| フレンズ 〜青春の輝き〜 |
時間をかけただけあり、Win版の数多くの問題点を解消できている。
ストーリーに関しては従来の恋愛童話の枠を破った目新しい物だが、その分プレイする人間を選ぶ。水谷とおる氏の“従来の恋愛ADV的な絵柄”に惹かれて買った美少女ゲームファンはこの手の物語を求めているのかが疑問だ。もっとも加筆修正された内容(瑞穂のストーリーラインや追加エピソードなど)に関しては異論はない。
プログラム面やCG、BGMのクオリティも高く、パッケージとしては良くまとまっている。おまけのリアルサウンドだけは蛇足気味だが。
ハードの寿命が尽きるくらい延びに延びてしまった進行管理の甘さが致命的欠点か。
| ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future- |
前作で一旦完成された感のあるストIIIを質量共に向上させた秀作。
特に空中BLの全面的改良によって安易なBL仕込みの飛び込みができなくなり、かつ他シリーズより一発のダメージが大きいことと連続技が低減したことで相対的に一発々々の重要性が増したことが嬉しい。春麗を初めとする新キャラも◎。また西村キヌ氏らによるイラストはカプコン作品の中でも群を抜いた出来だ。
駆け引きによってキャラ性能をかなり埋められる稀少な一本。マニア以外にもやってもらいたい。
| To Heart |
Win版の問題点を解消した、移植作の好例。
元々Hシーンが邪魔と言われていただけに、これは削っても支障はない。各キャラ一つずつの追加イベントは一歩間違えると蛇足になっていたところだが、キャラの幅を上手く広げられている。また志保、琴音などはシナリオが大きくリファインされており、以前あったシナリオの完成度のバラツキがなくなっているのが嬉しい。BGMもゲームに沿ったアレンジが施されていて◎。
ムービーからダイレクトにタイトルロゴに移行するオープニングデモは、アニメの質も相まってPS屈指の出来。
また、おまけゲームがどれも良くできているが、特にSTG(お嬢様は魔女)が秀逸。これだけで長く遊べそうだ。(これでバグさえなければ……)
| クロス探偵物語 もつれた7つのラビリンス |
昨今珍しい、プレイヤーが自分の推理力と観察力で解いていく推理ADV。ツマった時の救済措置が全くないので一度ハマると抜け出すのは困難だが、その分攻略のしがいはある。
ウリの高速描画は特筆すべき長所。全編に渡ってスタッフのこだわりが詰まっている秀作。
テーマ曲は特徴的だが、この作品のテーマと何か関係があったのだろうか? 曲の意義には疑問。
全10話だが、途中のダンジョン話(ドルアーガ?)はうざったい。その分、サイドストーリーでもあと2、3話入ってるともっと良かった。続編にも期待。
| 輝く季節へ |
移植度は及第点。BGMは内蔵音源でそれっぽく鳴らせている。追加CGは「ちょうどCGが欲しかった」というシーンを絶妙にチョイスして挿入されている。原画や塗り方など多少雰囲気が異なるが許容範囲内ではないだろうか。ノベル方式に変更したのはともかく、通常の画面が暗すぎるのが気になった。
問題は声。配役が全く合ってない(特に七瀬役の横山、あれじゃ地声だ…)上に演技が場面とかけ離れているシーンが目立つ。有名声優を並べればいいという時代でもないだろうに。
なお、初回特典のスペシャルディスク、高解像度CGはチャネルみたいでキレイで良いが、生徒会室のモード(座談会的おまけトーク)は余分だった。
| 北へ。 White Illumination |
根本的に北海道観光ガイド(美味いモノ巡りツアーでも可)なので、ギャルゲーと思ってイラストだけ見て買うと騙されることになる。
ガイド役となるヒロイン達は饒舌。あまりに説明的なのでげんなりくることも。WindowsCEで作られたためか描画やVMSへのアクセスが遅い。フラグ立てや移動システムもゲームの性質と合ってないので攻略本がないとイベント発生まで無駄に時間を喰う。セーブ個数が3箇所しかできないのも問題。達成度表示は台詞を読んだ割合なので100%到達を狙うなら単なるヒマ潰しにしかならない。OPのイラストの使い回しが妙に気になった。
