粗筋の細部まで紹介していますので「リバーズ・エッジ」未読の方はご注意下さい。
再度の救出劇、ハルナと山田君がまた一歩近づく
もうもうと白煙を上げる工場のシルエットが見開きいっぱいに広がる。
我々の生活の基盤を支える存在であるはずなのに、理解できない存在。
その工場では何をつくっているのだろう?
工業製品に囲まれている
私達のくらし
でもそれがどのようにつくられているのか
私達は何も知らない
二週間が過ぎ去る。
ハルナと観音崎君の間には冷戦状態が続いている。
観音崎君の怒りは、二週間ぶりに登校してきた山田君に向けられる。
ズボンとパンツを剥ぎ取られて使われていない旧校舎の科学室に閉じこめられた山田君をまたもや救出するハルナ。
(それにしても「科学室」とは何だろう? 近代的理性の牙城であるはずのものがどうしてこれ程までに我々の原始的なおどろおどろしい恐怖を掻き立てるのだろう?)
「僕の宝物を見て欲しい」と言い出す山田君。
親しげに話しながら去って行く二人の後ろ姿を愕然として見送る田島カンナ。