓美嬢が突っ込みを入れてました。(tach)

●小沢健二「おやすみなさい、仔猫ちゃん!」
「好き?好き?大好き?」p176、「おやすみなさい、小猫ちゃん」と、あります。小沢『ライフ』6曲目におさめられた曲のタイトルです。pooh)(19991229追加)

●フリッパーズ・ギター 「恋とマシンガン」
「危険な二人」p19で、TV画面に映っている二人組は「ダバタダバタ」って歌ってますね。これはパーフリの2枚目のアルバム『カメラ・トーク』のなかの一曲、「恋とマシンガン」だと思います。このほかにも、同書中に何個所か、パーフリ(の解散)について言及されてますね。pooh)(19991028追加)

●フリッパーズ・ギター「ラブ・アンド・ドリーム ふたたび」
TAKE IT EASY巻末の脱力マンガ「ドはドーナツのド」 フリッパーズの「ラブ・アンド・ドリーム ふたたび」(正確な年分からないけど1992年以前)に
   あやふやで/見栄ばかり張る/僕たちのドーナツトーク
って一節が出てくるので、引用とは違うけどインスパイアではあったかな、って気はします。
イケダ)(20040115追加)

参考▲パチ・パチ読本1991年5号フリッパーズの解散に伴う緊急特集
パチ・パチ読本(今も存在するのかどうかは知りません)の1991年5号でフリッパーズの解散に伴う緊急特集が組まれ、そこに岡崎さんも寄稿されていました。この記事は各界の人々(60人ぐらい)の証言によって構成されたもので、今読むとかなり豪華な顔ぶれです。漫画界からは他によしもとよしとも氏やいしかわじゅん氏、やまだないと氏、江口寿史氏、しりあがり寿氏などなどなど。ひなた)(20000501追加)


その他音楽関係一般

●カステラbbiw「孫」bbiw(アルバム「100時間連続」収録)
「ハッピィ・ハウス」のエンディング「たくさん子供や孫をつくって世界中を『マツダ』でうめつくそう」とかいうような決め台詞は歌詞そのまんまです。(枡野、G太)

●トモくん=大木知之
「くちびるから散弾銃」下巻83ページ(合冊本では219ページ)の「あたしとしてはカステラのトモくんみたいな若いコにキタイしちゃうな」、当時「カステラ」のボーカル。どうも小沢君の前の京子さんのアイドル? 現在は「トモフスキー」としてソロ活動。彼の曲がカステラ時代の日常的な外に向かう物から、現在の内面に向かう物にかわっていく経緯に、ちょっと岡崎さんと似た物を感じています。(同時代性、かな。)知之氏とは…ニアミスしています。私が大学3年の時体育(トランポリン)の授業が一緒でした。うちんとこ(早稲田)は、体育では希望する科目に学部関係なく入れる方式なので、商学部2年の知之氏と政経3年の私が同じ授業だったわけです。3年女子ただ一人だった私は男子に声援もらってましたが(笑)その中に金髪が一人いたと思います。まめちゃん)(20000406追加)

●カステラ「デートデートデート」
「カトゥーンズ」の3話目、「デートデートデート」というサブタイトルは、「くちびるから散弾銃」でも出てくるカステラ(のトモ君として出ていましたね)のセカンドアルバム「鳥」の13曲目「デートデートデート」からの引用ではないかと…「鳥」が出たのは90年5月なので、cartoonsの連載された時期('90・7月〜)と照らし合わせても丁度いい感じじゃないですか? 『デートデートデート/デートをしようよ/12時半にまちあわせて』から始まる台詞(じゃなくって…何て言うのでしょう?)のリズムもカステラの歌詞と似ていると思うのですが…更に、同じくcartoonsの10話に出てくる「ハル君」というのも、カステラのトモ君の双子の弟・大木温之(ハルユキ/当時theピーズ)かしら、と思ってしまうのは考え過ぎでしょうか?ゆきな)(20000627追加)

●A.K.I.
「girl of the year」(短編集「チワワちゃん」収録、p.109 下のコマ右端)に登場。ラッパー。
世界でいちばん岡崎せんせいをよく知る人物。晄晏
AKI(エーケーアイ)を取り急ぎ説明すると、本当は、日本の太ったヒップ・ホップのラッパー。でも文章とか書いております。(今だと「Bar−f−out(バァフアウト)」って音楽雑誌で連載してます)渋谷
ちなみに「Bar−f−out(バァフアウト)」の出版元、倒産したようです。有隣堂横浜ルミネ店に張り紙がしてありました。故に「Bar−f−out(バァフアウト)」も廃刊か?(tach)←これ、結局ガセでした。倒産した出版社(光琳社)とは無関係なようで、その後、同じ本屋に行ってみると、「Bar−f−out」のところは線で引っ張って消してありました。お詫びして訂正申し上げます。(tach)(19990901追加)

●A.K.I.その2
「リバーズ・エッジ」p.89 落書きの「今日からおまえも大衆だ」。これって、「A.K.I.」の曲でありましたよね。(pooh)(19991005追加)

トーキョー・ナンバーワン・ソウルセットのビッケ
「クレア」の連載「女のけものみち」オザケン大好きだった岡崎先生、あるときからトーキョー・ナンバーワン・ソウルセットのビッケ大好きに変ぼうしましたね、「クレア」の連載とかで。ビッケのリリックはすばらしいが、三島由紀夫のイメージをかなり拝借しているようです。枡野

ハルメンズbbiw(ニューウェーブ)「僕ラ・パノラマ」bbiw
「ジオラマボーイ、パノラマガール」題名に転用。(晄晏
→参考:津田沼「パルコ」(20000413追加)

さいとうみわこ「Winter Wink」のジャケット
「ジオラマボーイ、パノラマガール」Scene 27 扉絵の「paper crown」をかぶった王子・王女。
その前年さいとうみわこがインディーズから出した12インチシングルレコード「Winter Wink」のジャケットを岡崎せんせいが描いてました。そのジャケットの人物も同様に冠をつけてました。このレコードは,曲もさることながら,ジャケット画も美しかったので,ぼくはその旨を某ミニコミ誌に書きました。でもそのとき,その冠がなんだか分からなかったので,たしかティアラと書いたように思います。 そしたら『ジオラマ』で「paper crown」と書いてあったので,ああそうだったのかとぼくは納得しました。レヴューへの岡崎せんせいの返答であるというつもりはさらさらありませんが,ここをそういうふうに読んでるのはぼくひとりだと思います。晄晏