全体的にはそれなりの出来なので、あの繊細な絵柄が気に入った人は楽しめるだろう。
| ときめきメモリアル ドラマシリーズvol.3 旅立ちの詩 |
ミニゲームを増やすことでしかゲームとしての密度を上げられなかったとしか考えられない。プレイ時間の割にボリューム感がなく、ストーリー展開が間延びしていて満足度も低い。
シナリオの出来も今ひとつ。テーマ性が低く、前作より退化している。マラソンという題材にしても、もっとサブキャラを使って物語を盛り上げられたのではないか。個人的には、主人公が中途半端なダメ人間として性格設定されているため、詩織の眼中に入らないことにも終盤のトラブルにも全く共感できなかった。なお、『虹色/彩の卒業式』は完全に蛇足。ファンアイテムとしてもお粗末だ。
| エンドレスセレナーデ |
バイト先のコンビニを舞台にした恋愛ADV……と言ってもPiaキャロット2のようにただ明るいだけではない、舞台の特殊性を活用したストーリーはなかなかきちんと描けていて○。
個人的に気に入ったのが「PVS(パラレルボイスシステム)」と呼ばれる独特の音声システム。Hシーン以外では重要な台詞や肝心な言葉のみ音声が付けられており、メッセージ表示に縛られないボイスが特徴だ。例えば「おはよう、ミキさん…………あっ、2人はもう上がっていいよ。また明日もお願いね、あまのくん」というシフト交代時の台詞では「明日も頑張ろうね」とだけ音声が付けられているのだ。流し読みが基本的なプレイスタイルとなるノベル系ADVに合った、快適なプレイテンポを阻害しない仕組みが古くて新しい。フルボイス偏重の流れに一石を投じたと思うのだがどうだろうか。
またシナリオを2章立てにして章間で劇中の時間を空けているため、出会ってから親しくなり、事件を経て固く結ばれるまでの展開に無理がない。幕間から再開できるのも◎。難易度もほどよい。
主人公の心理描写に共感、とは言わなくても反発しない人なら文句無く楽しめる良質の一本。
| 神機世界エヴォリューション |
まず何よりも新しいハードの本体発売からたった2ヶ月で本格的なファンタジーRPGが遊べると言うことが嬉しい。たいがいの不満はこの一点で吹き飛んでしまう。
キャラクターはカワイイ系、難易度もお手軽。割とこまめに中断できるので短時間に気軽にプレイできる。カメラワークもなかなかいいし、何より「これぞドリームキャスト!」という映像の質がたまらない。オープニングはムービーだが、これもリアルタイムポリゴンでやってほしかった。(せっかく格好のデモソフトとなりえたのにね)
ゲーム的には、トルネコタイプのゲームなのにアイテム最大所持数がタイトで厳しい。結果としてアイテムを取った端から使っていかなければいけないのでゲーム展開がハデ、言い換えれば大味になりかねない。この辺はデザイナーの狙い通りなのかも知れないが、できればまだ取っておきたいと思うアイテムを街へ転送できるようなシステムが欲しかった。あとは毎回地形が変化するダンジョンの世界観的&システム的必然性の欠如か。常に同じダンジョンに入るトルネコやシレンとは方向性が異なるのだからランダム性は必要なかったのではないだろうか。
ストーリー面やキャラクター性にも力を入れた続編を作ってほしい一本。
| ときめきメモリアルPOCKET カルチャー編/スポーツ編 |
文句なく“ときメモ”している。音声は濁声だが判別は十分可能。わりとよく喋るし、イベントCGも他機種版と遜色無い。カセット二つにキャラが分かれた分、難易度はさらに簡単に。携帯ゲーム機らしくお手軽にプレイできるのがいい。操作性もまずまずで、本編のエッセンスを上手く抽出できている。手っ取り早くときメモしたい人にはお勧め。(ただし今さらメモはないだろう、という人には向かない)
