ショートレビュー 其の悟

ここではその他のゲームの雑感を書き綴っています。

真・瑠璃色の雪 〜ふりむけば隣に〜
 発売元 アイル  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 00/ 4/ 14
 CGどころかキャラもストーリー構成(フラグ立て)も一から作り直された、移植作というより「全く新しい」リメイク作品。懐かしいメロディーのBGMでようやくPC-98版を思い出す人もいるのではないだろうか。
 PC-98版にあった“無理矢理”なシーンと“アレな開発”を割愛したため、全体的には「前半はフリー移動による好感度上げ & 攻略キャラを固定した後半の1本道シナリオ」のオーソドックス(=ありきたり)な2部構成式恋愛ADVでまとめてしまった感がある。また全てのCGを主人公視点で統一したため、Hシーン以外のイベントCGが省かれ、画面が真っ暗なままのイベントがいくつか出来てしまったのが残念。独特の“コミック感覚”が薄れてしまった。
 上記の点以外はシナリオ、CG共によく改善されている。プレイは快適で遊び応えも割とあるので、新作と考えれば申し分ない出来。ただ旧作のファンにはやや寂しく感じられるかもしれない。
(00/ 4/ 22執筆)  

機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜
 発売元 バンダイ  ハード PlayStation  ジャンル SLG  発売日 00/ 2/ 11
 本格的戦略・戦術SLGなので、この手のSLGファンでないと十分に楽しめないかもしれないが、出来は良好。SLGファンにとっては簡単すぎるという声もあるようだが、バランスとしてはこのくらいが妥当だと思う。
 説明書が読みづらいので、ゲームシステムの説明をゲーム中でもっと(わかりやすく)しているとよかった。また行動設定フェイズの「委任」(AI)をいつでも切り替えられると遊びやすかったかも。各キャラの台詞もパッチワークだらけでやや不自然。(「同人並」という批評はたしかに的を得ている) 修正の余地有り。
 サターン版経験者も新キャラ&MSと一新されたシステムでもう一度楽しめる。
(00/ 4/ 16執筆)  

ファーストKiss☆物語
 発売元 Hunex/ヒューマン  ハード PlayStation  ジャンル ADV  発売日 98/ 11/ 26
 早い、短い、お手軽で楽しい。繰り返しプレイするタイプのゲームとしてはプレイ時間3時間以内が一つの限度かも。
 シナリオは大筋ではなかなか良い。あまりにお約束的な展開が鼻につかなければ文句なく楽しめる。ゲーム的にはありきたりで、CDの入れ替えを挟んでシステムを入れ替える2部構成は、(これまた独創的ではないにしろ)脚本に合ってて◎。プログラムも優秀で快適にゲームを進められる。
 難点としては、BGMが単調なこと。台詞を読ませる大切なシーンまでノリの良い曲をかけ続けるのは配慮に欠ける。一つ一つの曲自体は悪くないのだが。
 また主観だが、水上広樹氏の絵柄はセル画には向かないため見栄えが下がっているように思う。絵の総数を増やすためとはいっても、無理してでも水彩調で通すべきだったのではないか。結果的にキャラの区別が付かず、上滑りな印象を与えてしまっているのが残念。
 この種のギャルゲーとしては良くできている。日頃忙しい社会人にも安心して薦められる1本。
(00/ 4/ 16執筆)  

フォークソング
 発売元 リューノス  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 11/ 26
 癒し系のほのぼのとした物語とBGMと、小池定路の描く暖かみのあるイラストは◎。北海道在住メーカーのユニゾン企画という意義は大きい。
 ゲーム的にはけっこう難解。選択肢でフラグを立てて分岐するよくあるノベルタイプのADVなのだが、選択肢とその結果の因果関係が薄いのに、クリアごとに選択肢が増減するので(減るのはバグか?)オールクリアはなかなかに至難。プログラムが良くできているので連続プレイも苦痛ではないのだが……。
(00/ 3/ 29執筆)  

ストリートファイターIII ダブルインパクト
 発売元 カプコン  ハード Dreamcast  ジャンル ACT  発売日 99/ 12/ 16
 「なぜ最新作ではなく今更旧作のカップリングなのか?」という意見は、ゲーム自体のレビューとは全く次元の異なる問題であるので除外する。(時期を逸した感は強いが)
 移植度はきわめて高い。画面の表示倍率を1%単位で変えられたり、スーパーアーツの画面効果を切って見かけを“サードストライクっぽく”できたり、大ボスのギルが使えたりして、元の基盤を買うよりお得になっている。
 ただネット対応は過渡期のためか不十分。ブロッキングの練習モードはもっと充実させてほしい。もう一つ、DCの標準パッドではまったく遊べたものではないので別途スティックなどが必須だ。
(00/ 3/ 24執筆)  

