桜の名所『嵐山』
嵐山 これも吉野や 移すらむ 桜にかかる 滝の白糸
これは「新千載集」にある後宇多上皇の歌である。
嵐山は、渡月橋をへだてて大堰川(桂川)の右岸にそびえ立つ険しい山で、高さ382メートル。その名の起りは山風がモミジや桜を吹き散らすことから生まれたとも、松尾神社の鎮座する荒子山からきたとも言われている。はじめはモミジの名所として多くの古歌によって紹介されたが、建長7年(1255)に後嵯峨上皇が川の左岸に離宮亀山殿を造営し、吉野の桜を移植されてより桜の名所となった。
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