ここでは、過去に表紙のページで掲載した思い出の化石を紹介します

・第1回表紙化石

上の写真は長崎県壱岐郡長者原産の魚化石(カルター)です。
時代は新第3紀中新世前期といわれています。
この産地は現在採取禁止になっていますが
その昔はこの様な立派な化石が採取できました。
(1974年8月2日採取)


・第2回表紙化石

上の写真は北海道夕張市産のサメの歯化石(プチコダス)です。
時代は白亜紀チューロニアン期です。
密集して産出しますがこの産地は現在埋まっているため
採取は困難です。
(1983年8月15日採取)


・第3回表紙化石

上の写真は北海道中川郡中川町産の海ガメの卵化石です。
時代は白亜紀サントニアン期です。
この化石の様に殻の表面の模様まで保存されたものは
めったに見つかりません。
(1983年8月12日採取)


・第4回表紙化石

上の写真は埼玉県秩父郡皆野町産のサメの歯(ヘキサンカス)化石です。
時代は新生代中新世です。
この産地ではシルト質の砂岩から産出するため、保存状態が良く
歯根が完全に残っています。
非常に素晴らしい産地です。 (大きさ約2.5cm)


・第5回表紙化石

上の写真は高知県高岡郡越知町横倉山産の
直角石(オルソサイクロセラス・ゴミエンシス)化石です。
時代は古生代シルル世です。
この産地では、かってこのように保存の良い直角石化石が
産出したことがありますが
現在は採取が困難になってきています。


・第6回表紙化石

上の写真は北海道三笠市桂沢産のエビ化石です。
瑞浪市化石博物館の柄沢宏明先生の研究により
「チロケレス・カオリアエ」と命名されました
ちなみに「カオリアエ」は我が妻の名にちなんでいます。

この化石は、北太平洋地域においてはじめての産出例であり
時代は白亜紀セノマニアン世で
大きさは16cmです。


・第7回表紙化石

上の写真は宮城県亘理郡亘理町神宮寺山入産の
サメの歯化石「カルカロクレス・メガロドン」で
大きさは14cmです。
今から約1300万年前(新第三紀中新世中期)にできた
山入層が分布しており
カルカロクレスやイスルスなどの大型のサメの歯化石が
多数見つかっています。


・第8回表紙化石

上の写真は岩手県大船渡市樋口沢産の
三葉虫化石「フィリップシア・オオモリエンシス」で
時代は石炭紀です。
大きいほうが4.2cm、小さいほうが2.3cmあります。
共に完全体で、近くに脱皮殻が残っています。
かってはこのような完全体が多産しました。
--1983年8月4日採取--


・第9回表紙化石

上の写真は初めて自分の名前がついた記念すべき標本です
学名を「ヨコヤマオセラス・ヨコイイ」と言います
産地は北海道留萌郡小平町達布上記念別川佐藤の沢入り口で
時代は白亜紀チューロニアン
大きさは2.5cmです


・第10回表紙化石

上の写真はアンモナイトの「メヌイテス・ジャポニクス」です。
トゲのあるアンモナイトは人気がありますが
クリーニングには大変苦労した思い出の標本です。
産地は北海道苫前郡苫前町霧立上の沢
時代は白亜紀サントニアン世で、大きさは9cmです。
---1980年8月13日採取---


・第11回表紙化石

上の写真は岡山県川上郡成羽町産の「バイエラ・フルカータ」です。
葉は細長く10cm以上あり、二つの枝状に分岐しています。
30年ほど前に採取した標本で、ちょうど道路工事中で
リュックに詰め込めるだけ詰めて持ってきた記憶が
今もよみがえってくるなつかしい標本です。


・第12回表紙化石

上の写真はプラビトセラス・シグモイダーレです。
産地は兵庫県三原郡西淡町中野
時代は白亜紀カンパニアン世です。
1902年に矢部長克博士によって世界に紹介された化石種であり
和泉層群を代表する化石ですが風化がはげしく
採取には瞬間接着剤(アロンアルファ)を20〜30本使い
固めてからでないと困難です。


