tach雑記帳

唐突に


西原 理恵子




presented by tach

ぼくんち 1、2


西原がただ者ではないことは昔から知っていましたが、やっぱり怖い人だったんですね。
ホラーですね。本当に心の奥底まで凍り付くような寂寥感が漂っていますね。
いったいどこからこのような恐ろしいものが生まれてくるのか、私には見当も付きません。
きっと生まれつきなんでしょうね。
優れた作家というものは、きっと、生まれつき「そこ」に繋がっているのでしょうね。
モーツァルトのように「そこ」にあるものを取ってくるだけなのでしょうね。
西原の「そこ」はいったいどんなところなのでしょうね。
怖いですね。知りたいですね。でも知りたくありませんね。「そこ」から帰れなくなったら大変ですね。
でも、怖い怖いといいながらふらふらと引き寄せられていくのでしょうね。そして帰れなくなるのでしょうね。
こんなふうにして、また一冊、また一冊と、買い始めるのでしょうね。

トルエン。
凄いですね。
この暴力性。破滅への渇望感。
あの絵柄にごまかされてはいけませんね。
まったくひどいもんですね。そんな意味で、西原も決して孤立した存在ではなく、時代の申し子なのでしょうね。
その快感は理解しますが、いったいそれが何なのか私は未だに正体を突き止められないでいます。

「世界で一番キミが好きや」
泣かせますね。
酷いですね。
西原は鬼ですね。
作家はやっぱり「鬼」が一番ですね。

(970922新規作成、2001.10.02デザイン変更)

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