リアルフィッシュbbiwの矢口博康bbiw
「東京ガールズブラボー」あのなかでいちばん好きなのは主人公が指を組んで「矢口クンのサックスてステキ」というところです。きっと「ガムラン・ホッパー」かなんかを聞いてるんだろうと思います。晄晏

蓮実重臣(「パシフィック231」)
「恋はエスプリ」(短編集「ボーイフレンドイズベター」P102)。蓮實重彦のご子息ですな。ミュージシャンです。「パシフィック231」というユニットとして有名。テイトウワや細野晴臣と一緒に仕事してます。イノウエ)(19990731新規追加)
詳しくは「●実在の人物」参照のこと。(tach)(19990731新規追加)
尚、蓮実重臣オフィシャルページはこちら:http://www.tsunamipacific.com/(tach)(20000613新規追加)

戸川純bbiw「諦念プシガンガ」
「リバーズ・エッジ」p74、「空のかなたに浮かぶのは雲」。戸川純の「諦念プシガンガ」の出だしです。あーん思い出したら懐かしいっす。星野)(19990731新規追加)

戸川純「好き好き大好き」bbiw
「虹の彼方に」Part4表題「愛してるって言わなきゃ殺す」(p.65)というのは、戸川純、「好き好き大好き」の歌詞から取ったんじゃないかという事。ガールズブラボーで、ゲルニカbbiw(戸川純がやっていたレトロコンセプトなバンド)のつばきはうすデビューの事にも触れてるし、オカザキさんは結構な戸川ファンだったのではないかと思うのですがどうかな?? 実は「好き好き大嫌い」も、戸川→R.D.レインなんじゃないかと思ってたんだけど。niko)(2000.01.09新規追加)
女史の「好き好き大好き」へ至る経緯として、「スネークマンショーbbiw/愛の匂い」も捨てがたいな、と。ジムノペディをバックに伊武雅刀bbiwと鵜飼るみ子が「好き」を「嫌い」と言い換えて朗読してる感じなんですが。なんにせよ、どちらも聴いてたでしょうね、きっと。池田)(2000.01.10新規追加)

戸川純「好き好き大好き」「玉姫様」bbiw
「くちびるから散弾銃'96」のラスト2ページ目、ネーム中の「遅咲きガールbbiw(「好き好き大好き」収録)の狂い咲き」「ドトーのレンアイ(怒濤の恋愛・「玉姫様」収録)」もそうですね。サカエの変化→戸川純から小沢健二って考察するには面白いのかも。池田)(2000.01.10新規追加)

戸川純
結構岡崎作品に登場してるんですよね。
1)
「東京ガールズブラボー」第二話(上巻15頁)には「チカちゃんや戸川さんみたくステキな人はどこにいるの?」って出て来るし、
2)第二十二話の扉絵(下巻113頁)、ランドセルのおんなのこは、ソロ時代の戸川純ちゃんがステージで「電車でGO!」bbiwとか歌ってる時にしてたカッコ。この扉の子も「ロリィタでGO!」って言ってるし。
3)単行本下巻の浅田彰氏との対談の中にも名前が挙がっていますね。(下巻171頁)
4)「くちびるから散弾銃」にもちょっと登場しました。
5)確か、池田さんが紹介してくださってた岡崎さんのインタヴュー(「岡崎京子のバージンください」「スタジオ・ボイス」1985年11月号)のなかで、〈戸川と丸尾の影響を引きずって戦争の直後モノやりたい〉っておっしゃってたような…(中略)…私はリアルタイムで見てたわけではないですが、80年代初頭の空気を共有してた感じって、大きかったんですかね。ミチル)(2000.01.13新規追加)

戸川純「バーバラセクサロイド」
確かむかーしの作品に「お風呂が好きだからソープ嬢になった」女の子いましたよね…(中略)…彼女の源氏名がバーバラでしたが、戸川純ちゃんの歌に「バーバラセクサロイド」てのがありまして、アナタのためならなんでもしてあげるわ〜てな歌詞でした。マンガを読んで、ここもきっと純ちゃんからだわー、と思って読んだことを思い出しました。ロータス)(2001.01.13新規追加)
「ねぇ、宇宙って膨張するのかな」に出てくる「寺岡さん」のことですね。「バーバラ寺岡」ってアイドルだかモデルだかが昔いたような気がします。調べてみたらこんな人が見つかりました。多分本人だと思う。岡崎京子ってやっぱりイジワルだと思います。(tach)(2001.01.13追加)

Sonic Youthbbiw アルバム「goo」
「エンド・オブ・ザ・ワールド」 あとがきにもあるので皆さんとっくにご存じと思いますが、親を殺して車で逃げるというモチーフはSonic Youthのアルバム「goo」から取られています。ジャケにグラサンの男の子と女の子の絵、そして
I STOLE MY SISTER'S BOY FRIEND.
IT WAS ALL WHIRLWIND, HEAT, AND FLASH.
WITHIN A WEEK WE KILLED MY PARENTS AND HIT THE ROAD.
と書いてあります。ネタ元では姉さんのBFを寝取ったという設定なんですねえ。S.Y.といえば、パーフリの「ヘッド博士」中にも一部そっくりパクった曲ありましたね。確か「Quiz Master」。
(minari)(19990914追加)

Sonic Youth アルバム「Dirty」
1.「ひまわり」p102で、純一くんが着てる服の絵ってソニックユースのアルバム『Dirty』のジャケですよね。フセ)(20000508追加)
2.「愛の生活」の桜田(妹)も70ページで『ダーティ』のTシャツを着ています。it)(20000508追加)

