粗筋の細部まで紹介していますので「リバーズ・エッジ」未読の方はご注意下さい。
山田君の宝物が危機を迎える
夜の海に林立する櫓を背景にのんきな歌声が響く。
ぼくは 特急の機関士でぇ〜〜〜
可愛い娘が駅ごとにィ〜 いるけど 3分テイシャでは〜〜〜
キスするヒマさえありません〜〜 (出典「僕は特急の機関手で(東海道編)」)
井上よっちんの彼氏タカハシ君とその友人が遂に登場。
二人は夜の海に釣り糸を垂らしながらとりとめもないヨタ話にうつつを抜かす。
いわく、マキセリホのCMに現れる怨霊の話、学校の近くに住む色気違いのババァの話、そして守銭奴のジジイが川べりの空き地に埋めたかもしれない一千万円の話…!
翌日、噂は学校中に広まる。金額は一千万から一億円、一億円から一億五千万円と、留まるところを知らず膨れ上がって行く。
井上よっちんも血相を変えてハルナのところへご注進。よっちんは彼氏のタカハシ君の言うことであれば何でも信じてしまう可愛い娘。この話に登場する唯一まともなカップルかもしれない。
話を聞いたハルナは青ざめる。このままでは山田君の宝物が見つかってしまう。
しかし、山田君に知らせたくても、観音崎君が目を光らせているので、口もきけない。吉川こずえを通じて間接的に知らせてもらおうと思いつくが、こずえはどこかに雲隠れして見つからない。焦るハルナ。
その頃、吉川こずえは閉鎖された旧校舎の片隅で、買い集めた山のようなジャンク・フードをむさぼり食おうとしていた。と、人声がして観音崎君とルミちんが登場。ルミちんは二人の関係をハルナにばらすと脅して観音崎君にセックスを強制。二人の痴態を物陰から迷惑そうに眺めるこずえ。
一方、放課後になって埋蔵金騒動はますますエスカレートして行く。スコップを手に校庭に集まった生徒達は気勢を上げて川べりの空き地へと向かう。
何も知らず、田島カンナとともに、川べりの空き地を通りかかる山田君。
騒ぎを目の当たりにして正気を失った彼は、川べりの空き地に群がる生徒達に遮二無二殴りかかって行く。
土手の上で悲鳴を上げる田島カンナ。
ハルナの電話はまだ山田君につながらない。