ただし新キャラの追加には首を傾げる。個性に乏しく、服装もデザイン・塗り共におざなりだが…。
| コ・コ・ロ… |
もし「雫」の月島先輩が主人公になり、しかも瑠璃子さんも誰も助けを求めなかったとしたらこれはそういうゲームだ。
男×男、姉妹、両親との近親相姦など反モラル的なカップリング多数。これを商業ベースに乗せたメーカーの倫理観と正気と常識を疑う……と書こうと思ったが、しょせんは抜きゲーなのでこんな批評はお門違いというものだろう。しかし“コピックで塗ってスキャナで取り込んだだけ”のようなお手軽グラフィックはどうにかならないものだろうか? そりゃCG枚数は多いに越したことないけどさ。
| 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア |
「ガンダム」を扱ったアクションゲームは掃いて捨てるほど出たが、これは現在のところ最も良くできた作品だ。本筋の『シャアの反乱』と『一年戦争』を絡ませた展開は見事と言う他ない。
ムービーはMSの挙動がやや緩慢なのが気になるが、セル画パート(との合成)はなかなかいい。この現在の技術とクォリティでもう一度劇場版を作り直してほしい……と毎度ガンダムゲーをやる度に思う。(新作∀がヒドいデザインなだけに尚更)
ストーリー的にはララァと対比になるはずのクェスの扱いが軽いため、ラストがあっさりになってしまってて残念。(ACTゲームと割り切るなら悪くはないが) 音楽も映画とは異なるので違和感有り。懐かしのTMNのエンディングがせめてもの救いだ。
ゲーム自体は慣れれば簡単。で、すぐ慣れる。つまり簡単。多数の兵装を手軽に操作できるのは◎。「メタルギアソリッド」同様、解像度のせいかポリゴンの荒さが気になる。次世代機(DCかPS2か)でもう一度作ってみてほしい。
| 宇宙戦艦ヤマト 〜遙かなる星イスカンダル〜 |
ささきいさおの歌声に思わず反応してしまう古マニア限定の一品。デザイン周りが現代風にリライトされているので、ファンなら過去の思い出を美化したまま反芻できる。
ゲーム的にはやる事が多い割に操作性がいまいち。もう少し乗組員が各自で(AIで)判断して動いてくれると良かった。音声がほとんど出ないので山寺宏一の古代も気にならなかった。14万8千光年の彼方と言うだけあって、ゲーム自体もかなり長い。しかも前半はムービーもあまりないのでダレがち。いくら地球の命運を一隻で背負ってるとはいえ、もう少しテンポよくラクに進めさせてくれてもいいのではないだろうか?
| MOON. RENEWAL |
序盤からHシーンが頻出、イベントが切れ目無く起こるので「ONE」よりも減り張りがある。
ストーリーは冒頭が唐突だが、物語全体を通して背景が明らかになっていく展開は秀逸。クセのある絵柄が受け入れられるなら、サイコサスペンスらしい緊迫感を過不足無く楽しめるだろう。
| いちょうの舞う頃 |
とにかくかったるい。「To Heart」「ONE」と同じ様なノリでさらに平坦な展開にするとこうなるのだろう。攻略可能なヒロインは4人と少な目だが、手頃と言えば手頃。キャラ間の繋がりも適度にあるので、のんべんだらりと気楽にテキストを読んでいくというプレイスタイルでちょうど良いのかも。
どうでもいいが、妹の性格付けがかなりリアル(≠萌え系)なのは珍しいかも。
| サウンドノベル・エボリューション2 かまいたちの夜 特別編 |
CD-ROMとは思えないアクセス速度でスーパーファミコン版をよく再現している。もっともオートセーブがなくなっている(PSだから仕方ないのだが…)ので微妙に違和感はある。
新たに追加されたフローチャートはとても便利。その分難易度は極端に下がっているが、SFC版をプレイしている購買者やPSならではのライトユーザーも多いだろうからこれぐらいでいいのかもしれない。追加シナリオも一応あるが、やはり本作の未体験者以外は買う必要があまりないだろう。