やしち日記4
部分月食との苦闘[前編]
暑い日が続いている。
人間でさえ暑いのだから、年中毛皮を纏っている我が輩にとっての夏は避けられるなら避けて通りたい季節なのだ。
さて、表紙の写真はご覧になられたであろうか。
これは7/28に見られた部分月食の写真である。
ちなみに、この日の部分月食は午後8時30分頃がピークで月の4割が欠けるというものであったが
撮影時刻が8時50分頃であることを考えるとピークに近い状態であったと言えよう。
今回は主人がこの写真を撮影するまでの顛末を書きたい。
普段は月の影ぐらいにしか興味の無い主人が息急き切って帰ってきたのが8時30分頃。
まさに月食はピークのとき。着替えも適当に済ませ、撮影のために主人が用意したものは次の3つ。
デジタルカメラ (写真はCanonへのリンク) |  |
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| 三脚 |  |
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| 双眼鏡 |  |
デジタルカメラを三脚に装着した主人は、そのカメラのレンズの先に双眼鏡を充てた。ここで主人のひとこと。
「双眼鏡も三脚で固定できればいいのに」
安売りで買った双眼鏡である、無理な注文だ。しかし幸運にもレンズの径と、
双眼鏡の対物レンズ枠の内径がピッタリと合わさった。多少は撮影時のブレを抑えることができるはずである。
さて、これで撮影の準備が整ったと考えた主人であったが、実はその後の撮影がスムーズに進んだわけではない。
それは何故か・ ・ ・説明を続けたいところだが、ここから先は次回にしようと思う。
別に読者の気を引こう、といのではない。これ以上の長文に我が輩自身が耐えられないのだ。
しかし主人が一工夫をして、あの写真を撮影したのは事実である。
ヒントは、このデジタルカメラの特長である「撮影サイズを小さくすると高感度撮影が可能」という点である。
興味のある向きは、ご想像頂きたい。
1999/ 8/ 2
部分月食との苦闘[後編]
壮大なるドラマの終焉−
と意気込みたいところだが、予想通りというか案の定というか、前編から時間が経ってしまった。
月食の撮影から既に一ヶ月が過ぎようとしているが、気を取り直してお読み頂きたい。
セッティングを終え撮影を始めた主人が、間もなく呟いた一言。
「双眼鏡も固定できればなぁ」
何故、彼が同じような台詞を前回に続き呟いたか。それは写真のブレに原因があった。
いくらカメラが三脚に固定されていようとも、いくらカメラと双眼鏡がピッタリ合わさったとしても、
いくらデジタルカメラが暗いところにも強いとされていても、
彼はシャッターが開いている間に全く双眼鏡を動かさずにいる程の筋力を持ち合わせていなかったのだ。
月が欠けた己の姿を取り返すべく、じりじりとその姿を満月に近づけている空の下、
考え込む主人は一つの答えに辿り着く。それは前回のヒント
「撮影サイズを小さくすると高感度撮影が可能」
という特長を生かすこと。
撮影サイズを小さく設定すべくボタンを押下する主人、また何かを思い付きニヤリと笑う。
彼はさらに強制フラッシュモードに設定したのだ。
そう、フラッシュが焚かれることでカメラはシャッターの開閉時間を短くする性質を利用して
極力ブレを抑えようとする悪足掻きにも似た発想である。
しかしシャッターが短い分、カメラに入り込む光は少ない、まさにカメラの感度に任せっきりの撮影である。
ともあれ撮影は再開された。既に旧機種となってしまったデジタルカメラであるが、
その感度の高さは主人に月の姿を捉えることを可能にさせている。
| カメラのみ使用 2.5倍のズームでは何がナンだか・・・ |
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| 双眼鏡使用 フラッシュの光が網戸に反射してます(ダサダサ) |
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| 双眼鏡使用 網戸を外しました。月の色が微妙に変わります。表紙の写真とも比べてみてください。 |
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依然ブレも見られるが、そんな中のベストショットが表紙に使われたものである。
ちなみにこれらの写真には手が加えられていないことを補足しておこう。
手を入れることができないと言えることも補足しておこう。
1999/ 8/20