・第13回表紙化石

上の写真はネオクリオセラス・スピニゲルムです。
産地は北海道中川郡中川町佐久
時代は白亜紀サントニアン世です。
ゆる巻きのアンモナイトで
住房のら環には四列の長いトゲがみられます。
写真の標本は、このトゲの状態がよく判る標本で
大きさは約10cmあります。


・第14回表紙化石

上の写真はニッポニテス・ミラビリスです。
産地は北海道留萌郡小平町達布
時代は白亜紀チューロニアン世です。
この標本は写真でもわかるように
無変形でサイズも最大級の13.4cmもある
素晴らしい標本です。


・第15回表紙化石

上の写真はハリシテス・シスミルヒです。
産地は宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町鞍岡祇園山、
時代は古生代シルル紀ウェンロック世です。
この種は日本産のクサリサンゴの中で最も美しい種類と考えられ
私が一番好きなサンゴ化石です。
大きさは長径で約20cmです。


・第16回表紙化石

上の写真はオキナエビスの仲間のバトロトマリヤ・ヨコヤマイです。
産地は岐阜県大垣市赤坂町金生山、
時代は古生代ペルム紀です。
赤坂石灰岩からは巨大型化石が多数産出することで知られていますが
中でも、この種の化石が最も人気があります。
大きさは16cmです。


・第17回表紙化石

上の写真はニッポニテス・バッカスです。
産地は北海道三笠市奔別、
時代は白亜紀チューロニアン世です。
大きさは11cmです。
北海道三笠市の村本喜久雄先生が発見し
九大名誉教授の松本達郎先生が研究、命名されました。
ちなみに「バッカス」は、お酒の神様の名前です。


・第18回表紙化石

上の写真はサメの歯化石のノチダノドンです。
産地は北海道夕張市大巻沢
時代は白亜紀チューロニアン世です。
大きさは2.5cmです。
北海道の白亜紀からは
主にノジュール中から産出するため
非常に保存の良いのが特徴です。


・第19回表紙化石

上の写真は昆虫化石です。
産地は北海道三笠市芦谷地沢
時代は白亜紀コニアシアン世です。
大きさは3.4cmです。

この標本は
私のアンモナイトの恩師で
去る2月5日に亡くなられた村本喜久雄先生との
採取の思い出深いものです。

日本の白亜紀層から
これだけ保存の良い標本の産出は初めてであり
原生のガムシまたはコメツキに近縁の
仲間ではないかと考えられます。
しかし、白亜紀からこの様な昆虫化石の報告が無いため
新種の可能性もたかいと思われます。


・第20回表紙化石

上の写真は「モササウルスの頭骨」の化石です。
産地は北海道苫前郡羽幌町
時代は白亜紀サントニアン世です。
大きさは30cmです。

この標本は
ノジュール中の化石を
一ヶ月以上かけて蟻酸で少しずつ
溶かして出したものです。

上顎、下顎あり
歯が多数保存されている
貴重な標本です。


・第21回表紙化石


上の写真は「小さな化石の標本室」の
標本収蔵庫の外観と内部です。

どんな素晴らしい化石を採取しても
きちんとクリーニングをして整理をしなければ
価値は半減してしまいます。
当標本室ではクリーニング後に、学名が判る時は同定し
産地別にラベルをつけて保存しています。


・第22回表紙化石


上の写真は「グレイソナイテス」です
アンモナイトと言うと北海道が有名ですが
九州からも、このような素晴らしい
標本が産出しています
この種類は北海道の幌加内地方からも報告されており
私も採取しています
時代は白亜紀セノマニアン世
産地は鹿児島県出水郡東町獅子島、大きさは18cmです


