このドキュメントそのものは極力「ネタバレ」を排除したつもりですが、ここのリンク先にはネタバレ情報が含まれています。あらかじめご了承ください。

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 では、昔に一世を風靡したゲームブックについて、お話ししましょう。
ただ、すべて私の主観的な意見であることをお断りしておきます。
将来的には作品名の横に著者名を付する予定ですが、現時点ではご容赦ください。

 ゲームブックとは、まあ一冊が400から1000くらいの項目(パラグラフ)に分けてあって、指示にしたがって他のパラグラフに飛ぶことでゲームになる、というものです。 たとえば、

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 (あなたがこの番地に前に来たことがあるのなら、以下は無視して112に飛べ)
 あなたが部屋に足を踏み入れると、散乱していた白骨が宙に浮きあがり、あなたに襲いかかってきた!

 骸骨戦士    戦闘力12 体力点6

あなたはこの戦闘では逃げることができない。
もしも「ルビーのブローチ」を持っているのなら、それを使ってみてもかまわない(21へ)。
あなたが戦闘に勝てば230へ進む。

といった感じのものですね。双葉社のファミコン関係のゲームブックなどは、やったことのある人も多いのではないでしょうか。残念ながら、コンピュータゲームの隆盛と、テーブルトークRPG人口の増大に伴って衰退していってしまいました。
古本屋で100円から300円くらいで売っていますので、もし見掛けたら買ってみてはいかがでしょうか。

 もしあなたが「これは」というゲームブックをご存知でしたら、ぜひお知らせください。そしてもしよろしければ、そのレビューを寄稿して頂けないでしょうか。



社会思想社教養文庫

もう少し詳しいレビュー(ネタバレを含みます)

ファイティングファンタジー・シリーズ
「火吹山の魔法使い」
「運命の森」および「サソリ沼の迷路」
「さまよえる宇宙船」

ギリシャ神話アドベンチャーゲーム・シリーズ
「アルテウスの復讐」

 かの有名なファイティングファンタジーシリーズの中では、自由度の高い冒険の可能な「サソリ沼の迷路」が文句無しのお勧めです。スタート時に善悪中立の魔法使いの中から一人を選んで依頼を受け、それによって目標が変わるようになっています。理不尽なデッド・エンドがほとんど無いというのもポイントが高いですね。
 海賊船の船長になって掠奪を繰り返す「海賊船バンシー号」もなかなか面白いと思います。ただ、「ある島に到達するまでに略奪した財宝の量をライヴァルと競う」という設定のため、目的地に到達しても結局金貨が足りなくて負け、などという不満の溜まるバッドエンドを迎えることがままあります。とはいえ、自分が海賊船の船長であるという異色な設定は非常に魅力的ですし、トータルでは良いゲームブックだと言えると思います。
 しかし、ファイティングファンタジーの後期の作家の作品は、(何の情報も無しに)右へ進むか左へ進むかと聞いて、右を選んだらクリアできないというようなのがあり、(私は)あまり好きではありません。

 テーブルトークRPGの「トンネルズアンドトロールズ」のソロプレイもたくさん出版されました。非常に味わいがあり、面白いシリーズですが、正直いってバランスは無茶苦茶です。

 「モンスターの逆襲」は今はなきウォーロック誌に掲載されていた作品がリメイクされたもので、様々なモンスターに変化して復讐を遂げるという非常に良くできた作品です。ウォーロック誌掲載の時には「クロマティックドラゴン」だったのがゲームブック版では「スペクトラルドラゴン」になっていたのは笑えますね。

創元推理文庫

 翻訳物から日本の作家の作品まで、山ほどでています。
 秀逸な魔法システムをもつ「ソーサリー(シリーズ)」はお薦めの逸品です。魔法使いを選んで冒険をすると、呪文書を暗記する気分が味わえます。冒険が始まったら二度と呪文書を見ることはできず、戦闘時に間違った呪文を選ぼうものなら、体力を激しく消耗した上に敵の一撃を食らってしまいます。
 テーブルトークRPGのドラゴンウォーリアーズの世界を舞台にした独特の雰囲気を持つ作品群(「吸血鬼の洞窟」あたりがバランスが良い)なども出版されています。

