◎素焼について
焼き物の工程の中で割と知られていないのが「素焼」工程です。この工程は乾燥した作品を800℃前後で焼き、下絵付、施釉、その後の装飾を容易にします。又、成形時の不備もこの段階で発見できることがあり、経験が浅いうちは素焼工程を経て本焼に進むことをお勧めします。
素焼の窯詰めは本焼と違い器と器がくっつく心配がありませんので、重ねたり立てかけたりということができます。ですので比較的大量の器を一度に焼くことが可能です。ただし、火の噴出し口に近い部分では直火にさらされないように注意することと、あまり重ねすぎると重量のせいでヒビや割れの原因になるので注意が必要です。
窯詰が終わると火入れです。ここで重要なのは作品はしっかり乾燥させているつもりでも水分が多く含まれているということです。ですから火入れしてしばらくは窯を完全に密閉せずに少し隙間を開けて、水分を逃げ易くするようにします。はじめは慎重にゆっくりゆっくり上げていきます。0〜100℃過ぎから200℃位までを1時間から2時間かけゆっくり(水の沸点は100℃)と上げます。その後、窯を密閉して400℃位まで1〜2時間程かけて上げていきます。400℃〜500℃に上げるときには少し注意が必要です。粘土には結晶水という水分が含まれています。この結晶水は粘土の粒の中に取り込まれ、結晶構造に組み込まれている水分で、450度くらいの温度で分解され放出されます。ですのでこの温度帯はゆっくり目にあげる必要があります。500℃を過ぎてしまえば後は800℃まですっと上げても大丈夫。
火を落とすときも注意が必要です。急激な温度低下は冷め割れの原因になりますので、冷め易い窯などは徐冷のために火を絞って、しばらくの間冷まし焚きをすることが必要な場合もあります。普通は排気口などを完全に密閉すればそれほど急冷にはなりませんので、ケースbyケースです。
素焼の最高温度は胎になる土により違います。一般的な陶器用の粘土であれば800℃前後で十分ですが、磁土などでは900℃前後まで上げることもあります。
素焼された作品は、ナイフやサンドペーパーなどで削ったり磨いたりができますので、この時点でも簡単な加工であれば可能です。
〔参考リンク〕
素焼工程・素焼の方法・焼成の実際・お庭焼ができるまで・製作工程から学ぶ
只今制作中につきご迷惑をおかけ致します。
近日中にはアップ致します。悪しからず

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