オーフェン小話
掲示板でかかれた小話を集めてみました(笑)ガシガシ暴走しましょう(^^)
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★コギーにお・ま・か・せ★【99年6月3日〜99年6月9日:只今仕事中!さん〜某昼チャットより〜】
(名探偵コンスタンス・マギーとその仲間たちの愉快な活躍!)

−導入編−

コギーは久しぶりの依頼により犬オーフェンを連れて歩いていると、魔女だと噂の占い師ラシィを見掛けた。占い好きの彼女は少し見てもらう事にしたが――
ラ「今日はお月様とお星様の位置がすっごく悪いですぅ。外出は凶ですぅ。ラッキーアイテムは骸骨ですぅ」
コ「オーフェン!今日、運勢が悪い日だから仕事を休むわよ♪」
オ「ただでさえ依頼が少ねぇんだ!ちゃっちゃと働け、このへっぽこ私立探偵が!」
犬オーフェンにしこたま噛み付かれ、無理矢理引きずられて依頼主であるソリュード邸に連れて行かれた。
「実はこのようなものが送られてきまして…」
サルアがコギーに手渡したものは、今世間を騒がしている謎の怪盗キース(笑)からの挑戦状であった。
コ「こ、これは――請求書?ずいぶんと買ったのね、41万ソケットですって…一体何を」
オ「このウスノロ無能探偵がっ!」
後ろからコギーの頭に踵落としを食らわせる。
オ「よく見ろ、こいつはヤツの使う手段だ。狙った相手の名前で浪費して、その請求書の裏に盗みに入る日にちと品物を書いて送りつけるんだ!覚えとけっ」
コ「ううっ…取りあえず、今日はここで張り込みね。でも何でターゲットが手彫りの馬の置物なのかしら?」
オ「それは――キースだからな」

−?編−

コ「うふふ、こうしてターゲットを見張っていれば、あの怪盗を捕まえられるかも♪そうしたら、私は一躍有名人!依頼もいっぱい来るようになるわぁ」
オ「相手は神出鬼没・問答無用・理不尽大王の怪盗キースだ。そんな風に浮かれてっと出し抜かれるぞ」
屋敷の居間にターゲット――どうみても価値の無い木彫りの馬を置き、犬オーフェンは何やらあちこちに仕掛けを作っていた。
オ「ふう、あとは指定の時間――夜の7時を待つばかりだなって…てめぇも働かんかいっ!」
のんびりとティータイムを楽しんでいたコギーに肉球攻撃(顔面に張り手)を食らわせ、更にさんざん噛みついてからティーセット(ケーキ付き)を自分のものにした。
コ「うう、さすがわ愛玩家畜の血の野獣PartU…いえ、主人をも攻撃するから愛玩鬼畜かしら…」
オ「やかましいっ!」
ボロボロになりながらコギーは依頼主と打ち合わせをする為に部屋を出ていった。
――夜――
そろそろ指定の時間になろうかという頃、庭が何やら騒がしくなった。
ボ「うわーはっはっはっはっはっはっはっ…この怪盗キースの助手にして偉大なる闘士ボルカノ・ボルカン様がこの屋敷のお宝をいただきに来た!神妙に出しやがれ!!」
ド「兄さん…罠に引っ掛かって逆さ吊りになって言っても迫力無いよ。だからもう少し慎重に進もうって言ったのに…」
犬オーフェンの仕掛けたトラップにはまったボルカンの横で、ドーチンは深い溜息を吐いていた――合掌。
その様子を部屋の窓から見ていたコギーが、ロープを手にしてドアの方へと駆け寄る。
コ「よし!捕まえるわよ、オーフェン行きましょう」
オ「あれは囮だ、ここを離れるな…奴は必ずここへ来る!」
「その通りです。お嬢さん――」
声のした方へ振り向くと、大きな花瓶から頭を出した怪盗キースが居た。
コ「大きいとはいえ、子供一人も入らない花瓶からどーして怪盗がっ!?」
オ「馬鹿だなぁ――それはキースだからだ…」


