失敗や苦悩の中にも
私たちは失敗や苦悩の中にも意味や価値を見出すことができる。
140年前南北戦争に敗れた無名の兵士はそう教えてくれた。
そのことを知ったら人生は美しくそして楽しくなる。
他人に羨ましがられる人生でなく、自分が納得する人生を
テレフォン人生相談を聞いていたら、偶然、パーソナリティーの加藤諦三氏が、この無名兵士の言葉を紹介した。 「幸せになろうとして 富を求めたのに 賢明であるようにと 貧困を授かった・・・求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた 私は もっとも豊かに祝福された」 私は車を運転中だったが、この言葉を聞いて突然バーッと涙が溢れてきた。魂が震えた。魂の奥に言霊が届いた。 そして、本屋でその言葉達に再会した。それが本書であった。 この言葉達を加藤諦三氏が解説している。 フランクフルの苦悩する人の価値態度の論考等、違和感のない深い解説だった。ただ、言外に昨今のホリエモン騒動等、マネーゲーム世代の勝者達に対する著者の敵意を感じた。敵意といっては失礼かもしれない。私も、共感するところがないわけではない。 いずれにせよ、失意にある者、絶望の淵にあるもの、病に伏すものたちに大いなる慰めと再生のパワーを与える言葉達に間違いはない。 この経済至上主義の時代にあって、本書の持つ意味は大きい。 表面上の激しい刺激が終わった後、ふと沈黙に包まれ、我に返った時、その沈黙から生まれいずる大いなる治癒力を有した言葉達のようだ。あなたも本書を読むことによって根源的なるなにものかと対面できるであろう。
編集が良い
これに尽きる 本書は、年々、新しい物を生み出す力を失っている著者をいかに生かすという問題解決の一つだ つまり、翻訳・抜き出し・監修者・解説者の役割 である 略して学者の権威付け 詳細は『安心感―自己不安を「くつろぎ」に変える心理学』 『感情を出したほうが好かれる―「対人関係」に自信がつく本』 などの書評で詳説した著者は、元々批判評論は得意だが、脱却解決の具体論に 乏しいことは読者・リスナーなら周知だろう かつては、「こう生きるべきだ」「これが生き方だ」の具体論や 現実の社会情勢にまで踏み込んだ時もあった 『いま就職をどう考えるか―精神的失業者にならないために』 (以後「いま就職を」)が比較的近い著作の一つであると思われる しかし時代状況への理解と対応能力・具体策提示の力不足ゆえに 限界が浮き出てくる 「いま就職を」の書評でも述べたのだが、著者が、想定する 社会と現実の社会が同時代の生活者の中でも顕著な落差が出てきて しまったのである。その結果、具体論や人生論を機会は(只でさえ少 ないが、)年々減少の一途を辿っている これは編集者・出版社サイドがその手の本を書かせても売れないor 著者の商品価値を下げるだけということに気がついたからである 更に言えば、著者自身もテレフォン人生相談などを通して自身で 能力の無さをはっきり自覚せざるを得なかった 蛇足だが、ライブドアのニッポン放送の買収に著者が反対したのも 自身の市場における価値が編者・訳者・アドバイザーといった いわば、コネ的役割のみなのを自覚しているからだろう 実力で持って具体論を主張できなくなってしまった人の結果である。 マネーに異様な執着を見せたのは某ラジオ局なのは 一般社会人なら御存知のことでしょうが 「愛を後悔している人の心理」書評参照
何もできない自分でも価値がある・・・・
この著作は アメリカの無名兵士の言葉をベースに 加藤氏がいろいろと話題を展開している感じです。 私が強く印象に残ったのは 無名兵士の言葉ではなく この著者が述べていた 「人は成功したからといっても幸せにはなれない」 というところです。 自己蔑視している人は 努力して成功しても最後には破滅するみたいです。 何もできない自分も生きているだけで価値があるのだから 自己蔑視をしてはいけませんよね。 でも自分では気づかぬうちに 人は自己蔑視していることがあると思います。
なぜ自分の人生はこんなに苦しいんだと思ったら読む本
いつもながら含蓄のある加藤諦三さんの著作。言っていることは「運命のうけいれ方」とほぼ同じなのですが、やはり無名兵士の言葉がよいですね。声に出して、何度も読んでしまいました。苦悩にはすべて意味がある、ぼくはそう信じていますし、この本もそう言っていると思います。「人生って、つらいなあ、何でぼくだけ・・・」と思ったら、この無名兵士の言葉が胸に響くのではないでしょうか。
大和書房
心に橋を架ける言葉 ココロが壊れないための「精神分析論」―加藤諦三教授の早大講義録 (宝島社新書 251) (宝島社新書) 人生の重荷をプラスにする人、マイナスにする人 (PHP文庫) たくましい人 「本当の自分」はどこにいる―自分探しの心理学
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