負け犬の遠吠え
主人の遠吠えが今日も響く−
また、ご贔屓の浦和レッズが敗れたらしい。所謂、負け犬の遠吠えである。聞くところによれば、これで4連敗とのこと。しかも、その全てが延長戦でのVゴール負けだと言うのだから、彼の鬱憤も相当溜まっていることだろう。ざまぁみろ、というところだ。
主人のこういう鬱積とした感情は、しばしばホームページ制作に向けられるらしい。以前、日本代表が不甲斐ない戦いを南米で見せていたときに開設されたページがワンワンハウスの別館であるが、今回の彼のエネルギーは観戦記の作成に向けられたようだ。内容は写真を交えながらの観戦記とのことだが、サッカーのことだけに終始していないのでどなたにでも読んで頂けるのではないだろうか。但し・・・愛するレッズの勝利に立ち会うことの許されていない主人である、内容が多少愚痴っぽいのは御承知おき頂きたい。
しかして観戦記が作られていった過程でも浦和レッズは負け数を重ね、2部落ちの危機ということになっている。主人は努めてこのことを口にしないが、友人達には彼の思いなぞは無関係のようだ。純粋に「危ないね〜、大丈夫?」と声を掛ける者、「もうダメだよ、観念しな!」と毒突く者、何も言わずに指を4本立てる者(4連敗!)、いろいろである。きっと普段からの人間関係が因果応報として舞い戻ってきているに違いない。
しかし本当に2部落ちが決定したとき、主人のエネルギーはどこへ行くのだろうか。また新たなページが生まれるのだろうか、ワンワンハウス本館が大きく形を変えることになるのだろうか、それとも新しいデジカメでも買ってしまうのだろうか。我が輩にとっても、戦々恐々とした日々が続きそうだ。
1999/ 9/20
身から出た錆
実を言うと、このページへのアクセスは最近非常に少ない。が、カウンタの数字は延びている。これはカウンタを共通に使用している別館にほとんどが流れていることを意味している。このページへのアクセスがどれだけ少ないかをここで公表して、今ここを読んでくれている貴方を褒め称えても構わないのだが、あまりの少なさにショックを与えるのも得策でない。まぁ、それだけ少ないということだ。 日記と称しておきながら月1回ペースでの更新ではアクセスは望むべくもない。これも身から出た錆である。
さて本題に移ろう。3連休だったこの週末、我が主人は横浜MM21にいた。最近この地域にできた"わぁるどぽぉたぁず"なるところへ行っていたようである。ここは主人に言わせれば「妙にソフトクリームばかりが売れている以外は普通のデバート」ということらしい(実もふたも無い!)。 連休中で天気も良かった日のことである、人出が多かったことは想像に難くない。そんな横浜が夕焼けに暮れなずむ頃、主人に悲劇が起ころうとしていた。
日も既に落ち、"わぁるどぽぉたぁず"に隣接する遊園地で廻る観覧車がライトを浴びている。そんな美麗な雰囲気の中に颯爽と歩み出す主人の姿がある、デジタルカメラを片手に。そう、昼間明るい中の風景も撮影した彼ではあるが、今日の本当の目的は夜景であった。しかも、肩に掛かる黒いカバンの中には三脚まで用意してある周到さ。早速彼は構図を決めるべく、若い男女がイチャつき・・・もとい、語り合うベンチの中をウロウロし始める。標的は観覧車か、高くそびえるビル群か。やがて場所に目星を付けた彼が一言。「やっぱり三脚が必要だろうなぁ」・・・果たして本当に必要なのか我が輩には分からないが、得意げに三脚の脚を伸ばし始めたときである。「あのぉ、、よろしいですか?」と声を掛けてきたのは30過ぎの男性。奥さんと子供を連れている。そう、彼にシャッターをお願いしているのだ。普段そう声を掛けられても、だいたいは連れの方へ、という経験ばかりの彼である、緊張したのだろう。「いいですよぉ」と答えながらも、カメラを受け取る手が震えるのが見てとれた。煌く観覧車を背に立つ親子と、それに対する彼が声を掛ける。「ハイ、撮りますよ〜〜〜、あれっ?」・・・お父さんが慌てて寄ってくるが主人には分かっていた。シャッターの横の単なる平面を彼は押していたのだ。これでは写る写真も写るハズがない。改めてカメラの前に構える親子・・・次は問題無くシャッターを切った主人であった。