・第23回表紙化石


上の写真は「オカフジムカシゴキブリ」です
この種は秋吉台の化石を精力的に調査された
大嶺高校の故藤岡五郎先生に
因んでつけられました。
時代は三畳紀後期
産地は山口県美祢市大嶺町奥畑、大きさは1.5cmです


・第24回表紙化石

上の写真はサンゴ化石の
「クリシオフィルム・アワ」です
この標本は萠芽を示す大変珍しい化石です
時代は石炭紀
産地は新潟県西頚城郡青海町電化工業採石場
大きさは母岩12cmです


・第25回表紙化石


上の写真は 「ビカリヤ・ヨコヤマイ」です。
日本の中新世を代表する化石で
亜熱帯の汽水域に生息していた巻貝です。
岐阜県瑞浪地方では古くより「月のおさがり」と呼ばれ
信仰の対象にもされてきました
この標本はノジュールの中のもので30数年前に採取したものです。
(これほど色の綺麗なものはこの1点のみです)
時代は新生代新第三紀中新世
産地は岐阜県瑞浪市月吉
大きさは8cmです


・第26回表紙化石

上の写真は 「チュウコシオリエビ」の化石です。
尾部を丸めたイセエビのようですが
実際はエビ(長尾類)ではなく
ヤドカリ(異尾類)に近い仲間です。
写真の化石は甲面の横溝がはっきりと判る標本です。
時代は新生代新第三紀中新世
産地は三重県安芸郡美里村家所
大きさは7cmです。


・第27回表紙化石

上の写真は オーム貝の「アツリア・ヨコヤマイ」です。
この産地は、かってオーム貝を多産したことで知られ
それも大型で最大50cmほどのものが
採取されています。
アツリアは南方系の種類で
死骸浮遊をし
かっての黒潮にのってはるかこの地まで来たのです。
壮大なロマンを感じる標本です。
時代は新生代古第三紀漸新世
産地は佐賀県東松浦郡北波多村稗田
大きさは25cmです。


・第28回表紙化石

上の写真は 「モササウルス科の右側下顎骨」です。
白亜紀後期に出現し、同時に絶滅にまで至った
生存期間の短いグループでしたが
この仲間の化石は世界中から見つかっているほど 広く分布しており
この時代の 最も重要な海の肉食動物でした。

写真の標本は今まで和泉層群から産出したものの中で
最も保存の良い標本です。

時代は白亜紀マストリヒチアン
産地は大阪府貝塚市
大きさは43cmです。


・第29回表紙化石

上の写真は 「小さな化石の標本室」の
アンモナイト展示の一部です。

当標本室ではアンモナイトに力を入れて
集めています。
「ニッポニテス」は良品が20個ほど展示されています。
これらは30数年かかって集めたものものばかりで
特に、1個のノジュールに2個の「ニッポニテス」が
入っていた標本は珍しいものです。


・第30回表紙化石

上の写真は 「ベニオビショクコウラ」です
ショクコウラ科の巻貝で 明瞭な縦肋が等間隔で並んでいます。
その形がハープに似ていることから
学名がつけられています。
また、この貝は暖流系の浅海に生息していました。

この産地では40年以上通って初めての採取で
極めて珍しい種類と言えます。
産地は静岡県掛川市遊家
時代は新生代鮮新世
大きさは約5cm です。



・第31回表紙化石

上の写真は アワビの化石の「マイオハリオーチス・アマビリス」です。
一見二枚貝のようですが ミミガイ科と呼ばれる
原始的な巻貝です。

殻にあいている孔列は産卵用のもので
ベレロフォンやオキナエビスガイに見られる
スリットバンドと同じ発生学的起源を持つものです。

産地は岐阜県瑞浪市萩の島
時代は新生代新第三紀中新世
大きさは約8cm です。


・第32回表紙化石

上の写真は アンモナイト化石の「メタプラセンチセラス」です。
かっては「ゼニ石」と呼ばれていました。
真珠光沢がとても綺麗な標本で
以前はこのような標本が多産しましたが
いまでは採取できなくなってきました。


