イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)



イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)
イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)

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僕たちの歴史の短さ

星野さんの作品は、これが2冊目です。
初めて読んだ『旅をする木』ははじめての星野作品ということで
かなり衝撃的だったが、この作品はその衝撃度や新鮮さはなかった。
それでも星野さんのアラスカを、世界を視る眼は、とても鋭く、そして優しい。

星野さんは言う。
「僕たちの歴史とはついこの間の出来事なのだ」
彼の考え方や世界観のルーツに少しでも触れてみたい。


アラスカの雪

 1993年に出た単行本の文庫化。
 イニュニックとは、エスキモー語で「生命」。本書のテーマも、人間本来の生ということ。著者はアラスカに移り住んで数十年という写真家・エッセイスト。イヌイットや、アラスカに魅せられた白人たちと友情を育みつつ暮らしている。そのなかで見たこと感じたことが本書に詰め込まれている。原野に転がるムースの骨、真っ赤に実ったラズベリー、年老いた女性パイロット。人間の生き方について考えさせられる一冊だった。
 気障でセンチメンタル過剰なので、そういうのが苦手な人には受け入れられない本科も知れない。私もやや苦手。
衝撃的でした

初めて呼んだ星野道夫の本。

彼が見つめるアラスカの生命の営みに大きな衝撃を受けたことを覚えている。

人間も動物も自然もただあるがままに存在するアラスカ。

そこでの人間の存在なんて本当にちっぽけなものだ。

その感覚が人を謙虚な気持ちにさせてくれるように思う。

少なくとも本を読んだだけで僕はそうなれたのだから。

読後は、一度でいいから星野道夫の目でアラスカを見てみたいと思った。いったいどんな景色が見えるのだろう。
透明感のある著作です

 アラスカに暮らす人々の生活。カリブーやブラックベアなどアラスカに暮らす動物と繋がっている人の暮らし。著者がアラスカの自然だけでなく、そこに暮らす人々やその歴史に魅かれ、彼の地で暮らすなかで、如何に「生命」がアラスカの一部であるかを知ったかを綴っています。

 アラスカの厳しい自然環境の中で、抗うことなく暮らす人間と動植物。それらの生命が繋がり、関わっており、独立しては存在していないのだということを感じました。 またこうした暮らしの中で、「幸福を感じる瞬間とは、ありふれていて、華々しさのない、たまゆらのようなものだった」という言葉がとても印象的です 著者の作品は、この著作同様、自然の厳しさを語る中にも、透明感があるのでとても好きです。
いる、住む、暮らす。

「いる」ことから「住む」ことへの変化を綴ったエッセイ。 長年アラスカの自然を見続けてきた作者は、家を建てて彼の地に根ざして生きていくことを決める。 アラスカの雄大な風景を眺め、美しい写真を残してきた星野氏。 しかしそんな自然の中にありながら、人のぬくもりを強く伝える1冊。



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