●モーマスのアルバム『ヒポポタモーマス』
「愛の生活」73ページから77ページではモーマスのアルバム『ヒポポタモーマス』のTシャツを着ています。そういえばモーマスは97年のアルバム『ピンポン』のなかにはいってるAnthem Of Shibuyaという曲でArchgram and Hinano/Kyoko Okazaki/Keigo Oyamada/The magnificent Bruce Lee/My electric organ/Plays this little tune/The anthem of shibuya/Tokyo,Japanとうたったいます。ちなみにモーマスはイギリスのインディー系のシンガーで、日本でしか人気がなかったりするひとです。小山田君がファンだったり、カヒミ・カリイに曲を提供したりしています。しかし、岡崎京子が渋谷系か?it)(20000508追加)

●近田春夫bbiwとビブラストーン、ビブラトーンズ
「東京ガールズブラボー」上巻、第2章のタイトルは、「ビブラストーン」じゃなくて「ビブラトーン」だったあの頃。
「ハッピィ・ハウス」第16話「調子悪くて当たり前」、ビブラストーンのアルバム『エントロピー・プロダクションズ』のなかの一曲に「調子悪くてあたりまえ」ってのがあります。
(おまけ。朝日ジャーナル連載「オカザキジャーナル」第29回 1991年8月2日号では、岡崎による近田春夫インタビュウが行われてます。)
pooh)(19991028追加)

●藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」
「危険な二人」p31 カラオケでセーコが歌ってます。「どーさきゃ/いいのさ/こーの私ー /ユメはヨルひらくー」
「ハッピィ・ハウス」上巻 p92 るみ子も歌ってます。「15、16、17とおー/あたしの人生暗かったー/ユメは夜ひらくー」
朝日ジャーナルに連載してた「岡崎ジャーナル」第68回(最終回)1992年5月29日号掲載でも、この曲について言及してます。「これから女の子でハヤルのは(略)『暗い目を[一字ママ]した』とかゆうものではないかとふんでいます。」、「15、16、17とおー私の人生くらかったー」
pooh)(19991028追加)

●「僕は特急の機関手で(東海道編)」
「リバーズ・エッジ」p82、ほら吹きタカハシ君最初の登場シーンでタカハシ君のお友達が夜釣りをしながら口ずさむおとぼけクラシカル歌謡曲のその1。
「ぼくは/特急の機関手でぇ/可愛い娘が駅ごとにィ/いるけど/3分テイシャでは/キスするヒマさえ/ありません」
この曲は、『日本の流行歌史大系歌詞総録 ビクター編』ダイセル化学株式会社平成2年によれば、曲名「僕は特急の機関手で(東海道編)」、作詞作曲三木鶏朗、歌 轟夕起子 浪岡惣一郎 三木鶏朗 服部富子 日本ビクター合唱団…「冗談音楽」とカテゴライズされてます。
pooh)(19991101追加)

●和田弘とマヒナスターズ「お座敷小唄」
「リバーズ・エッジ」p214、ほら吹きタカハシ君2度目の登場シーンでタカハシ君のお友達が夜釣りをしながら口ずさむおとぼけクラシカル歌謡曲のその2。1964年に「和田弘とマヒナスターズ」が大ヒットさせ300万枚の売上を記録。(tach)(19991101新規追加)
「マヒナスターズのリード・ボーカルの人が小山田くんのお父さん。」らしいです。pooh)(19991101追加)
武田百合子さんの『富士日記』中央公論社 1977の、p20で、武田泰淳らといっしょの席で、石屋の社長さんが歌っています。pooh)(19991101追加)

●守屋浩「僕は泣いちっち」
「Over The Rainbow 虹の彼方に」p81の、みかの歌「ぼ−くは/泣いっちっち/あ−の人は/行っちっち」、「僕は泣いちっち」ですね。歌は守屋浩、作曲は浜口庫之助。pooh)(19991101追加)

●「ウサギのダンス」
「でっかい恋のメロディー」のp8とp44(及び「カトゥーンズ」p147)に、「たらった/たったったった/うさぎのダンスー」
野口雨情作詞・中山晋平作曲の童謡が出典で何の問題もないと思っていたら…
現代詩文庫101『松浦寿輝詩集』思潮社 p35にある詩編です。
松浦さんは、現代詩のジャンルでは、吉岡実・西脇順一郎、映画評論のジャンルでは、蓮実重彦、の血を濃厚に受け継いでいると思います。東京大学のせんせです。著書では、イメージ作用の構造と歴史性を論じた『平面論』岩波書店、前書の具体例としてエッフェル塔を取り上げ、<モダン>の特質を掬いあげようとする試み『エッフェル塔試論』ちくま(多分)、大人のための童話『ウサギの本』ちくま(多分)など。
@語彙と名前。岡崎「Merody」p20の「ハスミ」、p17の「エクリチュール」、「WHAT IS REAL」という問い、これらは、みな松浦の影響圏にある(ありうる)ことばだといってよいとおもいます。「エクリチュール」は、文芸用語。テクスト論のロラン・バルト、?のジャック・デリダなどの主要(?)概念。松浦はかれらの思考を援用し、また翻訳もしています。「WHAT IS REAL」、ハスミや松浦と、問題設定においても共通してはいませんでしょうか。(証明は省略させてください、手に余ります。)
Aテーマ論的な関係。「ウサギのダンス」と「動物になること」 詩編「ウサギのダンス」、岡崎p43のまりのセリフ「お兄ーちゃんも/どうぶつに/なりなさい」、この両者は、<動物になること>というテーマを共有しています。背景にひとつの論文を挙げることができます。ドゥルーズ・ガタリの『ミル・プラトー』収録の、「1730年 強度になること、動物になること、知覚しえぬものになること」です。松浦は、『口唇論』でしきりにドゥルーズを引用しましたし、岡崎も、雑誌「文芸」1994年秋号の『ミル・プラトー』翻訳完成記念の特集で「愉快の速度」なるエッセイを書いています。岡崎は別に、現代思想総特集『ゴダールの神話』でも、<動物になること>と<かくこと>についてマンガで言及(形容矛盾?)してます
pooh)(19991101追加)
…と、いうわけで、ううぅ〜ん、松浦経由の引用である可能性は否定できず。(tach)

