少人数指導(授業)より少人数学級を!
県は教育広報で今年度から始まった少人数指導(授業)を礼賛している。曰く。「教師にとっては、児童生徒一人
一人にきめ細かな指導ができる、個に応じた活動や教材の工夫ができる。」
しかし現実に聞こえてくる声は・・。
確実に授業時数が増えてきて大変ということ。ことに小学校では、低学年担任の先生が、子ども達を大急ぎで帰したあと、中高学年の少人数授業に駆けつけなければならない。低学年の子どもが何かのトラブルで泣きながら、高学年の少人数授業に行っている担任を待っているという笑えない話もある。個に応じた指導も、1教科だけの指導では、子どもの全体像がわからないので、手をつけにくい。「個に応じた活動や教材の工夫」に至っては、とてもじゃないが物理的にも時間的にも無理、自分の学級の子どもの日記すら読む暇もないと、怨嗟の声ばかりである。
子どもにとってはどんなことを言っているか。曰く。「発言の機会が増え自信がつく。質問も気軽にできる。いろいろな活動ができ楽しい。自分の課題が解決できる」
本当にそうかどうか、子ども達に聞いてみるといい・・・。
仲のよい友達や先生と分けられて別の授業はいや。仲の良い子に教えて貰えない。はやく自分の学級に帰りたい。自分の教室でなく会議室等で落ち着かない。あまり笑うことが少ない。」中学生に至っては「なんか競争させられているような気がする。」更には「できない子ばかり集められているような気がする。授業で起こったことが違うので友達と話が合わない。特定の教科だけ少ない人数にするわけがわからない。」等々、否定的な声が多いのである。
これらの子どもの声は、学習や授業というものが、学級集団の熟成や好ましい人間関係の醸成によって、初めて成り立ったり進化していくものであることを教えている。授業だけ、それも特定の教科だけ少人数指導をすればいいという県の方針は、根本的に間違っている。今、求められているのは、県の広報が言うように「きめ細かな指導や、分かる楽しい授業や学ぶ楽しさ」を実現するためには少人数指導(授業)ではなく、まず「少人数学級」なのである。
欧米先進国と比較してみるがいい。1学級40人等という無茶苦茶な学級編成はどこにもないのである。30人学級すら未だ実現しない県は、少人数指導(授業)等という小手先の政策をやめて、直ちにせめて30人学級実現に尽力すべきなのである。