捕物騒動編−

怪盗キースはどう見ても全身が入らないであろうかと思われる大きな花瓶からさっと飛び出してきて、シルクハットと仮面を整え、軽くお辞儀をした。
キ「予告通り木彫りの馬を戴きに参上しました。さぁ、そこをどいて下さい」
コ「いいえ、あなたは今日ここでこの美女探偵コンスタンス・マギーに捕まる運命なのよ。オーフェン!」
犬オーフェンは天井の手綱をひいた。すると捕獲用のネットと鉄アレイが怪盗キースめがけて落ちてきて、あっさりとそのネットの中に収まってしまい、まともに鉄アレイを受けて気絶してしまった。
オ「ま、こんなもんかな…あとは警察の仕事だ」
テーブルの上においてあるベルを鳴らした。すると扉が開き、ダイアン・ブンクト警視(キャリア組で有名である)と彼の仕事のパートナー犬であるチャイルドマン――もとい、チャイルドドック、そして警官8名が入ってきた。
コ「い、いつのまに警察が屋敷にひそんで?」
「依頼人のサルアさんに頼んでこっそり配備してもらったって、オーフェンさんが言ってましたよ」
気が付くと、新聞記者見習いのマジクがカメラを片手にコギーの横にいた。どうやら警察と一緒に入り込んだらしい。
マ「やっぱりあの大怪盗キースの捕物はしっかり密着取材しなくっちゃいけませんよ。大スクープですからね」
警察がネットまみれキースを囲み、手錠を掛けようとしたが――それはダミーキースであった。
ダ「これは…変わり身の術か!」
キ「はっはっは、この私を捕まえる事は出来ませんよ。何故なら手品に精通していますから…さぁ、愛しいアンジェリー出てきてちょー」
そう言うとシルクハットを取り、中から鳥を取り出した。その鳥は体長は3メートルはあろうかと思われる翼獣であった。
マ「どんなに仕掛けがあっても、それは絶対に手品とは言えないんじゃ…」
オ「キースに常識や物理法則が通用するかっ」
コ「えーい!必殺のトラップ発動よ」
オ「あ、馬鹿。あの仕掛けをこんなに人がいる所で発動させんなよ、周りを巻き込んじまう…」
コギーが天井の手綱をひくと、部屋の壁という壁から弛緩剤を塗ったダーツが飛び出してきた。そしてお約束のように怪盗キース以外の者に刺さり、次々と倒れていった。