随分長くなってしまったが、実はこれはまだ前振りである。己の気の小ささに苦笑いを浮かべつつも、その緊張が依然解けきれていなかった主人に再び声が掛かる。「お願いします〜」次にカメラを差し出して来るのは4人組みの女の子達であった。彼の緊張がさらに高まってしまったのは言うまでもない。予め決めていたのだろう、女の子達はソソクサと高層ビルの前に並び始めた。その間に主人も慎重にシャッターボタンの位置を確認し、手の汗を拭っている。「ハイ、撮りま・・・あれ?」今度は何だ?なんと、彼女達の姿をファインダーから逃してしまったのである・・・イヤ、そんなカッコ良い状態でない。カメラを構えた途端にファインダーの位置が分からなくなってしまったのだ。確かに夜景の中に立つ人間と自分の目の間に、黒いカメラのファインダを持ってくることは厳しいことなのかもしれない。だが再びカメラを構えたときも、主人はやはり彼女達の姿を見失っていたのである。よっぽど相性の悪いカメラだったのか、それともこれが主人のレベルなのか。
こんなパニック状態の中を主人はどうやって乗り越えたか、想像頂けるだろうか。実は・・・目標を見失いながらもカメラを構え続けていた彼は、既に腹を決めていた。「このまま撮ってしまおう」彼は心で呟く、冷や汗が流れる。そして意を決して「ハイ、チ〜ズ」・・・ファイダーで確認されることなく撮られた写真がどうなっているかを彼は知るべくもない。それでも後悔の念が湧いてくるのだろう、その日はナカナカ寝付けなかった主人である。これもイッパシのカメラマン気取りでいた主人の身から出た錆に違い無い。
1999/10/13
サポートセンター
サポートセンターというものをご存知だろうか?消費者が製品に疑問を持った際に、その疑問に答える生産者側の窓口のことである。略してサポセン。一時期東芝ビデオ問題としてテレビ・雑誌等で話題になった部署とは若干毛色が違うものの、生産者側と消費者側が接する部分としては共通の部分を持っており、同様に苦労の絶えない部署であるようだ。詳しく知りたい向きは有名なページであるサポートセンターの秘密を参照されたい。
9時を過ぎた頃に鳴る電話、これらのほとんどは主人の父親から掛かってくるものと思って間違いない。
「あ、お父さんだ。忙しいのか?いや、そうならいいんだ・・・あぁ、なんだ。あれだ。」電話がこう始まるとき、主人は覚悟を決める。 彼はひとりのサポーターに変身するのだ。「あぁ、あれだ・・・ホームページを見るためにな、あぁ、なんだ?あれだ。」・・・父親の名詞のなかなか出てこない会話にも最近は慣れたものだ。名詞を当てはめながら、話しがそれなりに成立していく。
父親からの質問は多岐にわたる。まさしくサポートセンター状態だ。「うぃんどうず98のぷろだくと番号がわからない」事件があったのは半年くらい前のこと。インストールされた状態で出荷されたパソコンを使うために必要な番号が、箱の中をどんなに探しても見つからない、と言う。曰く「番号はあるんだ。5桁、7桁、5桁の数字があるんだが、入力するところは5桁の数字が5つ必要なんだよ。な〜んで入んないんだぁ?」このときの父親の声を、主人は一生忘れないだろう。不憫に思った主人だが、当時ウィンドウズ95しか知らなかった主人にはロクな助言を与えることはできず、また代わりの番号を教えることも(違法行為になるのだろうが)できない。時間ばかりが過ぎていき、とりあえず主人の入っているネットのフォーラムで聞いてみることでその場は収まった。
人の好意というものはありがたいもので、夜中であるにも係わらずそのフォーラムに挙げられた主人の質問に幾つもの反応が寄せられた。 「0(ゼロ)とO(オー)を押し間違えているのでないか」「OEMという文字まで打ってしまったのでは」「絶対にあるハズだから探すべし」等など。ひょっとしたら主人自身も弱りきった面を見せていたのかもしれない、「がんばってお父さんを励まして上げて下さい」などと暖かい言葉を掛けてくれる御仁までいた。
結末はこうである。朝になるなり主人の方から掛けた電話に出たのは母親だった。 「あら、もう機嫌良く出掛けたわよ。」 「・ ・ ・ は?」 「なんかネ、よく探したらあったって、番号」 「・ ・ ・ ・ ・(どひゃ〜)」 主人の受けた衝撃は幾ばくのものであったか。・・・こうして始まった、父親のパソコンライフだが今はホームページ作りの真っ最中である。主人が実家に戻ったときの直接指導が効果あったのか、それなりに作業は進められているらしい。だが、メールフォームやアクセスカウンタの記述までコピーして貼り付ける、という荒業で主人が驚ろいたのは、つい最近のことである。こちらが、その父親の作ったホームページ。歳を重ねても新しいことを始めようとする、その心意気には素直に拍手を送りたい。しかし最近、父親は自分の妻にこう愚痴をこぼすらしい。 「最近冷たいんだ、アイツ」
1999/10/22
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