 日本の作家では「夜の馬」「ドルアーガの塔(シリーズ)」「パンタクル(シリーズ)」「暗黒教団の陰謀」「モンスターの逆襲」「ニフルハイムのユリ」などが特に良くできています。

 「ドルアーガの塔」は三冊かけて60階建ての塔(もちろんテレビゲームとはぜんぜん違います)を登って行く非常に歯ごたえのある作品です。「パンタクル2」の魔法システムは私のオンラインゲームブックでも大いに参考にさせて頂きました。「暗黒教団の陰謀」は、なんとあのクトゥルー神話をベースにしたゲームブックで、ダゴンやディープワンと戦うこともできます(絶対勝てませんけど)。

富士見ドラゴンブック

もう少し詳しいレビュー(ネタバレを含みます)
「鷹の探索」

 AD&D関係のゲームブックが多く出版されています。「ウェイレスの大魔術師」「奪われた竜の卵」はドラゴンランス戦記のファンにはたまらない作品です。ただ、ゲームブックとしてのみ見た場合には特にすごいというわけではありません。

 ほかには、「魔法の王国」シリーズの第一巻「魔力の杖」が面白いでしょう。魔術師のもとで様々な魔法を習っていく過程が楽しめます。
 対戦型ゲームブック「レッドドラゴンの逆襲」も名作です。(誤植が多いですけれども。)ただ、これは現在では入手困難なのではないかと思います。
 「鷹の探索」はバランスが良く、自由度も高い作品でしたが残念ながら続編は出ませんでした。

 ドラゴンウォーリアーズの世界を舞台にした「ブラッド・ソード」シリーズはややシビアなのを除けば良い作品でした。このゲームの盗賊(Trickstar)の弁舌は、盗賊かくあるべしと言うような素晴らしいもので、テーブルトークRPGをやる際にも参考になります。おしむらくは、最終巻までの翻訳がでなかったことでしょうか。

二見書房

 ドラゴンファンタジーシリーズは聞いたことのある人も多いでしょう。どの作品も共通して死ぬとパラグラフ14に飛ばされます。「ピップ」「エクスカリバー・ジュニア」の名は有名になりました。

双葉文庫

 双葉社のゲームブックで私が強く推すのは、「少年魔術士インディ マジカルインフェルノ」です。ファミコンのゲームブック化ではないので非常にマイナー(失礼)ですが、ストーリーは非常に良く出来ています。ブラックファイアを使って灰になった死者を蘇らせるなんて、D&Dを彷彿とさせますね。

日本ソフトバンク

 アドベンチャーコンバットゲーム「LOST WORLDS」というのがありまして、ゲームブックに分類するべきかどうか難しいところではありますが、ここに紹介しておきます。
 このシリーズの本は非常に変わっていて、それぞれの本が一人(一体)のキャラクターを表現しています。対戦型ゲームになっており、二人のプレイヤーはそれぞれ自分の本=キャラクターを選び、相手のキャラクターと一騎討ちをします。「戦闘だけ」ではあるのですが、非常に細かい戦闘システムをしていて、非常に魅力的なものでした。残念ながら、古本屋などで見たことは一度もありません。

アスキー

もう少し詳しいレビュー(ネタバレを含みます)
「ラプラスの魔」
「金色の箱」

正誤表
「ラプラスの魔」(2000年4月16日更新)

 「ラプラスの魔]はパラグラフ指定に欠落・欠陥が多く、私の持っている版ではエピローグまでたどり着けません。ただ、修正しさえすれば非常に面白く、かつ特徴的な作品になります。コンピュータ版「ラプラスの魔」のよく出来た移植と言えるでしょう。 「金色の箱」は真女神転生IITRPGのサプリメントに収録されている短めのゲームブックです。


ホビージャパン

もう少し詳しいレビュー(ネタバレはほとんどありません)
ミドルアースクエスト「角笛城の反乱」

 テーブルトーク寄りのゲームブックがいくつか出ています。「幻のユニコーンクエスト」(これは完全にTRPGですが、ゲームブック式のストーリーがいくつか載っています)、「ミドルアースクエスト」などですね。

ふう、少し語り疲れました