●ローザルクセンブルクbbiw「デリックさん物語」bbiw
「くちびるから散弾銃」(合冊版P180、旧二巻本下巻P46)の中でサカエが「ウーラカラカラカ、ウーラカラカ、3年踊って〜」ってな歌を歌う場面があったと思うのです。たしかコマの外にも書いてあったと思いますが、あの曲は、ボ・ガンボスのどんとがボ・ガンボスの前にやっていたバンド、ローザルクセンブルクの「デリックさん物語」という曲です。自主制作でCDが出ているはずです。タイトルはちょっとわからないのですが。調べてわかったらまたお知らせします。mari)(19991101新規追加)
ローザの「デリックさん物語」はセカンドアルバム「ローザルクセンブルグII」(1986年)です。岡崎がなんでローザ?と思ったりしますが、坂本龍一の関係だったMIDIレーベルから出てるし、ローザがデビューしたのもコンテストで審査員が坂本龍一だか矢野顕子だったから、だそうで、そういうニューウェーブつながりかなと想像します。ラミ犬)(19991101新規追加)

●江戸アケミ(「JAGATARA」ボーカル)
「くちびるから散弾銃」合本版p269、DATE33「サヨナラ・ニッポン」に、「さよなら/アケミ」と書かれたポスターがあるのですが、このアケミさんって、JAGATARAの江戸アケミさんでは、ないでしょうか? 「くちびるから散弾銃」連載最終日が、1990年5月で、アケミさんの亡くなったのが、少なくとも1990年3月以前ですから、時期的にも無理はないのでは? ちなみに、JAGATARAの最後(?)のアルバム「そらそれ」には、ミュート・ビートの小玉和文さんが追悼文をしたためてます。pooh)(19991103追加)
私としては苦手の音楽分野なので、蛇足を承知でちょっと補足。関連HPによれば、ステージでの自慰・排泄等の過激なパフォーマンスで有名になったアングラ・インディー系バンド。1979年結成後、「じゃがたらお春」→「財団法人じゃがたら」→「暗黒大陸じゃがたら」→「JAGATARA」と名前を変える。83年には江戸アケミの精神障害から活動を一時休止。90年1月、江戸アケミ死去。1年後にベースのナベが、更に1年後には、サックスの篠田昌巳が次々亡くなる。…なんか凄いッスねぇ、こんなバンドあったんですねぇ、日本にも…(tach)(19991103追加)
その後、大槻ケンヂ「新興宗教オモイデ教」のあとがき(角川書店1993.9.15単行本第5版)に、当時(1980年代初頭?)の「雰囲気」を伝える面白い記述を見つけたので(長いのですが)引用しておきます。
オレが本業であるバンドを始めたのは今から一昔も前、日本のロックがまだまだ商業として成立しなかった頃でした。インディーズなどという言葉もまだなく、アンダーグラウンド的活動をしているミュージシャンの情報は、輸入レコード屋の片隅に置かれたミニコミの、宇宙人の死体写真のように判然としないライヴ写真とライヴレポートぐらいしかありませんでした。
財団法人じゃがたら、スターリンなどというバンド名がそこには並び、ライヴにおける過激さというか、トンデモなさが書かれてありました。
「じゃがたらの江戸アケミ、ライヴ中にカミソリで額を自ら切り半失神!」
「スターリンの遠藤みちろう、豚の頭を客席に投げつけ、さらに殴りかかり大乱闘!」
これは東スポのプロレス記事ではありません。ロックバンドのライヴレポートなんです。
その頃のライヴハウス・シーンというのは、今から思うと全くわけがわからないのですが「なんかデタラメなことやった奴が勝ち」みたいな雰囲気があり、みんな競ってムチャクチャをやっていました。
例えばギズムの横山サケビさんという人はガスバーナーを持ってステージに現れ、お客の鞄を焼いてしまったし、ハナタラシの山塚アイさんは電気カッターで自分の足を数センチも切り、「あの時は痛かった」という名文句を残しました。今は役者として大河ドラマにも出ている田口トモロウさんは、ガガーリンというバンドをやっている時、ステージ中にゲロを吐き、そのことを店の人に注意されると「スイマセン」と謝まり、今度はウンチをしました。
他にもステージに本物の露出狂中年を引っぱり出す奴、ネコを殺す奴、ウサギを殺す奴、ライヴ最中に出前を取る奴、楽器持ってこない奴、ライヴハウスの壁をつき破って、ブルドーザーで乗り込んでくる奴、その他モロモロ……
あの頃って、いったいなんだったんでしょうか。
高校生だったオレはブルブル震えながら、本当に怖かったので、たまにだけど、そういったドグラマグラなライヴを見に行ったり、また、オレもすでに自分のバンドでライヴハウスに出演していたので、対バンとしてそれらの人々を見ていました。
彼らのパフォーマンスは、はた目には奇妙でも、当時のオレにはとてもわかりやすいものに見えました。
彼らは結局、自分の中のリビドーだかトラウマだかなんだかよくわからない、グチャグチャした生ゴミのような、宝石のような、とにかくよくわからないものをさらけ出そうと七転八倒している。オレにはそう見えたんです。
その発露の手段が足を切ったりゲロをはいたりであり、そのことをする最良の場所があの頃のライヴハウスであり、パンク・ロックというジャンルだったのではないでしょうか。
一つの解釈ですが、オレはそう思って彼らを見ていました。
以上、あとがき部分の抜粋ですが、この本、本文も面白かったことを報告しておきます。推薦。(tach)(20010416追加)

