Story of Golmor..


登場人物

FATE:
扇動の曲を得意とする剣士。 ヒーラーとしての実力も高く魔術もある程度ならこなせる。 その反面、魔法の抵抗力が極端に低いという弱点も・・

Alice:
FATEとは昔からの仲間でドラゴンテイマー。 自身の戦闘能力は高くはないがそれを補って余りある力を支配下に置く。


序幕-始まりの時-

 一つの大きな闇がブリタニアを襲った。 魔界の皇帝ゴルモアの出現である。

 四人の強大な将軍を従えた彼はブリタニアの民に恐怖を与えていく・・

 しかし、ブリタニアの勇者達はこの強大な力に立ち向かい多くの犠牲を出しながらもゴルモアを追い詰めて行く・・

 そして最終決戦・・ アバターの降り立つ島と言われる火の島。 デーモン神殿での壮絶な戦い。 勇者達はゴルモアを倒しその魂を魔界へと封印する。

「ん・・」

   ブリタニアのとある島にある自宅でFATEは夢を見ていた。 それはまだ勇者に憧れ、冒険者として弱いモンスター程度なら相手にできていた頃の夢。

 ゴルモアの出現で混乱するブリタニアを勇者達が救う。 しかし自分は行く末を見守ることしかできない。 その戦いに赴く実力をもっていないことに絶望していた時の夢・・ そして、いつかあの勇者達と肩を並べれる力をと誓った時の夢・・

「・・・・・。・・TE! FATE!」

 眠りの中から引き戻す声が聞こえる。 昔からの仲間であるドラゴンテイマーのAlice。

「んん・・? Alice・・ どした?」

 まだ、眠りから覚め切らずにぼーっとした顔で問い掛ける。

「どした? じゃ、ないでしょう!? 全く・・」
「なにかあったら呼び出してくれっていってたのはFATEでしょ?」
「コミュニケーションクリスタルで呼びかけても
反応が全くないと思ったら、熟睡中だし・・」

「あ・・ああ、わりぃ・・」

「早く目を覚ます!」

「わかったわかった。 で、なにがあった?」

 やれやれ・・といった感じでFATEは、少し気だるそうに返事をしてしまう。

「教えるの止めようかしら」

「だー、悪かったってば!」

「・・・はぁ・・
生贄のアンクが壊れたって話聞いた?」

 深いため息をついてAliceが問い掛ける。

「いや知らない。それって火の島のかい?」

「そう、デーモン神殿のアンクが雷で壊れたんだって」
「で、調査隊が見にいったら多数のデーモンが現れて・・」

「なっ!それは本当か!?」

 FATEの心の中で驚きと興奮が沸き起こり、思わず問い返してしまう。

「嘘だとでも?」

「あ、いや・・そういう意味じゃないよ」

 危うくAliceを怒らせそうになってしまったFATEだったが、少し興奮するのも理由があった。 以前に比べれば自分の実力は上がっていると思う。 それを試せる場がほしい。 と考えていたからだった。

 それは普段の討伐とは違う異変のような事がおこればと不謹慎だがそういう思いをいつも抱いていた。 そして時はきた。

「Alice! 出かける準備だ!」

「私はもう終わったよ? FATE、はやく準備しないとね」

 クスっと、笑うAlice。 なんだか少し悔しいような気持ちを押さえながら準備をするFATE。

「Vas Rel Por!」

 Aliceはゲートトラベルの呪文の詠唱を行う。 場所は火の島、デーモン神殿。

この旅立ちが長い戦いの始まりであることを今はまだ知らない・・

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