産地は北海道中川郡中川町レベシベ沢
時代は白亜紀カンパニアン
大きさは約15cm(母岩) です。


・第33回表紙化石

上の写真は 「オフィオカマックス」です。
この産地では密集して産出しました。
現在では建物が建ち
採取不可能になってしまいました。


産地は三重県安芸郡美里村家所
時代は新世代新第三紀中新世
大きさは母岩 約18cm(母岩) です。


・第34回表紙化石

上の写真は ニゴイ属の化石です。
当産地のニゴイ属の化石は
ニゴイとコウライニゴイ(朝鮮)の中間型で
両種の共通の祖先である可能性が高いと言えます。


産地は大分県玖珠郡九重町
野上層(湖成層)
時代は新世代新第四紀更新世
約40〜50万年前
大きさは 35cm!! です。


・第35回表紙化石

上の写真は 軟骨魚類の「ヒボダス」類の歯化石です。
日本においては滅多に産出しない
非常に珍しい種類で、サメの歯マニアのあこがれの種類です。
この標本は歯冠部、歯根部共にほぼ完全で
保存状態も最高です。

産地は京都府天田郡夜久野町
時代は三畳紀
大きさは 2cmと2.2cmです。 です。


・第36回表紙化石

上の写真は オーム貝類の「ドマトセラス」です。
古生代の中頃までは殻がのびた種類が多くみられるが
それ以降は、このドマトセラスのように
巻き込む種類が繁栄をしていく。
螺環断面は台形をしており、ヘソは閉じていない。
この標本は表面を研磨してあるので
隔壁が観察できる。

産地は岐阜県本巣郡根尾村
時代は古生代ペルム紀
大きさは 8cm


・第37回表紙化石

上の写真は アンモナイトの「ホランディテス・ハラダイ」です。
北上山地南部には、伊里前層、利府層として知られる
中部三畳系の地層が広く分布している。
この標本は伊里前層からの産出で
日本のこの時代のアンモナイトは、ヨーロッパアルプスから
ヒマラヤに至るテーチス海地域の三畳紀中期のものによく似ており
当時のテーチス海が日本列島まで延びていたことを物語っている。

産地は宮城県石巻市稲井
時代は三畳紀中期紀
大きさは 10cm


・第38回表紙化石

上の写真は 「プレウロトマリア」です。

別名「長者貝」とも呼ばれているオキナエビス類は
殻口外唇に切れ込みを持っている。
古生代のベレロフォン類から分かれた貝類とされ
まさにに生きた化石の代表格と言える。

また、この標本はペルム紀の大型の
プレウロトマリアを産出することで有名な
岐阜県大垣市金生山産のものと
ほとんど同じ形態をしている。

産地は北海道芦別市月見沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 15cm


・第39回表紙化石

上の写真は 「ヤハズモガニ」です。

くもがに科のモガニ属で甲羅は各域が隆起している。
胃域は円錐状に鈍く隆起し
心域も同様であるが先端がとがる。
後側縁から鰓(えら)域にかけて大きく隆起した突起がある。

この種の識別の決め手になるのは
眼後棘と肝棘とが一体となりヤハズ(矢筈)状を
呈していることである。

産地は愛知県知多市古見南四区
時代は第四紀更新世
大きさは 1.8cm


・第40回表紙化石

上の写真は 「ヨシワラオキナエビス」です。

千葉県銚子半島の犬吠岬灯台のやや南に
犬若という海岸があります。
海に突出した十数平方メートルしかない岩盤上から
たくさんの化石が発見されました。
化石はオキナエビス類をはじめ貝化石、腕足化石など
やや深い海底に生きていたものが多く産出しました。
30数年前の海岸工事のわずか数ヶ月に産出したのみで
現在ではほとんど採取できません。