●矢野顕子bbiw
「pink」p154には、「いつか王子様が」bbiw、同じく p198には、「ローズ・ガーデン」bbiwが、登場します。二曲とも、矢野さんのアルバム「ただいま」1981からだと思います。
「万事快調」p46、p89で、みっちゃんの歌う「ピヨピヨピヨ/ゆ−めのひよこをかってるも−ん」、この曲は、作詞糸井重里・作曲矢野顕子の「夢のヒヨコ」ですね。ワン・フレーズ引用しちゃいましょう。「コドモはオトナじゃないんですけれど/オトナじゃできないこともする/3000万人コドモがいたら/なんでもできそうなきがするよ/だってコドモはコドモは/夢のヒヨコを飼ってるもん/夢のヒヨコを飼ってるもん/ピヨピヨピピピーヒヨコがぴょん(略)」 矢野さんのアルバム「ELEPHANT HOTEL」1994、ベスト盤「HITOTSUDAKE」1996、それから企画物のオムニバス盤「ポンキッキーズ・メロディ」1995で、聞けます。
(pooh)(19991116追加)
『東京は朝の7時』というと私は矢野顕子の“東京は夜の7時”思い出します。同名のアルバムはかなり好き。でも、今はピチカートのほう連想する人のほうが絶対多いだろうなあ。korosuke)(20020612追加)


●スチャダラパーbbiw
「ひまわり」p99、「ウキャキャキャキャー/エヘッアハッ」、これ「コロコロなるまま」って曲からですね。
もう一個所、「虹の彼方に」p49の、シンちゃんのセリフ「あったかくて/ボーとできるとこ/に行きたいナリ」、これはアルバム「スチャダラ外伝」収録「トラベル・チャンス」という曲の、歌詞(?)「あたたかいところに行きたいナリ」からでしょう。(でもこれって、「キテレツ大百科」が、SDPの元ネタなのかもしれませんね。)
二曲とも、スチャダラパーのアルバム『ポテン・ヒッツ シングル・コレクション』1994でも、聞けます。
(おまけ。「3つ数えろ」p150の「ニントスハッカッカ ヒジリキホッキョッキョ」…(中略)…SDPもラップで引用してます。『ポテン・ヒッツ』収録の「Little Bird Strut」です。)
(pooh)(19991116追加、20010129修正)


●スチャダラパー「今夜はブギーバック」
「girl of the year」p112、「女のコタチ好き−!!と叫び」、これはスチャダラパーのアルバムに収録された「今夜はブギーバック」ラップ部分から、です。 ちなみに、この曲、リミックス・ヴァージョン(上とは別のヴァージョン。多分。)があって、そこでは、小山田圭吾くんが、ヴォーカル(原曲で小沢健二が歌ってる箇所)をとってます。pooh)(19991229追加)

●スチャダラパー「そ・れ・ば・な」
「リバーズ・エッジ」で、観音崎君が自分の髪を「切る?伸ばす?どっちがいい?」と聞いてますよね。スチャダラパーの3rdの曲『そ・れ・ば・な』に同じくだりがあります。フセ)(20000224追加)

●彼方からの手紙
「万事快調」スチャダラパーの「彼方からの手紙」という曲の詞が、「万事快調」で大麻(?)を探しに行く場面とそっくりなのです。山で寝っ転がって「わかったぁ〜」って叫ぶところがありますよね。あの雰囲気。興味あったらスチャダラパー、どうぞ。「ワイルドファンシーアライアンス」というアルバムの最後の曲です。ラミ犬)(20000406追加)
古い古いヒット曲で「カナダからの手紙」っていう意味不明のデュエット曲があったけど…関係ないか…(tach)(20000406追加)

●少年ナイフbbiw「バナナリーフ」bbiw
「東京ガールズブラボー」上巻p145、弱気になったサカエさんが歌うのは、この曲です。「頭に/バナナの/はっぱを/の−せて」 この曲を聞くには、1995年にリリースされたアルバム「山のアッちゃん」が、入手しやすいのでしょうか。このCD、セカンドアルバム(1984年、タイトル同名かな?)の、リ・イシュー盤です。(pooh)(19991116追加)


●スロッビング・グリスル
「東京ガールズブラボー」(上)p61の扉絵は、ノイズでインダストリアルなバンド、スロッビング・グリスル“グレイテスト・ヒッツ”のジャケ写真。すなわちコレ(Korosuke)(19991116追加)

●THE VELVET UNDERGROUND & NICObbiw
「恋人はあなただけ」 ヒロインの吉沢ニコ、名前はTHE VELVET UNDERGROUND & NICOのNICOからでしょうね。NICOはドイツ出身のモデルで、ウォーホルの映画“チェルシーガール”等に出演。吉沢ニコはドイツ人と日本人のハーフのアイドル/モデルで、出したCDのタイトルが“チェルシーボーイ”。あ、ハーフのアイドルとそのステージママって設定は、宮沢りえ母子も入ってますね。(Korosuke)(19991116追加)

●Lou Reed“Walk On The Wild Side”
「カトゥーンズ」第22話“Walk On The Wild Side”ってのは、Lou Reed畢生の名曲のタイトルです。Lou ReedはTHE VELVET UNDERGROUNDの中心人物。そういえばギブスンも彼のファンだという話。(Korosuke)(19991116追加)

●トーキングヘッズbbiw「ガールフレンド・イズ・ベター」bbiw
短編集「ボーイフレンド is ベター」へ転用(晄晏

トーキング・ヘッズ『ストップ・メイキング・センス』bbiw
「テイク・イット・イージー」p11ほかで、弥七の部屋にはってあるポスターは、これです。この作品、トーキング・ヘッズのライヴ映像です。映画のようです。a film by Jonathan Demme とあります。「ガールフレンド・イズ・ベター」も、演奏してます。(pooh)(19991119追加)

●Talking Heads「Once in a Life Time」bbiw
「ハッピィ・ハウス」2ページ佐伯健三による(?)意訳。
原曲の意図。怠惰にあるがままを受け入れて生きることに疑問を抱き、自分の意志で転換を計ろうとする男の歌。違うかもしれない。で、るみ子の「家庭・家族」に対する意識改革っていうか、その辺りに。オリジナルアルバム「リメイン・イン・ライト」、ライブアルバム(サントラ?)「ストップ・メイキング・センス」に収録。
池田)(20000413追加)

