1.焼き物の基礎知識
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ー基礎知識編ー 

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◎焼物ができるまで

 焼き物ができるまでは、たくさんの工程が有ります。初めて陶芸を始める方は「形を作って焼けばいいんじゃないの」「カッコさえできれば後は焼くだけ」と言うように簡単に考えている方が多いのではないでしょうか。確かに陶芸教室などに行きますと「御手軽かつ簡単」をうたい文句にして、粘土で形さえ作れば、後は全て御任せという所もあり、庶民にとって手軽な趣味に成り得るという事実を広める一方、一部の商業主義による弊害もおこっています。

 まず知って欲しいのは、どんな物でも、物作りというものは、しっかりした知識のもと、手順を踏んだ上に心を込めて作れば、誰にでも相当のものが作れるということです。こう言うとひどく面倒くさく聞こえますが、要するに手を抜けばそれなりの物しか出来ないということです。市販の瀬戸物茶碗一つとっても実は大変な試行錯誤や経験の上に量産体制が出来上がっているもので、同じ物を自分で作ろうれば大変な苦労をすることになります。とはいっても素人の我々としてはそこまでする必要は無いわけで、自分が妥協できる範囲の作品が作れればそれで良いのですがそれでも最低限の知識は必要となってきます。

 と言うわけでこれからその最低限の知識をご紹介していきたいと思います。

焼き物の種類

 焼き物は大きく土器・陶器・磁器の3つに分ける事ができます。

 土器は縄文土器や埴輪などで良くご存知の、粘土を800度前後で焼いたもの(初期は野焼きといって焚き火の様に焼いた)で表面がざらついたもろい焼き物で水を吸いますので漏れや滲みがおこります。

 陶器は粘土を1200度以上の温度で焼きます。素地はざっくりした土味で比較的厚手なのが特徴で、吸水性、保温性が有り、普通は釉薬をかけて焼きますので表面はつやつや滑らかで水漏れはしません。粘土や釉薬の種類により様々ものが作られてきました。食器としても美術品としても認められた地位を築いています。
 セッ器とは陶器と磁器の中間位に位置するもので、上質な粘土を使用し高温で焼くため陶器より固く焼きしまり、素地のままでも水漏れしないものを言います。備前の焼き締めなどがこれにあたります。しかし近年「セッ器」という言葉はあまり使用されず、大きな意味で陶器の仲間という事で、普通はこのセッ器も含んで「陶器」というようです。

 磁器は、磁石又は陶石という石を粉末に砕き、それに混ぜものをして作った磁土を使い、1300度以上の高温で釉薬を掛けて焼いたもので、白色が基本の丈夫で美しい焼き物です。瀬戸物とよく言うように食器としては陶器より磁器の方が一般的です。 

 焼き物の制作工程参考映像リンク1 参考映像リンク2参考サイト

さて、図1には夫々の焼き物が出来るまでの工程を簡単にまとめてみました。

図1 主な焼き物の制作工程図

工 程

原料土作り
粘土・陶土
磁土作り

































土器類

×

×

×

×

×

×

陶器類

磁器類

◎は必須○は必要に応じて行う×は行わない

 上図でわかるように

  1.まず集めた土や石を精製して基になる土を作る。
  2.出来た土を練って使えるようにする。
  3.器の形を作る。
  4.外見を整え飾りを付けたりする。
  5.乾燥する。
  6.手直しや飾りの修正をする。
  7.(素焼きして外見を整えた後)釉薬を掛けたり装飾を施す。
  8.本焼き(9.上絵付して焼く。)

             と言う手順になります。

 ただしこれは一つ一つ手作りで作る場合です。
 素焼きをせずに本焼きする場合は「5.乾燥する。6.手直しや飾りの修正をする」をぬかして生乾きにした後釉薬を掛け本焼きする事になります。
 又、現在の機械化された大量生産工程(市販の瀬戸物類など)では 3.の工程迄で全成形を終え、生乾きして施釉後本焼きという工程を自動で行う事になります。その後上絵と焼きも全自動で行われます。ですから安く大量に同じ物が生産されるのです。

参考サイト1


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