中国酒

Chinease
 この項は、我が家の所蔵品を中心に解説されてますので、若干マイナーなものも含まれます。 また、去る阪神淡路大震災(おなくなりになった方のご冥福を心よりお祈りいたします)の際に、 我が家もかなり揺れ(震度5)を感じたため、多少、汚れが目立っていたり、内容量の少ない物の 写真がございます。ご了承ください。

はじめに

 世界で最も歴史の国のひとつである中国は、世界で最も古くから酒造りをしてきた国の 一つでもあります。漢代に編纂された歴史書「戦国策」によると、夏王朝の時代、 儀狄がそれまであった醴(甘酒、一夜酒)を改良して濁酒をつくり、 それを禹王に献上したのが、酒造りのはじまりとされています。 王は、「これは、あまりにうますぎるので、後世これによって災いを起こすだろう」 と言って、酒造を禁じたとあります。いまでも、 「儀狄の酒」という言葉があり、名酒の代名詞として使われています。
 殷代の遺跡の出土品にコシキのあったことや、甲骨文字に「酒」という文字のあったことから、 殷代には酒のあったことは確かなようです。「書経」の中の殷高宗の言葉にも、 醴や麹に関する記述があります。
 春秋時代の中山国王墓から、青銅製の壷に入った酒が発掘されており、 この時期には確実にあったことが証明されました。
 中国酒といっても、多種多様で、原料や製造法で大きく7種類に分けられます。
  1. 白酒(パイチュウ)
     穀類から作った蒸留酒で、中国の種類の80%近くを占める。茅台酒など。
  2. 黄酒(ホアンチュウ)
     穀類から作った醸造酒。紹興酒など。
  3. 薬味酒(ヤォウェイチュウ)
     白酒、黄酒、果酒に薬草で香味付けした混成酒。
  4. 強精補酒(チャンチンプーチュウ)
     白酒、黄酒、果酒に動物のエキスや人参のエキスを浸漬した混成酒。
  5. 果酒(クァチュウ)
     果実から作った醸造酒。ワインなど。
  6. 白蘭地(パイランティ)
     果実から作った蒸留酒。ブランデーの音訳。
  7. [口卑]酒(ピーチュウ)
     ビールの音訳。穀類から作った醸造酒だから強いて分ければ黄酒。