岡崎京子による引用・言及事例集 |
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岡崎京子は他の作品の引用や言及が多い作家です。 その範囲も、コミックはもちろん、音楽、映画、文学、現代思想と、多くの分野に跨っています。 ここではそうした引用・言及例のごく一部を抜き出してまとめてみました。 「海岸で砂粒を三粒ほどつまみあげてるようなもの」(©晄晏)ですが、それでもじっと眺めていれば、あなたがまだ知らなかった岡崎のもう一つの側面が見えてきて、そこから更に豊穣な「岡崎ワールド」が広がって行くかもしれません。 また、興味深い引用例や言及例が新たに見つかった場合は、順次追加させていただきたいと思います。皆さんからも掲示板・メール等で情報をお寄せいただければ幸いです。
作成開始:1999.07.14
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presented by tach |
「(前略)あたしはチャラチャラした奴を見ると(iku)(20000508追加)
はらわたが煮へくりかへるんだ。
世の中はどうみたってあたしの為にはない。
あいつらだよ あいつら!!
ちくしょう 殺してやるてめえ
逃げ道ないぞ あたしにもないぞ
あたしの名前を云ってみろ!」



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I STOLE MY SISTER'S BOY FRIEND.と書いてあります。ネタ元では姉さんのBFを寝取ったという設定なんですねえ。S.Y.といえば、パーフリの「ヘッド博士」中にも一部そっくりパクった曲ありましたね。確か「Quiz Master」。(minari)(19990914追加)
IT WAS ALL WHIRLWIND, HEAT, AND FLASH.
WITHIN A WEEK WE KILLED MY PARENTS AND HIT THE ROAD.
オレが本業であるバンドを始めたのは今から一昔も前、日本のロックがまだまだ商業として成立しなかった頃でした。インディーズなどという言葉もまだなく、アンダーグラウンド的活動をしているミュージシャンの情報は、輸入レコード屋の片隅に置かれたミニコミの、宇宙人の死体写真のように判然としないライヴ写真とライヴレポートぐらいしかありませんでした。以上、あとがき部分の抜粋ですが、この本、本文も面白かったことを報告しておきます。推薦。(tach)(20010416追加)
財団法人じゃがたら、スターリンなどというバンド名がそこには並び、ライヴにおける過激さというか、トンデモなさが書かれてありました。
「じゃがたらの江戸アケミ、ライヴ中にカミソリで額を自ら切り半失神!」
「スターリンの遠藤みちろう、豚の頭を客席に投げつけ、さらに殴りかかり大乱闘!」
これは東スポのプロレス記事ではありません。ロックバンドのライヴレポートなんです。
その頃のライヴハウス・シーンというのは、今から思うと全くわけがわからないのですが「なんかデタラメなことやった奴が勝ち」みたいな雰囲気があり、みんな競ってムチャクチャをやっていました。
例えばギズムの横山サケビさんという人はガスバーナーを持ってステージに現れ、お客の鞄を焼いてしまったし、ハナタラシの山塚アイさんは電気カッターで自分の足を数センチも切り、「あの時は痛かった」という名文句を残しました。今は役者として大河ドラマにも出ている田口トモロウさんは、ガガーリンというバンドをやっている時、ステージ中にゲロを吐き、そのことを店の人に注意されると「スイマセン」と謝まり、今度はウンチをしました。
他にもステージに本物の露出狂中年を引っぱり出す奴、ネコを殺す奴、ウサギを殺す奴、ライヴ最中に出前を取る奴、楽器持ってこない奴、ライヴハウスの壁をつき破って、ブルドーザーで乗り込んでくる奴、その他モロモロ……
あの頃って、いったいなんだったんでしょうか。
高校生だったオレはブルブル震えながら、本当に怖かったので、たまにだけど、そういったドグラマグラなライヴを見に行ったり、また、オレもすでに自分のバンドでライヴハウスに出演していたので、対バンとしてそれらの人々を見ていました。
彼らのパフォーマンスは、はた目には奇妙でも、当時のオレにはとてもわかりやすいものに見えました。
彼らは結局、自分の中のリビドーだかトラウマだかなんだかよくわからない、グチャグチャした生ゴミのような、宝石のような、とにかくよくわからないものをさらけ出そうと七転八倒している。オレにはそう見えたんです。
その発露の手段が足を切ったりゲロをはいたりであり、そのことをする最良の場所があの頃のライヴハウスであり、パンク・ロックというジャンルだったのではないでしょうか。
一つの解釈ですが、オレはそう思って彼らを見ていました。
めぬき通りのバクダン騒ぎ ネコがくわえてきたバクダン映画とサボテンとネコが好きな少年がこの後 ネコ(名前はバントライン)にムービーシアターにバクダンを仕掛けさせるのですが、映画にみとれていた少年はムービーシアターごと吹っ飛んでしまう、という内容です。詩とうらはらなホーンアレンジがちょっと切ない曲なのです。(みく)(20000501追加)
間一髪でバクハツしなかった 逃げた男は少年だった
決死の捜査を笑うように 犯行声明が送られてきた
サボテンマークのレポート用紙に
“僕はこの世を憎む”と書いてあった
僕はパッとしない奴だから、友達はいない。だから休み時間は人気のない旧校舎の水飲み場で過ごす。ずっと水道の水で手を洗って過ごす。何も考えないようにして、ただ水流に手をかざしていると、不思議と落ちつく。友達なんかいなくてもいいよなあと思う。(単行本11頁)という行動をとっています。この「学校でひとりで手を洗う」という行為は何回もでてきて、すべてが終わってしまった最後にも主人公が手を洗う場面で終わっているのです。この本、かなりグロいです。精神的にきます。説明しづらいんで 読んでみてください。(無責任)角川書店から 単行本、文庫本ともに出版されていて、普通に入手できると思います。(みく)(20000501追加)
…みんないつも群れやがって、どいつもこいつも公園の鳩みたいに群れやがって、あいつらきっと誰かが笛を吹いたら一列になってついていくんだ。誰かがジルバを踊り出したら全員で踊るんだ。タンゴを踊ればタンゴタンゴタンゴだ。シュタイセーの無い奴らなんか大嫌いだ。友達なんかぁいらないと僕は思う。そして、いろいろな「物語」があって、この長編小説は次のように終わります。
教室では時が止まったように静かに過ぎてゆく。グロいどころか僕は感銘を受けてしまいました。この本はもっと早く読んでおくべきだった。あとがきに書かれていた江戸アケミらの舞台の回想も印象的です。この本のことを教えてくれたみくさんに感謝します。(tach)(20010416追加)
放課後、僕は美術室へ入りびたり、原色の絵の具をキャンパスに塗りたくった。
その絵を見た、校内で一番年老いた美術教師は、
「爆弾みたいな絵だな」
と言った。
絵の具で汚れた手を、また水道で洗う。いくつもの色が混ざりながら流れ落ち、渦を巻いて吸い込まれてゆくのを見つめ、見つめながら、声を出さずに、僕は少しだけ泣いた。