●PiLbbiw「album(compact disc)」
「No Future Boy No Future Girl」(46ページ)での「PiLの新しいの」とは、 「album(compact disc)」と思われます。発表当時の状況等考えると、感傷だけでなく当時の彼女なりのロッキングオン的批評文ととれなくもない。池田)(19991230追加)
セックスピストルズとしてデビューしたジョンライドンは、いわゆる産業ロックを解体し、初期衝動としてのロックの復権を目指したもの、と思います。 が、音楽的には稚拙で、「パンク」に見切りをつけポストパンクとして始めた活動が「PiL(Public Image Limited)」です。そんな活動の中発表された「album(compact disc)」は、ジョンライドンとゲストミュージシャンによる、一聴して「ハードロックと受けとれるもの」でした。「日和った」「迎合」そんな評価が多く聞かれたのが件のアルバムです。…で、ピストルズファンだった少年少女が成長し、今、再会し言葉を交わす。ピストルズを聴いていた頃に産まれた女の子が目の前にいて、彼女のピアノでワルツを踊ってみる。ジャンルの枝分かれや、自身の嗜好の多様化、パフォーマーの変化とそれへの折り合いそんなものを文章ではなく、漫画と言う形で表現しようとしたのかな、と。池田)(19991230追加)

●北原ミレイ「ざんげの値打ちもない」
「愛の生活」冒頭で引用。1970年のヒット曲。作詞: 阿久悠/作曲:村井邦彦。同年ヒットの藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」と双璧をなすド演歌だが、歌詞の身も蓋もなさという点ではこちらの方が上か? 「愛というのじゃないけれどぉ〜」という辺りの絶叫ぶりは一度聴いたら忘れられない。当時6歳だったはずの岡崎の脳裏にもあの絶叫がしっかり刻み込まれたのだろうか? その可能性も否定できないが、むしろ、吉田秋生の影響ではないかという気もする。(とみた、tach)(20000216追加)
蛇足です。1970年と言えば、大阪万国博覧会が開催された年。岡崎の世代がどっぷりと浸った「自閉した平穏な豊かさ」が日本の社会に広まり定着する出発点となったエポック・メーキングな年だと私は思います。その一方で、こんな暗い曲はヒットしているし、三島由紀夫は市ヶ谷の自衛隊駐屯地に乱入して切腹、過激派はよど号をハイジャックして北朝鮮へ亡命。「貧困」とか「国家」とかがまだ「問題」となり得た時代、と言うよりも、少々誇張した言い方をすれば、問題となり得た「最後の年」だったのかもしれません。(tach)(20000216追加)

●ムーンライダーズbbiw「青空のマリー」
「ハッピィ・ハウス」第8話「日曜の夜はやだ」。これは、ムーンライダーズの「青空のマリー」からです。曲のほうでは 〜日曜の朝はやだ〜 で印象的に終わります。内野)(20000224追加)

●ムーンライダーズ「物は壊れる、人は死ぬ 三つ数えて、目をつぶれ」bbiw
「ジオラマボーイ、パノラマガール」P.117、津田沼春子のセリフ「ものはこわれる 人は死ぬ そういうわけさハニ−」はムーンライダーズの「物は壊れる、人は死ぬ 三つ数えて、目をつぶれ」からの引用です。内山さんの引用事例集より転載)(20000324追加)

●ムーンライダーズ「O・K、パ・ド・ドゥ」bbiw
「pink」のP.117、ユミが目玉焼きをつくるところの「OK パドドゥ」これはムーンライダーズの『O・K、パ・ド・ドゥ』そのままですね。内山さんの引用事例集より転載)(20000324追加)

●ムーンライダーズ「ジャブ アップ ファミリー」bbiw
「pink」のP.187、ユミが歌ってる「ファンキーママ クレイジーパパ」 これはムーンライダーズの「ジャブ アップ ファミリー」 下に小さく書いてあるJUFは「ジャブ アップ ファミリー」の略。内山さんの引用事例集より転載)(20000324追加)

●ムーンライダーズ「G.o.a.P.」「BTOF」
「退屈が大好き」所収の書き下ろし「PICNIC」のベースになったと思われる。タイトルの意味は各々「Go On A Picnic」、「Back To Forest」。「アマチュアアカデミー」収録。これは聴いたらもう一発で。池田)(20000413追加)
歌詞はこちら→「G.o.a.P.」「BTOF」

●ムーンライダーズ「D/P(ダム/パール)」
「恋とはどういうものかしら?」のエピソードの題名「TAKE 3 どひょうぎわの恋人たちまたは“ダム/パール”」ムーンライダーズの楽曲に「D/P(ダム/パール)」という曲があります。(アルバム「アマチュア・アカデミー(1984年)」収録)池田)(20030723追加)

●ピチカート・ファイヴbbiw「オードリー・ヘプバーン・コンプレックス」
「ローマン・ホリデイズ」は父親の会社のために政略結婚する女の子が、結婚式の前日に最初の恋人、最後の恋人と三人で過ごすという話ですがですが、ピチカート・ファイヴのデビュー・シングル『オードリー・ヘプバーン・コンプレックス』に“あした結婚するのよ”というフレーズがあります。僕はピチカートのこの曲が、作品の設定のアイデア元になっていると思いますooui)(20000406追加)

●ピチカート・ファイヴ「ホームシック・ブルース」
数年前のanan(No.1001 1996年12月29日/1月5日号)に綴じ込みされていた小冊子、「Blue Blue Blue」ですが、「6時半のバスで街を出ていくの」というくだりがありまして、ピチカートファイブ(ボーカル田島貴男時代の)の歌の中にそのフレーズがでてきます。アルバム名は「女王陛下のピチカート・ファイブ」、歌のタイトルは「ホームシック・ブルース」です。「6時半のバスで街をでていくの 6時半のバスで街をでていくなんて君は どうかしてるよ まったく どうかしてる」というやつです。ゆきぽん)(20000419追加・20000421改訂)

●ピチカート・ファイヴ「ホームシック・ブルース」その2
「エンド・オブ・ザ・ワールド」(31ページ)の「ラジオはつけないでニュースはもう うんざり」というせりふも同曲からだと思われます。リョーコ)(20000421追加)