産地は千葉県銚子市犬若
時代は新世代新第三紀鮮新世
大きさは 3.5cm


・第41回表紙化石

上の写真は 「モノフィリテス スファエロフィルス」です。

この種の化石は内型が溶けた
印象化石がほとんどです。
この標本のように縫合線がはっきり見え
変形の少ないものは非常に珍しく
この産地を代表するアンモナイトだと思っています。
巻きはゆるく、ヘソは広く
縫合線は単純です。

産地は宮城県宮城郡利府町赤沼
時代は中世代三畳紀中期
大きさは 18cm


・第42回表紙化石


上の写真は 「イトヨ」です。

イトヨはトゲウオ科の魚類で
背中に3本の棘を持ち
横に細長い板状のウロコが一列に並んでいる
変わったウロコを持つ魚です。

産地は長野県南安曇郡豊科町
時代は中新世
大きさは約7cm


・第43回表紙化石


上の写真は 「エンクリヌルス・トセンシス」の尾板です。

西南日本外帯のルドロウ世前期の
礁性石灰岩から産し
表面装飾を持つ三葉虫です。
分離が非常に悪いため
熱処理をして剖出した標本です。

産地は高知県高岡郡越知町横倉山
時代は古生代シルル紀ルドロウ世前期
大きさは 1.6cm


・第44回表紙化石

上の写真はアンモナイトの
「ムラモトセラス エゾエンゼ」と「ムラモトセラス ラクサム」です。

かって穂別ダム工事で
密集して産出した時の標本ですが
この様に2種類が共産しているものは少ないです。

「ムラモトセラス ラクサム」の糸を結んだような
独特の巻き方がとても面白いです。

産地は北海道勇払郡穂別町長和
時代は白亜紀チューロニアン
大きさは 「ムラモトセラス エゾエンゼ」10cm
      「ムラモトセラス ラクサム」  7cm


・第45回表紙化石


上の写真はモササウルスの仲間の尾椎です。
北海道からは本標本よりも大型の種が時々採取されますが
本州では滅多に産出しません。
この標本は酸処理がきかず削りだしでクリーニングしました。
血道弓の盛り上がりまで観察できる
素晴らしい標本です。

産地は大阪府阪南市箱作
時代は白亜紀マストリヒチアン
大きさは 5cm


・第46回表紙化石


上の写真は「プチコダス・コンネリイ」です。
かって瀬林地方で
限局的に密集して産出したサメの歯です。
レキ岩の中から産出しました。
他に魚類の歯や
カリカリアスなどのサメの歯も産出しました。

産地は群馬県多野郡中里村瀬林
時代は白亜紀下部
大きさは 2cm


・第47回表紙化石


上の写真は異常巻きアンモナイトの
「スカラリテス・デンシコスタータス」です。

この種は生存期間が短く
限られた地域のみに産するため
現在までに数個の標本が確認されているにすぎない
非常に珍しいアンモナイトです。
ニッポニテスよりはるかに採取するのが困難で
マニアの間では「幻のアンモナイト」と呼ばれています。

産地は苫前郡羽幌町逆川
時代は白亜紀コニアシアン
大きさは 12cm


・第48回表紙化石(2005年1月)


上の写真は「ネオプゾシア・ハボロエンシス」です。

殻は真珠光沢を放ち
ラペットまで保存された素晴らしい標本です。
これまで30数年北海道に通っていますが
これだけの標本には滅多にお目にかかれません。

産地は苫前郡羽幌町逆川
時代は白亜紀サントニアン
大きさは 3cm


・第49回表紙化石(2005年2月)



上の写真は「ロゼイテス・アベラス」です。

非常に珍しいアカントセラス科のアンモナイトで
夕張、三笠、中川の三ヶ所で
数個発見されているにすぎない標本です。
気房部のら環断面は楕円型に近く
成長すると肩に突起が見られ長方型になります。

産地は北海道中川郡中川町安川
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 10cm


・第50回表紙化石(2005年3月)