THE QUEEN OF HEART '99 -DREAM MATCH NEVER ENDS-
 発売元 渡辺製作所  ハード Windows9x  ジャンル ACT  発売日 99/ 12/ 24
 ……そもそも同人ソフトを商業ベースの製品と同列で比較するということがあっていいのだろうか?と聞かれれば、このゲームに限って答えは「YES」だ。本作はゲーセンに鎮座するそこらの格闘ゲームより遙かに出来が良い。
 およそWindowsのゲームとは思えないレスポンスとテンポの良さ、簡単操作で豊富なアクション、必殺技でしっかりと差別化された多彩なキャラクター。空中コンボ中心の攻め重視なバランスは、全キャラとも攻めキャラなので不思議とバランスが取れている。背景等のグラフィックや良く動くOPムービー、軽快なBGMもクォリティは高い。さらには隠しキャラも山ほどいるので、飽きずに長くプレイを続けられる。CPU戦主体の家庭用格闘としては申し分のない仕様だ。
 強いて難点を上げれば、投げや通常技が弱いのでどのキャラを選んでもエリアルを狙うしかないことと、エンディングがエンドロールのみとあっさりしてること、キーボードではまともに遊べないことくらいか。しかしPC用パッドを購入するだけの価値はある。Leafファンでない人もぜひお試しを。
(00/ 3/ 24執筆)  

加奈 〜いもうと〜
 発売元 D.O.  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 6/ 25
 一途に兄(=プレイヤー)を慕ってくる健気な妹と不治の病。隅から隅まで「泣かせるために」という一点に収束する計算し尽くされたシナリオ(展開、描写ともに)は、極めて完成度が高い。挿入歌も素人芸ながら感情が籠もってることと使い方の妙で効果は高い。
 ただ原画で好みは分かれる。また立ち絵とイベント絵の別人度が高く、突然幼くなったり年を帯びたり見えるのが難。あとはこのシナリオが鼻に衝くか衝かないか。好みから言うなら、ハッピーエンドのご都合主義的展開は興ざめなのだが。
(00/ 3/ 24執筆)  

猪名川でいこう!!
 発売元 リーフ  ハード Windows9x  ジャンル ETC  発売日 00/ 1/ 28
 「To Heart」「WHITE ALBUM」をどかして「こみパ」をメインに取ったリーフのバラエティソフトの第三段。
 いろいろ詰まっていて遊び応えがあり、値段分の元は取れるようになってるのはさすが。この手のソフトはただCGを使い回して陳腐なミニゲームをくっ付けただけの代物が多いため、充実度の高さが余計に光って見える。
 一番遊べるのは「こみパ」のサイドストーリーとタイピングゲーム。DJ付きCDプレイヤーや新作の予告も楽しげで◎。問題はクイズゲームで、無駄に難解(と言うより単にいじわる)な設問の質の低さ&途中でセーブできない底意地の悪いシステム&そのくせ複数回クリアを要求するゲームデザインの三重苦にはリーフファンと言えど難儀することは間違いなし。せめて正解時のゲージ回復がもっと早ければまだマシだったろうに……。
 余談だが、ここ数年のリーフ作品にしてはめずらしく、今作には目立ったバグがみつかっていない。「やればできる」ということか、はたまた「小品で運良くバグが出なかっただけ」か。どちらにしても「本来バグは無くて当然」ということは間違いないのだが。
(00/ 3/ 22執筆)  

ダークロウズ
 発売元 アリスソフト  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 11/ 18
 アリスソフトにしては珍しいストレートな調教物。
 カード(というよりダイス)による育成はやや運の要素が強い。戦闘時などシステム(や画面)に関するゲーム中の説明がほとんどないので少々不親切か。ストーリーは説得力に欠けるきらいもあるが、安易なハッピーエンドを許さない雰囲気や展開はなかなかに良い。
(00/ 3/ 22執筆)  

夏祭
 発売元 DISKDREAM  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 10/ 15
 お祭りとHはよく合う。まぁ、そもそも古来より祭りとは地方の(今で言う)合コンの役割を備えていたのだから当然と言えば当然なんだけど。
 BGMの代わりに祭囃子や雑踏のざわめきを使ったのは良し。シナリオの半分近くが回想シーンなのでゲームとしてのテンポは悪い。キャラとシナリオは及第点(スレスレ)だがゲームシステムに難あり。夜店が好感度を上げるためだけにしか存在意義がないのはなんとも寂しい。
(00/ 3/ 22執筆)  

CAMPUS 〜桜の舞う中で〜
 発売元 エーテル  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 2/ 26
 変な言い方だが「フツーのエロゲー」。
 CGは質・枚数共に並の出来。BGMは印象に残らず、プログラムもあまり良ろしくない。セーブロードがWindowsのファイル保存ウィンドウでというのは機能的にしても味気ない。画面を最大化できないのも×。キャラやシナリオも特筆することはない。(何かというと「ふっ」と鼻で嗤って学を衒う主人公は少々好みが分かれるかも) きみづか葵ファンならどうぞ。
(00/ 2/ 13執筆)  

GREEN 〜秋空のスクリーン〜
 発売元 ジェリーフィッシュ  ハード Windows9x  ジャンル ADV  発売日 99/ 12/ 29
 18禁版「彩のラブソング」。
 前作「ラブ・エスカレーター」に見られたストーリー展開とHシーンとの乖離は小さくなってはいる。アニメーションの出来も相変わらず良好。
 しかし、ストーリーの起伏が弱かったことと少々ご都合的な展開が目立ったことが原因か、イマイチ盛り上がりに欠けて「前作を形良く小さくまとめた」感が強い。一部スキップできないセリフがあったのも△。まったりしすぎたか。
(00/ 1/ 14執筆)