●ピチカート・ファイヴ「衛星中継」
「素敵な時間」(60ページ)の『えいせいちゅうけいの女のコ 私達に手をふった それはとてもうれしい』とゆう部分、ピチカートファイヴの「衛星中継」(アルバム「女王陛下のピチカートファイヴ」収録)『深夜の衛星中継で どこかの街の女の子微笑む とてもうれしい』からですよね?きっと。このアルバムからの引用って意外と多いですね。ゆうこ)(200300708追加)
昨晩、わたし自信満々に報告してますが、改めて歌詞カードを見てみたら、『♪深夜の衛星中継で〜』じゃなくて『♪TVの衛星中継で〜』でした!キャー!訂正させて頂きます。ゆうこ)(200300708追加)

(参考)▲ピチカート・ファイヴ「レディメイドのピチカートファイブ:READYADE RECORDINGS ep」
岡崎 ピチカートのアルバムに参加しています(大ゲサ) 月刊ピチカートファイブといった具合に怒涛のリリースをしていたある時期の『レディメイドのピチカートファイブ:READYADE RECORDINGS ep』 というライブアルバムでguest appearanceのいちばん後ろに「岡崎京子」と載っています まあステージに参加したっていうのが正しいんだけど 90年の12月27日のライブでCDを聞く限りどこに参加していたのかは分かりません おかもと)(20000501追加)

●大槻ケンヂ「サボテンとバントライン」
「ハッピィ・ハウス」下巻P7 「その時あたしは “この世をニクム!!” とオーツキケンジのよーに思った」→これは 大槻ケンヂさんのバンド 筋肉少女帯の2枚目のシングルCD「サボテンとバントライン」という曲の詩から引用したものと思われます。長いけど 最初からそこまでの歌詞を。
めぬき通りのバクダン騒ぎ ネコがくわえてきたバクダン
間一髪でバクハツしなかった 逃げた男は少年だった
決死の捜査を笑うように 犯行声明が送られてきた
サボテンマークのレポート用紙に
“僕はこの世を憎む”と書いてあった
映画とサボテンとネコが好きな少年がこの後 ネコ(名前はバントライン)にムービーシアターにバクダンを仕掛けさせるのですが、映画にみとれていた少年はムービーシアターごと吹っ飛んでしまう、という内容です。詩とうらはらなホーンアレンジがちょっと切ない曲なのです。
(みく)(20000501追加)

●大槻ケンヂ「新興宗教オモイデ教」
「ハッピィ・ハウス」下巻P10 るみ子が昼休みに手を洗う場面→これは大槻ケンヂさんの著書「新興宗教オモイデ教」からの引用だと思います。内向的な主人公の男子高校生が
僕はパッとしない奴だから、友達はいない。だから休み時間は人気のない旧校舎の水飲み場で過ごす。ずっと水道の水で手を洗って過ごす。何も考えないようにして、ただ水流に手をかざしていると、不思議と落ちつく。友達なんかいなくてもいいよなあと思う。(単行本11頁)
という行動をとっています。この「学校でひとりで手を洗う」という行為は何回もでてきて、すべてが終わってしまった最後にも主人公が手を洗う場面で終わっているのです。この本、かなりグロいです。精神的にきます。説明しづらいんで 読んでみてください。(無責任)角川書店から 単行本、文庫本ともに出版されていて、普通に入手できると思います。
(みく)(20000501追加)
と、いう投稿をいただいてから一年近く経って、ようやくこの本を読みました。上の引用箇所、次のように続いています。
…みんないつも群れやがって、どいつもこいつも公園の鳩みたいに群れやがって、あいつらきっと誰かが笛を吹いたら一列になってついていくんだ。誰かがジルバを踊り出したら全員で踊るんだ。タンゴを踊ればタンゴタンゴタンゴだ。シュタイセーの無い奴らなんか大嫌いだ。友達なんかぁいらないと僕は思う。
そして、いろいろな「物語」があって、この長編小説は次のように終わります。
教室では時が止まったように静かに過ぎてゆく。
放課後、僕は美術室へ入りびたり、原色の絵の具をキャンパスに塗りたくった。
その絵を見た、校内で一番年老いた美術教師は、
「爆弾みたいな絵だな」
と言った。
絵の具で汚れた手を、また水道で洗う。いくつもの色が混ざりながら流れ落ち、渦を巻いて吸い込まれてゆくのを見つめ、見つめながら、声を出さずに、僕は少しだけ泣いた。
グロいどころか僕は感銘を受けてしまいました。この本はもっと早く読んでおくべきだった。あとがきに書かれていた江戸アケミらの舞台の回想も印象的です。この本のことを教えてくれたみくさんに感謝します。(tach)(20010416追加)

●岸野雄一
1.『退屈が大好き』収録の「イカす渋谷は恋の街」p.89に、「性科学の若き権威」(笑)として「寿博士」なる人物が出てきますが、この人の正体は現在スタジオボイスやユリイカ等で映画や音楽その他様々の評論家として、また「ヒゲの未亡人」(に扮したスタンダップ・コメディ・ショー)として、また精力的なライヴ活動や楽曲提供(ハイポジ等)を行うミュージシャンとしても活躍している(だが活動が多岐に渡り過ぎて説明不能)「岸野雄一」氏です。(一応の肩書きは「スタディスト」…勉強家) 岸野氏は公にもたまに「寿博士」を名乗ることがあり、岡崎さんとは当時、共通の知人を介したお友達同士だったらしい。岸野氏自ら監督した8ミリ映画『野球刑事ジャイガー』シリーズの第二作『野球捜査線』(’86)には何と若き日の岡崎さんが出演しています。ビデオ屋などには置いてないですが、去年渋谷のアップリンクなどで上映されていました。(ちなみに、ラッパーのaki氏も観に来てた。)『イカす渋谷…』に描かれている寿博士と現在の岸野氏は似ても似つかない感じですが、黒沢清監督の初期作品『神田川淫乱戦争』『ドレミファ娘の血は騒ぐ』に岸野氏(20歳そこそこ)が出演しており、実際この頃の岸野氏は岡崎さんの描いた似顔絵そのままです(こんな背高くないけど。あと、こんなセリフ本人は云った憶え無いらしい)。ちなみにこのホームページの「実在の人物」のところでも取り上げられている「蓮実重臣」氏は、岸野氏率いるナゾの結社(クリエイター集団)「京浜兄弟社」の一員でもあります。
2.また「ロシアの山」ですが、これは実は岸野雄一氏がグラフィックデザイナーの常盤響氏らと組んでいるバンド「スペースポンチ」の前身の「コンスタンスタワーズ」(80年代より活動)の曲のタイトルであり、作中のモノローグ「ロシアにだって山は、ある」云々は、岸野氏がライブにて実際にMCで云ったセリフだそうです。ウソみたいな話しではありますが、ホントです。
そんな岸野氏の公式ホームページはhttp://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/4327/を御参照下さい。
(robert)(20000508追加)

