日本海軍階級章

海軍の階級章はたいへんわかりずらい。わかりずらい点は 先ず兵と下士官が袖章で、尉官、佐官、将官が、襟章又は肩章なのである。また兵科(専門)によって階級章の一部が色分けしていて わかりづらい。下図は、兵科のならびで昭和17年改正版です。正し、19年以前には二等兵には階級章はなかった。下士官.兵の袖章は右腕のほぼ正面につけられていた。士官の階級章は第1種(黒い制服)の時は襟章で、第2種(白い制服)の時は肩章であった。

日本海軍昭和19年の第1種軍装時の階級章
二等兵 一等兵 上等兵 兵長
ニ等兵曹 一等兵曹 上等兵曹 兵曹長/少尉候補
少尉 中尉 大尉
少佐 中佐 大佐
少将 中将 大将

★「日本海軍丸型の下士官、兵 階級章」は、昭和17年以前は丸型であった。また、兵は4等水兵まであり、4等水兵は階級章は付けていなかった。(陸軍の2等兵にあたる) ★陸軍の上等兵にあたる者は海軍では1等兵にあたり、たいへん理解しずらい階級形式である。また、下士官の階級にも陸軍との呼称の違いがあり、海軍上等兵曹は陸軍の曹長にあたる階級なのである。なお、尉官、佐官、将官の階級章は17年以前もほぼ同じ襟章と考えてよい。

日本海軍昭和17年以前の冬服軍装時の兵下士官階級章
四等兵 三等兵 二等兵 一等兵
三等兵曹 ニ等兵曹 一等兵曹 兵曹長/少尉候補

各科上等兵曹階級章
下の8個の袖章はすべて各科の上等兵曹の袖の階級章で、桜の部分が科によって色分けされていた。たとえば衛生科は赤い桜の花、飛行科は空色の桜の花、主計科は白い桜の花、整備科は緑色の桜の花のようになっておりました。もちろん上等兵曹以外の袖章の桜の花の色も各科に合わせた色で、主計の一等兵は、金の線1本の下に白い桜の花が表示されていました。

兵科 機関科 主計科 衛生科
整備科 工作科 技術科 飛行科
各科中尉階級章
下の8個の襟章はすべて各科の中尉の襟の階級章で、金モールの横のライン部分が科によって色分けされていた。
兵科 機関科 主計科 衛生科
整備科 工作科 技術科 飛行科

日本海軍階級解説

二等兵 初年兵、新兵と呼称され、軍隊の教育期間中の階級。とにかくいじめられる。軍艦内にはほとんど居ない。海軍の場合、この階級は昭和19年まで階級章すらなく、「からす」と呼ばれていた。服の色しかなく階級章が何も見えないと言う意味だ。(元4等水兵)
一等兵 一番多い階級。兵としては教育ずみで、1人前。2年兵などとも呼ばれる。(元3等水兵)
上等兵 分隊内では神様。古兵とは彼等の事をさす。軍隊の生活になれて いばり腐ってはいるが、戦力としては陸軍とちがい機械操作などの長年の経験を必要とする海軍なので、もう一息。(元2等水兵)
兵長 今の世の中の会社だと、係長あたり。部下数名の長(元1等水兵)。末端で働く働き頭で、「つわもの」とは海軍では兵長あたりだろう。
下士官
二等兵曹 陸軍では伍長クラス階級。数人から10人の長。連装機銃の指揮官など
一等兵曹 陸軍では軍曹。あのラバウル航空隊の撃墜王で有名な坂井三郎のラバウル時代の階級。飛行科なのでラバウル当時の坂井は2名の部下がいて、3機で編隊をくんでいた。
上等兵曹 駆逐艦クラスの軍艦(総員250から120名クラスの乗員軍艦)の、工作科長などの責務をはたす。駆逐艦の1番砲長などの小さい区画の長
兵曹長/見習い少尉 見習い将校。士官と下士官のちょうど間の階級。
将校 尉官
少尉 士官学校を出て、よいよ戦場に送り出される。経験がないので、苦労も多く現在の会社の中間管理職。ただ、たたきあげの少尉は、一番油ののった所。学徒出陣で乱造された新品少尉。
中尉 このレベルになると、機関長とか艦内の各科の長。航空隊では中隊長で、ゼロ戦だと、3機編隊4個で12機くらいの指揮権がある。
大尉 戦いの表から引っ込み、指揮官として作戦に集中しだす階級。駆逐艦砲術長、水雷長。
将校 佐官
少佐 小さな駆逐艦、特設艦の艦長。基地の指令。イ号潜水艦の艦長など。巡洋艦の航海長、砲術長、水雷長。戦艦の通信長
中佐 人情肌の文部省唱歌「軍神広瀬中佐」で有名な広瀬中佐の階級。巡洋艦、駆逐艦クラスの艦長。巡洋艦、航空母艦、戦艦の副長。夜間戦闘機「月光」の産みの親、小園指令などのラバウル当時の階級
大佐 航空母艦、戦艦、巡洋艦レベルの艦長。責任重大で、日本のこのクラスの艦長はが船沈む時は、責任をとり、いっしょに沈んだ場合が多い。
高級将校 将官 (閣下と呼ばれる)
少将 少し小さめの部隊の指揮官。(例 空母2 巡洋艦1 駆逐艦3)
中将 機動部隊、艦隊の指揮官クラスの階級。
大将 連合艦隊指令長官「山本五十六」の最終階級。

★ 日本海軍階級章認識度試験をうけてみる ★

◆もどる◆