「ようこそ」 都市伝説ネタ「ルージュの伝言」より
渋谷の裏手にある古びた繁華街で、京介は魅力的な女をナンパした。 どうやら彼女も「一夜限り」の相手を探していたようで、話はとんとん拍子に進み、二人はホテルへと入った。 女は琴音と名乗り、その豊満な肉体をシャワーで清め、京介の横たわるベッドに潜り込んだ。 琴音はなかなかに積極的で、その動き一つ一つが官能的だった。 歳は二十七と言っていたが、素肌は瑞々しく潤っており、張りもある。 魅力的なバストに引き締まったウエスト、そしてまるで絵に描いたように美しいヒップ。 京介が突き上げるたびに琴音は可愛らしい嗚咽を上げ、幾度と無く絶頂を迎えた。 そのうち雰囲気は最高潮に達し、京介は避妊具を着けずに侵入し、そのまま彼女の中で果てた。 翌朝、京介が目覚めるとそこに琴音の姿は無かった。 ホテルに入ったときに持っていたバッグも消えており、先に出た事が伺える。 「物取りか?」と一瞬思って服を確認したが、財布はちゃんと残っていた。盗まれた物は何一つ無かった。 元々彼女は一夜限りの相手を探していたのだ。事が済めばまた他人となる。 それ故朝になって女が居なくなっていると言うのは、別に不思議な事ではない。 後腐れなく終わりにするためには、事が済んだらすぐに離れるのが一番である。 そのため京介は不審には思わなかった。 まだぼやけている頭を目覚めさせようと、京介は洗面所に向かった。 洗面所の鏡を真正面から見据えたとき、京介はその場に凍り付いてしまった。 鏡には真っ赤な口紅で、こんな伝言が書き殴られていた。 「エイズの世界へようこそ!」 この瞬間、京介の人生は終わった。 END |