はじめに (SCENE11へのコメント)
翌日、遂に田島カンナと小山ルミちんが爆発し、いよいよ物語は最後のコーナーへと加速を始める。
特に田島カンナは怖い。
そのか細い神経を山田君に責め苛まれて壊れてしまったに違いない。
ハルナに怨念の手紙を送りつけ、突然、頼まれもしない山田君のセーターを編み始める。セーターを編み続けるその目はもう普通ではない。
ルミちんは観音崎君を夜の河原の空き地に呼び出し、堕胎の費用を出せと激しく迫る。その叱責の言葉は無謀なほどに厳しい。彼女を突き動かしているのは自分が人から軽んじられていることに対する憤りだ。それ故に、彼女は、観音崎君もまた人から軽んじられていることを指摘しないではいられない。自分が惨めなように、観音崎君も惨めであることを指摘して、彼を徹底的に傷つけてやりたいという衝動を抑えられないのだ。
不幸にして、ルミちんの狙いはつぼにはまって、観音崎君の見境のない行動を誘発してしまう。
一方、ハルナに対する吉川こずえの攻勢もますますその露骨さをエスカレートさせて行く。こずえの気持ちは十分分かっているだろうに何故マンションまでのこのこ付いていくのだろう?
危うし、ハルナ!
緊迫の次章を待て!