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タクシーとハイヤーの違いをご存知か?広辞苑には、こう書かれている「タクシー(taxi):街中や一定の場所で客の求めに応じて乗せる営業用自動車」「ハイヤー(hire):(賃貸・賃借の意) 客の求めに応じ、営業所から派遣する運転手つきの乗用車」。・・・お分かりか?
ところで、ハイヤーに乗ったことがおありか?「乗ったことがある」と自信を持って答えられる方は読み飛ばして頂いて良い。だが「多分、あれがハイヤーだったに違い無い」程度の方は読まれるが良い。今週末ハイヤーに乗ったと豪語する主人が語るハイヤー像と照らし合わせてみられたい。
ひょんなことでハイヤーに乗ることになった主人であるが、その理由をここに書く必要は無かろう。とにかく、ひょんなことがきっかけだった。路上に止まるハイヤーに、特に普通のタクシーとの差は見られない。いや、屋根の上に飾りが付いていない、という違いはあるがこんなことは重箱の隅の話しである。しかし、中にいる運転手は違った。主人の姿を見つけるや、さっと車外に飛び出し後ろのドアを開け客人を待つのである。まして昨日の雨が降るしきるなかで傘を片手にドアへいざなう姿はタクシー運転手には見られないもの。そう、まず自動ドアなんてことはない『ドアは手で開ける』のがハイヤーである。
そして中に入ればさらなる違いに気付く。導かれた後部座席には中央に肘掛けがある。そう『5人乗りなんてチャチなことを考えない』のがハイヤーである。
ん?これでは説得力に欠けるとな?まぁ、落ち着くが良い。次に挙げる点は、ハイヤーに乗った誰もが気付く点だろう。そう、タクシーの命綱である『運賃メータが無い』のがハイヤーなのである。そう「1キロいくら」なんてケチくさい世界ではない。おそらく半日、1日というゆったりとして優雅な時間に生きるのがハイヤーである。
そして、この優雅な世界を演出するのが運転手の言葉づかいである。無言でアクセルを踏み始めるのがタクシー運転手のイメージとして容易に浮かぶものだが、ハイヤーは違う。『よろしいでしょうか/承りました、の世界』がハイヤーなのである。
如何、これが主人の乗ったハイヤーの真実である。もちろん車内の装飾など他に語るべき点も有るのだが、大事なのはその優雅さに満ち溢れた世界なのだろう。もっとも優雅よりも優香の方を好む主人には、ドアが開けられるのを待つ程の我慢強さを持ち合わせてはいなかった。手を煩わせまいと、率先して自分でドアを開けてしまった主人である。ハイヤーを降りて、大きく深呼吸をした姿が微笑ましい(・・・か?)。
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