2.基礎造形技法

形造りの基礎技法
★ろくろ(水挽き)★

 「ろくろ」というと自動回転する電動のものを思い浮かべますが、昔から使われているものでは「手回しろくろ」「蹴ろくろ」などが今でも使用されており、長い歴史を経て現在にいたっています。又、卓上の手ろくろも広い意味でろくろといえます。
 ただ、手軽な道具としての「ろくろ」といった場合、一般的には電動ろくろを意味することが多いので、その意味で「ろくろ」という言葉を使うことにします。又、ろくろについての詳しいことはここでは省き、実際の成形の要点のみをご紹介します。

 さて、ろくろで器を挽くには、まず粘土をセットし、手水を付けて作るのですが、じつはその際には様々な基礎準備が必要となります。

○セットする粘土を事前によく練って気泡を抜いておく事(菊練り等)。
○粘土をろくろ鏡盤に叩き付ける様にくっつけ、ある程度形を整えておく事。
○「土殺し」という作業をして粘土を挽き易くする事。
○芯出しをしっかりしておく事。

 これが終わった後、挽きはじめるのですが、この作業を手抜きすると、

○強く押さえた場合、粘土がろくろ鏡盤からはがれ滑って動いてしまう。
○粘土が慣らされていないので挽きにくく、うまく出来ない事が多い。
○芯がずれていると、いびつな器ができてしまう事が多い。
○乾かした時ひびが入ったり、焼いた時に亀裂が入り易くなる。

 等、惨澹たる結果となります。   

土殺しの映像です:引き上げと下げまとめを何度か繰り返します。

   さあ、次は湯飲みの挽きかたに入ります。

1.土取り:まず作る器の大きさにより量を加減して土を取ります。取るとは、親指を先端に軽く乗せ、薬指の当たりにくびれを入れ、一個分の土を目安として取り分けることです。
2.先端の中心に親指先を差込み穴を広げます。
3.底の部分から縁に向かって厚さを調節しながら引き延ばし形を作っていきます。
4.ある程度広がったら両手で包み込むようにして小さくまとめてしまいます。
5.3と4を何度か繰り返し形を整えるとともに高さと薄さを調節し、最終形に迄まとめていきます。
6.全体の表面と縁を直すため、セーム革等で仕上げします。

 ろくろの場合、成形が終わり切り糸で切り離した作品は平らな板などの上に並べておきます。

こうしてある程度(生乾き)乾かしてから、今度は高台削り等の削り作業に移ります。物によっては形を削り直したり、厚さを調節する等の整形が必要になります。

整形や高台が終了したら、今度は完全に乾燥させます。又乾燥についても色々注意事項が有りますがここでは省かせて頂きます。