上の写真は「ドゥビレイセラス・オルビグニー」です。

この種はアフリカやヨーロッパで比較的多産しています。
特にミネラルショーなどでマダガスカル産の標本が
多数売られていることにより
知名度の高いアンモナイトですが
日本ではほとんど発見されていませんでした。
しかし、一部のアマチュアの根気強い調査により
近年多数発見されるようになりました。

この種はトゲが多く、クリーニングは困難を極めます。
この標本は、楓 達也氏の神業的クリーニングにより
綺麗にトゲが保存された超一級標本です。

産地は北海道三笠市奔別
時代は白亜紀アルビアン
大きさは 5cm


・第51回表紙化石(2005年4月)



上の写真は「翼竜の歯の化石」です。

北海道や関西(和泉層群)からも
近年発見されています。
かって村本喜久雄先生(故人)が
夕張で骨化石を発見されて以来今まで
サメの歯とか首長竜の歯とか考えられていたものが
近年の研究で「翼竜の歯」と同定され
再記載され始めています。

北海道には特徴的な層準があり
ほとんどこの場所から産出しています。

産地は北海道三笠市桂沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 1.5cm


・第52回表紙化石(2005年5月)



上の写真は「ヒトデの化石」です。

北海道の白亜系で、これほどの保存状態の
標本は滅多に産出しません。
この層準は貝化石が多産し
アンモナイトはほとんど産出しません

産地は北海道三笠市桂沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 8cm


・第53回表紙化石(2005年6月)



上の写真は今年の4月29日に
北海道三笠市桂沢の覆道がけ(白亜紀セノマニアン)で
「アングロノーチラス・ジャポニクス」を採取したときのものです。

今年の北海道は本当に雪が多く
他の産地では目指す崖に近づくことも出来ない状態で
採取をあきらめかけていた中での収穫でした。
母岩の中から一見してそれと分かる部分が見え
思わずピースサインなど出てしまいました。

持ち帰ってクリーニングするのが楽しみです。

産地は北海道三笠市桂沢
時代は白亜紀セノマニアン


・第54回表紙化石(2005年7月)



上の写真は今年の4月29日に
北海道三笠市桂沢の覆道がけ(白亜紀セノマニアン)より採取した
「アングロノーチラス・ジャポニクス」です。

わずかに変形がありましたが殻口縁まで
完全に保存された素晴らしい標本です。
この種は独特の殻装飾を持ち
生存期間の短いオーム貝です。

産地は北海道三笠市桂沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 15cm


・第55回表紙化石(2005年8月)



上の写真は「エフェメロプシス」です。
かげろうの仲間の幼虫化石で
日本での産出は珍しいものです。

中国東北部の白亜紀前期より産出する種に
非常によく似ています。
これは、かって中国大陸と日本が陸続きであった
証明になるのではと考えられます。

産地は山口県大津郡日置町黄波戸
時代は白亜紀前期
大きさは 約2cm


・第56回表紙化石(2005年9月)



上の写真は「シャーペイセラス・モザンビークエンゼ」です。
この標本は幼年殻の典型で
突起が非常に強く現れています。

北海道の限られた地域からのみしか産出せず
それも、ほとんどが50cmオーバーの成年殻です。
成年殻においては突起がイボ状に退化して
幼年殻ほどの装飾性は見られません。
いずれにしても非常に産出の稀な種類です。

産地は北海道雨竜郡幌加内町
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 約23cm


・第57回表紙化石(2005年10月)



上の写真は「カニングトニセラス・タカハシイ」です。
北海道のアンモナイトを集めている者にとっては
必須のアイテムと言われており
それも「三笠産のものでなければダメ」と言う
マニアのこだわりがある種類のアンモナイトです。

よく発達した肋と突起の装飾が魅力的で
これだけの保存状態の標本は滅多に出ません。
私も30年かかりました。

産地は北海道三笠市桂沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 約22cm


・第58回表紙化石(2005年11月)



