粗筋の細部まで紹介していますので「リバーズ・エッジ」未読の方はご注意下さい。
あなたなんか死んでしまえばいい
翌朝、ハルナの下駄箱に放り込まれていた一通の手紙。
便せん5枚にびっしりと繰り返し書き込まれたたった一つの言葉。
「あなたなんか死んでしまえばいい」
教室の中でセーターを編み続ける田島カンナ。
山田君が編んでくれってうるさいの
校舎の屋上で一人佇む山田君。
校庭でハンドボールに興じる「もう一つの宝物」を眺めやって、一言。
あんな女 死んでしまえばいいのにな
早く すぐ
保健室のベッドで眠りを貪るハルナ。
ふと目が覚めると、吉川こずえが嬉しそうに見下ろしている。
拒む間もなくハルナの傍らに潜り込んでスヤスヤと眠り始めるこずえ。
軽い性的な興奮。
夜、観音崎君を川べりの空き地に呼び出すルミちん。
堕胎する費用を出せと迫る。
ハルナには避妊して、何で私にはしないのか?
ハルナにプレゼントする金はあっても、何で私の堕胎に出す金はないのか?
渋々金を出すことに同意する観音崎君に対して、恨みのこもった言葉を投げつける。
ハルナは ぜんぜん あんたのこと 好きじゃないわよ
吉川こずえのマンションに招かれ、その豪華さに歓声を上げるハルナ。
悪趣味なラブホテルみたいだとこずえは自嘲する。
テレビのレギュラーが決まったので学校を辞めることになるだろうと打ち明けるこずえ。頑張って一年間通ったけれど、二年生にはなれないと言う。彼女は五歳の時からモデルをやって一家を支えてきたのだ。
テーブルいっぱいにずらりと並べられた宅配の料理を前に、とても食べきれないとハルナが悲鳴を上げると、こずえはけろりとして自分が全部食べるという。全部食べて、そのあとで全部吐くと…
息を呑むハルナと、視線を逸らすこずえ。
夜の川べりの空き地へとカットバック。
ルミちんはここぞとばかり言葉で観音崎君を責め苛む。
ハルナは陰で観音崎君を嫌がっていた、私だって面白かっただけであなたが好きだった訳じゃない、あなたの両親だって、好きなのは出来のいいお兄さんだけで、あなたのことなんか構っちゃいない、あなたがお兄さんに勝てるのは悪いことだけ、弱いものいじめるとか、クスリを売るとか、自分の彼女の友達と寝るとか…
ルミちんの言葉は観音崎君の痛いところを突いてしまったらしい。逆上した観音崎君は「止めろ」と叫びながら夢中でルミちんの首を絞める。
…我に返ると、ルミちんは鼻と口から血を流しながら観音崎君の足下に横たわっている。
そこにひょっこりと姿を現す山田君…
こずえのマンションでは二人だけの奇妙な晩餐が続いている。