子育てパパママの応援歌
2.子育ては二人で!

なにかで読んだ記憶がある。「金を残すは下の下、名を残すは中の中、人を残すは上の上」
子育てが大変だったとき私は、自分にも妻にも「学校での仕事だけでなくて、我が子を育てることも上の上のことなんじゃないかな」と話したことがある。

 知人の会社員はまさに猛烈社員を地でいく男だった。年中無欠勤、朝は早くから出社し帰りはいつも午後10時11時はざら、30前後にして職場の中心的な役割を担い、 将来を嘱望されてもいた。時には家にも仕事を持ち帰り、趣味というほどのものもなく休日出勤も珍しくなかった。奥さんはそんな彼を「真面目で仕事熱心でとても頼りに なる」と尊敬もし信頼していたから夫婦仲も円満だった。
 ところが長女が誕生してしばらくした頃から、少しずつ夫婦仲がおかしくなり、やがて離婚の危機を迎えた。仕事一筋の彼は子育ての一切を妻に任せきりで、長女が誕生 する前と少しも変わらぬ仕事人間だったからである。いや、愛する家族が増えてより責任を感じた彼は更に仕事人間になっていったからである。  よくあるパターンである。

 彼には経験がないから、子育てというものが実はどんなに大変なものであるかわかっていなかった。乳児を毎日毎 日育てるということは、それはそれは言語を絶するほどの大変なことなのである。人間の子どもほど育てるのが大変な生物は他にないのである。それだけにまた、人間の子 育てほど楽しく尊いものもないのだが、彼にはこれがわかっていなかった。だから、「俺は家族のために一生懸命働いているのだ、子どもを育てるのは妻の仕事だ、それが 当たり前だ」と思いこんでいたのです。
 どうしてこんなことをくどくど書いているのか、もうおわかりでしょう。子育ては夫婦二人で力を合わせてする、こんな当たり前のことを言いたかったのです。私も妻に は偉そうには言えませんが、おむつも洗ったし、保育園の送り迎えもしました。職場を抜け出して授業参観に駆けつけたこともありました。今、思うとそういう生活は大変 には大変だったけど、どんなに潤いのあるものだったかよくわかります。長く教師をしていて、前述の知人のようなお父さんは減ってはきましたが、まだまだ子育てをかえ りみない父親は多いのです。社会や会社がそうさせている事も多いのですが、父親にも育児休業とか男女共同参画社会とか、少しずつ変わってきていることも事実です。
「子育ては二人で楽しんで!」若いカップルに贈りたいキーワードなのです。だって「子育ては未来!」なのですから。応援しています!