上の写真は「アカントセラス・ジュケスブロウネイ」です。
アカントセラス科のアンモナイトで
世界的分布を示すことから良い示準化石として知られています。
イギリス、ドイツ、フランスなどヨーロッパに分布し
中部セノマニアン階に普通に見られる種です。
しかし、日本ではこれまで数点しか採取されていない
レア種です。

装飾型アンモナイトで7列の突起が発達しており
特に側面の突起が強く
また、主肋間に多くの場合一つの挿入肋が見られることから
他のアカントセラス属のアンモナイトと区別できます。

産地は北海道芦別市月見沢
時代は白亜紀セノマニアン
大きさは 約22cm(マクロコンク:macroconch)


・第59回表紙化石(2005年12月)



上の写真は「フジオカツノクリガニ」です。
この産地ではほとんどがノジュールの中より産出し
それも甲羅の部分の化石です。
この標本のように「甲羅」や「脚」が保存されているものは
非常に少ないです。
(この他に大型の「ハサミ」だけの標本も採取しています)

甲羅の表面の区画を分ける溝が深く
突起も多いためクリーニングには困難を要しました。

産地は三重県安芸郡美里村
時代は新世代第三紀中新世
大きさは 母岩約11cm


・第60回表紙化石(2006年1月)



上の写真は「バトロトマリア・ヨコヤマイ」です。
オキナエビスまたは長者貝とも呼ばれ
マニアの間では「金生山のマリア」として有名です。

この標本は、30数年前初めて金生山に採取に訪れた時
発破の間をぬって採取した思い出深い標本です。
当時は毎週のように金生山に採取に出かけ
オキナエビス・ナチコプシス・ベレロフォン・マーチソニアなど
大型の化石を採取したものです。
その当時採取した標本が今では家宝的存在となり
我が標本室に鎮座しています。
特にこの標本を見るたびに採取風景が懐かしく
思い出されます。

産地は岐阜県大垣市赤坂町金生山
時代は古生代ペルム紀
大きさは 21cm


・第61回表紙化石(2006年2月)



上の写真は「プチロフィルム・ニッポニクム」です。
ベネチテス目に属し
来馬層群を代表する植物化石です。

羽状の葉を持ち、羽軸が50cmに達するものさえあります。
風化が進んでいるため母岩を大きく採取することが困難なうえ
今まで幹や繁殖器官が発見されていないことから
全体像が掴めていないのが現状です。

産地は富山県下新川郡朝日町大平川
時代は中生代ジュラ紀前期
大きさは 母岩40cm


・第62回表紙化石(2006年3月)



上の写真はデボン紀後期に多産するリンボク化石の
「レプトフロエム・ロムビクム」です。

シダ植物 ヒカゲノカズラ類で表面にひし形の模様が見られます
この模様は葉が落ちた跡で、これが「ウロコ模様」に
見えることから「鱗木」と呼ばれています
石炭紀に大発展を遂げた「リン木類」の祖先系で
オーストラリア、カナダ、中国および日本の
上部デボン紀からの産出が知られています
日本では熊本県、高知県、岐阜県、福島県、岩手県からの
産出が知られています。

産地は岐阜県高山市丹生川町呂瀬
時代はデボン紀後期
大きさは 12cm


・第63回表紙化石(2006年4月)



上の写真はアンモナイトの
「ホプロトロピテス・アリオニス」です。
大きなヘソを持ち、ゆる巻きで2列の強いイボと
腹部に強い竜骨のある産出の稀なアンモナイトです。

アンモナイトと言えば北海道があまりにも有名ですが
沖縄でも本部半島や辺戸岬から産出していることは
あまり知られていません。
また、この地域のアンモナイト群集は
日本本土の同時代の地層から報告されたものと異なっており
ヒマラヤ、シシリー島、ヨーロッパアルプス及び北米などの
アンモナイト群集に比較されています。

産地は沖縄県国頭郡本部町山川
時代は三畳紀カーニアン世
大きさは 8cm