●phewbbiw
「くちびるから散弾銃」収録の『カオルと結婚したいの・』p.200(合本版)において、ミヤちゃんが昔同人誌を作ってイラストポエムともつかぬものを書いていた、つーエピソードがありますが、ここの「踏切の音 かんこんと しゃだん せつだん うちくだけて…」という一節は、コマの隙間に「phewのファンだったらしい」と書いてあるとおり「phew」というアーティストの曲の引用(に近い)です。phewは70年代後期より「アーント・サリー」というバンドやソロでも活動していた、日本のアンダーグラウンドパンク/ニューウェイヴを語る上では避けて通れない女性アーティストであり、その声や曲、存在感には独特のものがあります。’80年には坂本龍一のプロデュースでシングルも出しています。現在は「ビッグピクチャー」というユニットや、山本精一などと共に活動しています。当時は「日本のNICO」とも云われていた(らしい)。’81年のコニー・プランクプロデュースのアルバム『phew』収録の『SIGNAL』という曲中に(歌詞カードが付いてない為聞き取りですが)「きっても かっても 踏み切れない 取り残された 信号機 かんこんと 光 くずし でかいつら 遮断機の せつだん しゃだん せつだん しゃだん…」等という歌詞があります。(robert)(20000508追加)

●薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」
「SIX SEX SIXTEEN」(短編集「好き好き大嫌い」83ページ)で、「冷静で理性的な少女」が歌詞の一部を引用。「いうじゃん。「愛ってよくわからないけど傷つく感じがステキ」って」私はこのひとコマがとっても好きです。ちなみに引用元は同題のカドカワ映画('84)の主題歌。 作詞/松本隆、作曲/南佳孝。←ニューミュージックのかほりが・・・。 minari)(20001027追加)

●浪花節だよ人生は
「終わらない夏」(短編集「好き好き大嫌い」107ページ)で、えちかちゃんの友人が言ったセリフ「リハビリだけだよ人生は」(これって引用かなあ) 元歌はいろんな演歌歌手が歌っていましたよねー。これも84年。 細川たかしでレコ大最優秀歌唱賞(笑)だそうです。minari)(20001027追加)

●ウィークエンドbbiwのアルバム「ラ・ヴァリエテ」
「恋人はあなただけ」(「ヘテロセクシャル」)のp.92-96 ニコにインタビューをする部屋の壁に、ウィークエンドのアルバム「ラ・ヴァリエテ」 のジャケットイラストが飾ってある。 ウィークエンドはYMG(ヤング・マーブル・ジャイアンツbbiwのメンバーがその後やっていたユニットです。 くわしくは池田さんのページ(注:bbiwをクリックすると該当箇所へ跳べます)で。 ラミ犬)(20010216追加)


●ディー・ライト「INFINITY WITHIN」、レディー・キーア
「危険な二人」全体のアートディレクション(?)は、たぶんディー・ライトというバンドのINFINITY WITHINというアルバムの影響大と思われます。話のなか(単行本46頁)にも、セーコ がピロシと道でばったり出会うシーンで『レディー・キーアかと思いましたよ』と吹き出しのなかに書き込みがあり、(レディー・キーアは、ディー・ライトのボーカル)当時、岡崎さんがディー・ライトのメンバーであるテイ・トウワ(確かゲイシャ・ガールズのプロデュースもしていたのでは?)とデートがしたい!と何かで言っていたのを覚えています。
ついでに、「VAMPS」の雑誌掲載時の表紙(単行本に掲載されていたものとは違います)もINFINITY〜のジャケットとよく似ています。
ディー・ライトは’90年代初期にNYのクラブシーンから出たバンドで、日本でも確か’93年頃にライブがあったように記憶しています。”ターボのかかったピチカート・ファイブ”といった風情で、サイケやキッチュなセンスを上手く’90年代に乗せていたように思えました。
波平)(20010427追加)
amazon.comで見つけた「INFINITY WITHIN」ジャケット写真
上はamazon.comで見つけた「INFINITY WITHIN」ジャケット写真です。確かに一時期の岡崎作品の装丁に通じる感覚があると思う。
個人的には「東京ガールズブラボー」単行本の装丁
「東京ガールズブラボー」装丁写真「東京ガールズブラボー」装丁写真
に似てるような気がします。(tach)(20010427追加)


●野坂昭如「ヴァージン・ブルース」
文藝の岡崎特集(新しい方)に入ってる『初恋・地獄篇』の、ヨーコが夜の街を歩くところにかぶさるモノローグ
“ジンジンジンジン/血がさわぐ/どーこに行っても出口なし”
“ジンジンジンジン/血がさわぐ/私のあの人いまどこに”
ってフレーズには、かつて野坂昭如が歌った『ヴァージン・ブルース』の
“ジンジンジンジン血がジンジン/梅も桜もほころびて”
“ジンジンジンジン血がジンジン/箱入り娘は眠れない”
がちょっと混じってますね。
korosuke)(20020612追加)

●さくらと一郎「昭和枯れすすき」
『初恋・地獄篇』のサブタイトルは“またはヨーコと一郎”で、これは『昭和枯れすすき』の“さくらと一郎”を連想させます。『初恋・地獄篇』には昭和vs平成って構図もある気がする。物語の現在は1990年秋(平成2年)で、ヨーコが一郎を好きになったのがその5年前(昭和60年)。ヨーコちゃんの中にうずまくモノはなんとなく昭和的なモノのような気もします。平成になって急に場所がなくなってしまったもの。それが何かっていうとよくわからないけど。korosuke)(20020612追加)

●わら