教師の喜びとは?

 まだ若かった頃、教頭さんに誘われて喫茶店に行った。いつもお茶など奢ってくれるので同期の仲間と二人ホイホイとついて行ったんだ。
話に花が咲いて教頭さんが、
 「教師になって今までで一番うれしかったことをはなしてやろう。」
 「へー、何ですか?」
 「いろいろあるがね、なんと言っても一番うれしかったことは、28かそこらの時だったな。校長先生から先生方の給料の計算を任されたときが一番うれしかったな!」
 「当時は事務官なんてまだいなくてな、給料計算のような大事な仕事は誰でもやらせて貰えるわけではない。余程校長先生に信用がないと任される仕事ではなかったんだぞ。! 」
小鼻がピクピク動いています。確かに給料計算は大切な仕事だが私たち、
 「・・・・・」
よせば良かったのに、いつも皮肉を言うことの好きな同期が言ってしまった。
 「すると、先生は本当は教師より事務官になりたかったんですか?」
教頭さんの顔色が変わったね。追い打ちをかけるのが好き?な私が、
 「そうやねー、僕だったらそんな仕事やれと言われたらいややねー。他人の給料計算して何が面白いんですか。教頭先生も変わってますなー」と皮肉った。
同期がとどめを刺した。
「もっと子どもと関わることでうれしかったことはないんですか。さみしい話やねー。」
この教頭さん、怒りだしちゃつてね、以後、我々は二度と酒もお茶も奢って貰えなくなったね。
(事務官さんへ!事務官さんの仕事を軽く見たりしているわけではありません。事務の方の仕事がどんなに大切で大変かわかっているし、学校になくてはならない職種です。ただ、ここでは 教師として子どもに直接関わった話しを聴きたかっただけなんです。もし事務官さんがこれを読んでくださっていたら、どうか気を悪くなさらないでくださいね。)
 まー、怒らせた我々も我々だけど・・、給料計算も確かに責任の重い大事な仕事だけど・・・校長さんに信頼される事も大事だけど・・やっぱり、教師なんだから・・・「子 どもとの思い出とか、忘れられない子どものこととか聴きたかったのよ・・・。」
 ところであなたなら何を挙げるの?一番に子どものことが出てくる教師でいつまでもいて欲しいな!
応援してます!