ユーキ(5才)も気が付いたら「来年は最年長」になってしまいました。ミハ(3才)は
まだ「大きい子」の初心者ですが、入所の頃を考えたらずいぶん大きくなったものです。
彼等に自我が目覚め、次第に日本語を習得し、それなりに話が出来るようになってからと
いうもの、自分が小さい頃周りの大人やお兄さんお姉さんと話していたことを、ふと思い
出したりします。それにつけ、周りがその都合で、結構勝手なことを言ってたなあと思い
ます。それは悪いことではありませんし、言われたからって別に怒っていませんが、よく
よく考えると今の自分が同じ事を言っていることに気付きます。で、それに対しての子供
の反応を見て喜んでたりします。
私もユーキとミハに「いい子にしてないとナマハゲが来るよ!」と言って、クリスマス前
に脅かしてました。「こわーい」と素直に怖がる二人を見て喜んで、さらに連発してまし
た。そのうちにたつのこの子供が「ナマハゲが〜」と言っているのを聞いて、さらに喜ん
でしまいました。最近は「サンタさんこないよ」になってます。それも年中言ってるよう
です。
昔、私は「夜更かしすると蛇が来るよ」(夜中に口笛を吹くと、だったか・・・)と言わ
れ、素直に怖がってました。いつだったか二人にそれを言ったら「え?・・・来ないよ」
と言われてしまいました。大人の面子は丸つぶれでした。これは時代か?それとも性格か
?
ちなみに先日、ユーキがミカンを食べているところを見て、まあ当然「ふさ」の皮(袋っ
て言います?)ごと食べているのですが、「袋ごと食べるとお腹の虫が帽子にして踊りだ
すよ」と言ってやりました。何を隠そう、私も小さい頃に近所のお姉さんにそう言われま
した。島根(筆者出身地)ではそう言って子供をからかう習慣でもあるんでしょうか?
別に袋は食べても構わないし、ユーキも私もそうしているのですが、小さい頃の私は、
ミカンの皮をかぶって、輪になって阿波踊りを踊っているお腹の虫を想像し、なにやら
ファンタジーの様な、というかなにか言いようのない面白おかしい物を感じていました
。ユーキもなにやら目がきらきらし、喜んで聞いてくれました。でもそのあとで「うそー
」と言ってました。信じ込んでくれたらもっと私は喜ぶのですが・・・。
最近は情報がどこにでもあふれていて、逆になんか物足りません。ユーキぐらいの年の
純情な子供をもっと騙してやりたい気持ちでいっぱいです。その方が大人も楽しいと思い
ません?(俺だけか?)
このままでは今の私はただの「うそつき親父」です。でもいいんです。私は「駄じゃれ親
父」よりはいいと思うんですが。でもそういえば、以前妻に「その昔エジプトはエジと
言う国とプトと言う国があってそれが合体した国だ」と言ったら思いっきり信じてまし
た。ちょうどチェコスロバキアがチェコとスロバキアに分裂したニュースをやっていると
きでした。30分くらい経過してから「おまえはアホか」と言ったら本気で怒りました。
でも四大文明なんて歴史で一番最初に絶対習っているはずなのになんで騙されるんだ、
と私は思いました。この手の話は人を選べということでしょうか。
もっと長く、10年くらい子供を騙し(脅かし)つづけることの出来る、(罪のない)
素敵な話はないもんでしょうか。明日から誰も信用してくれなかったりして・・・。
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