不登校からデザイナーへ
長い教師生活の中で担任していた学級から唯一不登校になったのがK子だった。たしか中学1年の秋頃からK子の
不登校は始まった。当時は(いや今もかも・・)彼女の不登校の要因は全くわからなかった。パニック状態にに近い母と共に、あらゆる情報を集め考えられる限りの手を尽くしたが、結局好転せず、彼女の不登校は中学校卒業まで続いた。なんとか進学した高校でも、彼女はやはり不登校になった。
彼女の転機になったのが何だったのかはわからないが、高校をやめて、服飾デザイン専門学校に通い始めて、「1日も休まずに通っています」と彼女の母から連絡を貰った。彼女が中3のとき、「K子が作ったのです。文化祭に飾って貰えませんか」と、母が見事なウエディングドレスを持参されたことがまざまざと思い出された。
何年か後、彼女のデザインが賞を受け発表会の案内を貰って出かけて行った。彼女は大きく変貌し輝いていた。中学時代の不登校の面影は全くなくなって、明るく笑い輝いていた・・・・。その後も新進デザイナーとして新聞に載ったこともある。
今、私は多くの不登校の子ども達に、「大丈夫!あなたの輝く舞台は必ず用意されているんだよ。ゆっくり休んでその日をその舞台を見つければいいんだよ」、そんなメッセージを送ってやりたい。