−死闘編−

チャイルドドックはコギーの迷惑トラップに巻き込まれたダイアン警視達を手冷ややかな目でめんどくさげに当てし始める。
キ「それでは確かに馬の彫刻を戴きました」
怪盗キースはあっさりと獲物を捕らえ、派手に窓をぶち破って屋敷を出ていった。
オ「逃がすかぁぁぁぁぁっ!」
その後を犬オーフェンは追いかけて、屋敷の中庭へとやってきた。
キ「私の後を追ってきたとはさすがですな、でも捕まえる事は無理ですな」
オ「ずいぶん自信があるじゃねぇか。俺をただの犬だと思ったら、痛い目に合うぜ」
そう、犬オーフェンは《骨の塔》出身の最強の魔術犬−ドッグ・オブ・レザー・エッジ−と呼ばれていたのだ。そしてあのチャイルドドックの生徒であった。
オ「我は放つ光の白刃!」
キ「バリアー!」
オ「ほほう、貴様も魔術を扱うのか――なら遠慮はいらねぇってことだな」
怪盗キースは懐に手を入れると、片翼1メートルはあるかと思われる凶悪なギザギザの付いたブーメランを取り出した。
オ「一体どこにそんなもんしまってるんだ。さっきの翼獣といい…」
キ「先ほども申しました通り、手品でございます。」
オ「…まぁそんな事どうでもいいや。おとなしくお縄を頂戴しろっ!」
周りの空気が一気に緊迫感を増したその時、夜のしじまに笑い声が響き渡った。
ボ「わーはっはっはっはっはっ。ご主人様、お迎いに上がりましたぜ!」
ド「せっかく罠を解いてあげたのに置いて行くなんて酷いや、兄さん…」
オ「人(犬?)がせっかく仕掛けた罠を…やいてめぇら、覚悟しやがれ!」
取りあえず地人兄弟を魔術でこんがりムラなく焼き上げる。しばらくして背後からコギーが息を切らしながら走って来た。
コ「はぁ、追いついた――怪盗キースは!?木彫りの馬は!?よし、まだいるわねっ!捕まえるわよぉぉぉ!」
コギーは昼間に仕掛けておいた庭のトラップ――竹槍やら撒きびしやらを発動させたが、怪盗キースは涼しい顔で次々と倒れたボルカンを盾にして攻撃を避けていった。
キ「はっはっはっ、甘いですよ。お嬢さん――をや?」
いつのまにかダメージから回復した警察に取り囲まれていた。チャイルドドックは相変わらず無表情で後ろから見学を決め込んでいた。
コ「えーい、こうなったら最後の手段よ!『これで怪盗なんてお手軽逮捕♪』発動!」
庭に埋設していた地雷が一斉に炸裂し、警察ともども吹き飛ばした。
オ「この無能がぁぁぁぁぁぁっ!よく状況を考えて使わんかいっ」
キ「地雷を使うとは…さすがわ強敵。『強敵』と書いて『とも』と読むモノなのですよ。それではごきげんよう!また遊びましょう」
意味不明な事を言い残して怪盗キースはマントをはためかせ、蝙蝠のように飛んで逃げていった。その姿はすでに生物学的構造を離れていた。
見事怪盗キースに逃げられたコギーは、爆発の巻添えから(チャイルドドッグの手当てにより)ようやく回復したダイアン警視にヤクザ蹴りを食らう。
あまりの爆発音に屋敷から出てきたサルアは、メチャクチャになった庭を見て愕然としていた。
サ「あああああっ!私の庭が…どうしよう、メッチェンに――妻に怒られるぅぅぅ!明日旅行から帰ってくるのにぃぃぃ!」
マ「ソリュードさんは恐妻家で有名ですからね。あ、インタビューしても構いませんか?僕トトカンタプレスの…」
ダイアン警視の関節技から開放された――途中で飽きたらしい――コギーはボロボロになりながら犬オーフェンに泣き付いた。
コ「ううう、明日の朝事情聴取の為に出頭するよう命じられたのぉ。一人じゃ淋しいからついてきてぇぇぇぇ」
オ「何で俺まで!ありゃほとんど自分のせいだろがっ!」
犬オーフェンがコギーに噛み付いている時に、チャイルドドックが近づいてきた。
チ「彼は来る必要はない。それにここの後片付けをしてもらわないとならんからな」
犬オーフェンは徹夜で庭の修理をするハメとなった…。

――翌日の昼少し前――
ソリュード邸の修理――手抜きしたらガラスの剣の洗礼を受けた――も終わり、コギーの屋敷(実はお嬢様だったのだ)の今でくつろいでいると、警察から帰ってきたコギーが例によってオーフェンに泣き付いてきた。
コ「ダイアン警視ったらひどいのよぉぉぉぉ!取り逃がした罰だって言ってあごの骨砕き機でお仕置きしたのぉぉぉぉぉ」
オ「俺なんて夜明けまでお前の尻拭いされたんだっ!それぐらいの罰受けろっ」
コ「うう、あの占い師ラシィの言うとおり、外出は凶だったわ……」
するとこの屋敷の執事キースが現われ、帰ってきたコギーにお茶を差し出してまた部屋を後にしていった。
コ「今度こそ、あの怪盗キースを捕まえてやるわっ!このコギー様にかかればどんな事件もおまかせよっ☆」
オ「一生捕まえられないと思うぜ…」
居間のテーブルに置いてある手彫りの馬の置物とぼったくりで有名なバーの名詞を見ながら、犬オーフェンはつぶやいた。
コ「あ、そうそう。帰りにラシィさんに占いしてもらったら、今日のラッキーランチは『犬鍋』なんですって♪」
オ「やめろおぉぉぉぉぉぉぉっ!」
犬オーフェンはコギーにしっぽのムチ攻撃をしこたま浴びせたのだった。

−『怪盗キースの巻』ようやくEND