東は東、西は西
| 5年ぐらい前にイギリスを旅行したときのことである。意外なところで、ものすごく驚かされた体験をした。イギリスといえば皆さんはどんなイメージをお持ちだろうか?王室?ロンドン塔?タワーブリッジ(ロンドン橋)?大英博物館?アンティーク好き?ガーデニング?紅茶?音楽好きの人ならビートルズ、読書好きならシャーロック・ホームズ(今ではハリー・ポッターか?)と言ってはあまりにもステレオタイプだろうか。イギリス人に関してはどうだろう?紳士的?淑女?それともパンク?アーティスティックというのが、私のイギリス人に対するイメージであった。実際この国に来てみるまでは…。芸術家というと、繊細で神経質というイメージが私にはあるのだが多くのアーティストたちを生み出したこの国の人間に対する『芸術家→繊細→イギリスには芸術家が多い→イギリス人は繊細な人が多い』という4段論法が私の中で成り立っていたのだ、恥ずかしくも。 ………とんでもなかった………。 (このとき既にイギリス人に対して「お前ら、その大雑把なところどうにかならんのか!」というようなことはいろいろ経験済みだった。)旅の間高速バスに乗ったときのことだった。途中、ドライブインでトイレ休憩となり私はトイレに入った。イギリスの公共のトイレは有料のところがある。幸いそこは無料であった。そしてイギリスの公共のトイレ(店の中のトイレでも)は掃除が行き届いており、清潔なところが多い。特にドライブインのような屋外トイレは広く、個室の数も多く、行列ができて待たされることがほとんどない。トイレットペーパーもきちんと入っている。そして外に通じるドアが二重になっている。防臭や衛生面を考えてのことだろうが、こういうところはさすがだと思う。しかし驚いたのはそんなことではない。個室に入って便座に座る。…高い…。身長差、特に足の長さの違いだろう。便座が日本の物より少なくとも5センチは高いのだ。多分便座自体も日本の物より大きい。(ちなみに日本に帰って、自宅のトイレに腰掛けたときイギリスの便座の高さが知らないうちに体にしみこんでいたのでたので「かくんっ」と拍子抜けした感じがした。)しかし驚いたのはそんなことでもない。便座に座ってドアと相対したとき正面にあったものに驚愕したのだ。 |